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大学授業一歩前(第151講)

はじめに

 今回は都留文科大学で教育学と社会学を勉強してらっしゃる佐野さんに記事を寄稿して頂きました。実際に現時点で大学で勉強をしてらっしゃる視点からの記事是非、ご一読くださいませ

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:都留文科大学教養学部地域社会学科3年の佐野慎之助です。歴史教育者協議会、高大連携歴史教育研究会、日本学校図書館学会に所属しています。

研究内容/関心のあるテーマ

Q:現在、研究している内容とご自身の関心について教えてください。

A:主な関心分野は教育学歴史学です。具体的には「社会科」という1947年に新しくできた科目がどのようにして日本社会に取り入れられたのかについて研究しています。その中でも、卒業論文では戦後社会科教育の実践と学校図書館の関係性を当時の資料を読み解きながら考えていきたいと思っています。
 現在では「学校図書館=国語」のイメージが強いと思いますが、戦後初期においては社会科と学校図書館の関係性は今よりも深いものでした。それを当時の実践や資料から読み取っていきたいと考えていきます。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えて下さい。

『オモニの歌 四十八歳の夜間中学生』

A:岩井好子(1984)『オモニの歌』筑摩書房です。
 かなり古い本ではありますが、今でも色あせない名著です。本書は在日朝鮮人の方や、部落差別などを受けて学校で学ぶ機会を得ることのできなかった人たちなどが大阪の夜間中学校で学ぶ様子が描かれています。
「学ぶことは生きること」「学ぶことは尊厳を獲得すること」という言葉が本書を読むことで痛感させられます。また、「グローバル」だけではない「リージョナル」な歴史を夜間中学で学ぶ人たちを通して考えることもできます。

ご自身の読書術

Q:ご自身が実践されている読書術について教えてください。

A:私はどちらかというと乱読派なので興味があるものを片っ端から読みます。その分精度は高くないですか・・・笑。

メッセージ

Q:最後にこのnoteを読まれている方へのメッセージをお願いします。

A:皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

おわりに

 今回は都留文科大学で教育学と社会学を勉強してらっしゃる佐野さんに記事を寄稿して頂きました。151講から再スタートするからには、コロナ禍でオンライン読書会を通して知り合った友人である佐野さんにまずは書いて頂きたいとご依頼をしました。すると二つ返事で承諾して頂きました。お忙しい中ありがとうございました。
 正直、私の読書は乱読派です。でも、逆に一冊を完璧に読まなければならないという強迫観念から自由になる術としての乱読を私は勧めたいです。本は買ってしまえばいつも手元にあるのですから、大丈夫です。読み切れなくてもどんどん読んじゃいましょう!!



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