大学授業一歩前(第49講)
はじめに
今回は創業手帳株式会社の大久保様に記事を書いて頂きました。お忙しい中の作成して頂きありがとうございました。実は大久保様は大学で授業もしており、今回ご縁があって記事を書いて頂き形になりました。
プロフィール
Q:ご自身のプロフィールを教えてください。
A:下記からどうぞ。
https://sogyotecho.jp/okubo_profile/
オススメの過ごし方
Q:大学生にオススメの過ごし方を教えてください。
A:スタートアップでインターン。もしくは、海外に行くこと。留学か旅行。コロナで難しければ、オンラインイベントとかでもいいので海外の人とつながって違う価値観を知る。学生でしかできない特権をフル活用する。
ただし、ネットもイベントも玉石混交なので信用できる人を選ぶこと。
必須の能力
Q:大学生に必須の能力をどのようなものだとお考えになるでしょうか。
A:特定のスキル、資格みたいな話になりがちですが、新しいものを取り入れたり、今しかできない経験をしたほうが良い。勉強は、本を読む、文章を書く、思考力など基本的な能力が必要。個々の学問の内容は、アカデミックや研究者以外は99%社会では使わないが、思考力やリテラシーは100%使う。頭脳の足腰が大事。
学ぶ意義
Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。
A:広い世界を知るため。また、社会人になってから学びは圧倒的に大事で、日本はそこが少ない。読書量は、自分の場合は 大学に入る前<大学<サラリーマン<起業になっている。普通は逆になってしまう。本でもなんでも良いが学習しないと成長が止まりやすい。大学時代にその土台があると楽になる。現在の、日本は第三次産業が主体の経済になっている。
この情報化社会を生きる中で、仕事などのパフォーマンスに直結するのは学んだ内容だ。つまり、読書や大学で得た知識や考え方をそのまま仕事に活かすことが出来るため。やはり大学入学後ないし企業に就職した後も学び続ける姿勢が大事になってくる。また、大学を卒業するというのは一種の免許のような役割を果たすこともある。この人は一定の内容を学ぶことが出来た人なのか否かを証明するもにになるめだ。大学や教育に自己投資をすることは自身の選択肢を広げることにもなる。是非学び続けて欲しい。
オススメの一冊
Q:オススメの一冊を教えてください。
A:新書や文庫本を書いてらっしゃる方々はどなたもその道のプロです。
そのような方々が書いた知識を以上に安価な値段で手に入るのは恵まれたことです。
・金谷治訳注 『新訂 孫氏』岩波文庫
・プラトン著 久保勉訳 『ソクラテスの弁明 クリトン』岩波文庫
・司馬遼太郎で手頃なもの
画像は司馬遼太郎『竜馬がゆく一』文春文庫です。
・塩野七生のローマの歴史で手頃なもの
画像は塩野七生『小説 イタリア・ルネサンス1―ヴェネツィア―』新潮文庫です。
・あ、できれば創業手帳も読んでね。無料です。
メッセージ
Q:大学生へのメッセージをお願いします
A:社会の流動性が高まるので、今までのように大学を出て、大手で安泰かというとそうでもなく、公務員ですらそうではない。
アカデミックでも競争資金にシフトしている。それが良いかどうかは別として、流動性の高い世の中になっている。
一方で、悲観する必要はなく、SNSをはじめとした情報を得る手段が増え、スタートアップの資金調達はしやすくなり、デフレであるがゆえに生活コストが諸外国に比べて安い生きやすい国になっており、若者は希少価値が高いので、機会は多くちょっと頑張ると割と上に行ける。途上国の若者であふれている人口爆増社会とは逆で、若者にとっては、豊かな国の希少資源として若者という有利なポジションを使うと良い。足りないのが精神の自由さや視野の広さ。
全てあるが精神の自由のみがない国。上の世代とは時代が大きく変わってきているので、過去の常識に囚われないこと。また、社会が進んだために、大きくて重い所有型の社会から、シェア型のサービスを前提にした社会に変わってきている。これは若者にとっては有利だ。
社会的な制度や価値観、テクノロジーは、日本が1、2世代の良かった頃のシステムや考え方を引きずっている面があり、かなり古くなってしまっているので、そこに頼らない方が良い。
いろいろ問題はありますが、総括するとしばられずに自分で自分の人生を生きていく人、学び続ける人にとっては、穴場的な結構やりやすい国ではないでしょうか?
おわりに
今回は創業手帳株式会社の大久保様に記事を書いて頂きました。実は大学のOGの方で、今回は突然のご依頼にもかかわらず、執筆をして頂きました。ありがとうございました。
大学に入学したら勉強は終わり、就活が終わったら勉強は終わりといった形ではなく、常に学問と向き合っていきたいと私も強く思いました。まだまだ学びの旅は続きそうです。次回もお楽しみ!