色彩の英語慣用句から学ぶ色の意味 ~赤編②~
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。
今日はTwitterで毎日更新している、英語の色の慣用句、赤を引き続きご紹介します。
色の慣用句は、色の意味や性質を多分に表わしているため、色のイメージやはたらきを学びたい人は、知っておくと良いと思います。
また、国、地域による色彩イメージの違い、英語表現、海外の文化などについて知ることもできますよ!
1.「red herring」(赤いにしん・燻製にしん)
=本題や重要な問題から気を逸らさせるための、紛らわしい情報や役に立たない手掛かり。
昔、匂いを強く放つ燻製のにしんを使って、猟犬がの訓練に使ったことから、「目眩まし」「注意をそらすもの」という意味になったといわれています。
実際には赤いニシンが存在する訳ではなく、「濃い味付け」を赤で表現しており、実際にニシンを燻製にすると赤っぽい色になることに由来していると考えられます。
一般的にはミステリー小説などでもよく使われる手法として、知られています。
2.「not worth a red cent」(びた一文にもならない)
=1セントコインが銅でできて いて、銅は赤色をしているため、取るに足りない価値、または価値がないと考えられ ているという意味。
これはもう、銅の素材そのものの色を表わしたそのままの表現です。
しかし赤は経済においては、「赤字」など、ネガティブなイメージがつきまとっているので、納得できる面もあります。
3.「red carpet treatment」(レッドカーペットの扱い)
=誰かに特別な敬意を持って接すること。
また「roll out the red carpet for someone」(レッドカーペットを敷く)は、人を大歓迎する、人を心から歓迎するという意味です。
Twitterではこうした情報を日々更新しています。
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