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掌編小説

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僕の書いた掌編のお話。なかなか明るいお話がないのはそれが書けないからです。それでも面白いと思ったらフォローお願します。随時更新されていくのでよろしく。
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#死

死者の声

夏も真っ盛りになり、蝉の喧騒も幾分か慣れてきたような気がする。まったくあいつらはとんだブラックな働き方をしているな、と思いながらも皆はその存在をうざったく感じる。ブラックなのに社会貢献も出来ていないのか...ほんとに大変だな。

そういえばそろそろお盆の時期だ。お盆になれば俺は毎年全国のお墓にめぐる。なんでかって?俺にもわからない。

お墓に向かう途中、白い綿あめのような雲が空を覆った瞬間、その雲

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