会社が学校だったら最高

会社は学校じゃねぇ・・・いや、学校だったら最高じゃない?

まず最初に。笑

最近ドラマにもなった有名な「会社は学校じゃねぇんだよ」については、元ネタが公開された当時、私自身共感する部分があるな、と思った記憶があります。

キャッチー故にタイトルに使っただけで、「学校」をどう定義するか、また「学校が楽しかった人、学校が楽しくなかった人」等によって、「会社は学校じゃない」の意味合いは変わってくるので、元ネタの否定などの意図は一切ありません。

今回は、独立したばかりの私が「会社」というものをどう捉えていて、どうしていきたいのか、ということを、徒然と語っていきたいと思います。

会社が大事なコミュニティでなくなってきている!?

日本が経済的に大きな成長を遂げている時代、会社は多くの人たちにとって、自身が所属するコミュニティの中で、大きな存在感をもっていたと思います。(経済成長率などの詳細なデータは割愛しますが、バブル崩壊の1991年以前くらいを「あくまでメイン」でイメージしています)

1981年生まれである私自身も、子供時代はサラリーマン家庭で育ち、父は猛烈サラリーマン。平日は遅くまで仕事や飲み会、土日はゴルフ。そして土日には、その他に家族も見にいける会社の運動会があったり、会社のメンバーの方が家に遊びにきたり。

もちろんいつの時代にも、例外はあると思いますが、会社というものが、よくも悪くも、多くの人の「居場所」であり「心の拠り所」であった時代は、間違いなくあったのだと思います。

それが今、大きく崩れてきているというのは、私だけでなく、たくさんの人が感じているし、様々なメディアでも語られていることだと思います。

「成功や幸せ」に対する多様な価値観

いい学校に入って、いい会社に入って、結婚して、頑張って働いてマイホームを建てて、40代で課長になって、年収が1000万円になって、、

みたいな、わかりやすい「ある一定レベルの成功や幸せの定義」を、そうと感じない人が増えてきている。

会社については

・会社の飲み会がめんどくさい
・休日の会社イベントとか最悪
・年収はそこそこでよくて、プライベートの時間を充実させたい
・仕事はお金を稼ぐ手段で、人生の幸せはそこにはない

といった、考えの人も多くなってきていると思います。

ちなみに私自身、こういう考え方に対して全否定ではありません。

「人とのつながり」や「居場所」を、何にもとめるか?

根拠も提示せず、雑に結論めいたことを言うと、

人の幸福度を、大きく左右するものの一つが「人とのつながり」や「自分に居場所がある」と感じられること

であると私自身は思っています。

でもって、「人とのつながり」や「自分に居場所がある」と感じられる、メインのコミュニティ=会社であった時代が長くあり、今はそうでなくなってきているということ。

だから、「会社以外に、コミュニティをいかにつくるか?」ということが、昨今話題に上がるコミュニティに関する議論なのかな、と捉えています。

そういった議論は、既にたくさん行われているので割愛しますが、以下のNewsPicks動画がとてもわかりやすいので、是非ご参考ください!
▼コミュニティをアップデートせよ
https://newspicks.com/live-movie/219/

スタートアップやベンチャーはむしろ逆行している!?

一方で、前述の動画でもそんな話がちょろっと出てきますが、スタートアップ、ベンチャー企業の中には、「会社をもう一度人々の居場所にしよう」という動きをしている会社がたくさんあります。

家族を会社に呼ぶファミリーデーや、運動会や、土日のバーベキューなどなど。

副業やパラレルキャリアなどについての議論も先んじている、ベンチャー界隈で、一見逆行するようなこの動きは、私にとって凄く気になっているものの一つです。

若干話がズレちゃうのでさらっとにしますが、以前メルカリが「リモートワークを推奨しない」という舵切りをしたことについて。

メインの理由は「対面コミュニケーションが重要である」ということだと思うのですが、リモートワーク含めて色んな選択肢がある中で、「会社を来たくなる場所にしよう」という意味合いもある気がして、日本を代表するユニコーン企業だった(現在は上場)メルカリによるこのジャッジは、私にとってはとても強烈でした。

「ある一定の時間」働くことからは逃げられない

特にここからは、私の主観がかなり強くなるので、不快に感じる方もいらっしゃると思うので、ご容赦ください。

私自身は、根本的な性質はワーカホリックだと思っていますが、それでも、これまで調子のよい時期ばかりではなく「こんな仕事やってらんない」「仕事がメインの人生ってどうなのかな?」「もっとプライベートを充実させたほうが・・・」と思うこともありました。

ただ、いつも行き着くのは

極一部の例外を除き、多くの人はある一定の時間、それも一日の長い時間、働くことからは逃げられない。

ということ。

あくまで一般的に、、ですが定時で帰って8時間程度、時短勤務でも6時間くらいでしょうか。

であれば、その働いている時間がつまらない、苦痛、という状態であることはできるだけ減らしていきたい、という風に私自身は常に考えています。

理想論かもしれないし、一方で当たり前の意見だとも思いますが(笑)、その長い時間過ごす会社という場所が、心地よい「自分の居場所」であることが、きっと多くの人にとって望ましい状態であると思っています。

会社が学校だったら最高じゃない?

ということで、やっとタイトルに関連する段落がやってきました。笑

「自分にとって学校はそういう場所じゃなかった」という話はあると思いますが、一旦そこは表現の手段という意味で許容していただくこととして、、

「勉強をしたいから学校にいく!」っていう人も当然いると思いますが、「学校に友達に会いにいく!好きな先生に会いにいく!」っていうことがメインな人も、たくさんいるんじゃないかと思っています。

これって、まさに学校が「人とのつながり」や「自分に居場所がある」と感じられるコミュニティである!ということ。

友達には、学校が終わった放課後会って遊びにいきたいし、休日だって遊びたいって思いましたよね(笑)

だから、「多くの人が、いうても長い時間を過ごさなければいけない会社」が「学校みたいに感じられる場所」だったら、こんなに幸せなことはないなと、思っています。

「自分の居場所だと思える会社」を創りたい

前述のスタートアップやベンチャーが、過去日本の企業が当たり前のようにやっていた、ファミリーデーや、運動会や、社員旅行、土日のイベントに力を入れている動き。私はとてもステキだなと思っています。

長い仕事時間を共にすごす仲間との時間が心地よいこと。
仕事以外の時間も一緒に過ごしたい、と思える仲間と働いていること。

これってとてつもなく幸せなことではないか、思います。

現在一人会社である私自身は、関わってくださり、助けてくださるたくさんの皆さんのおかげで、現時点の働き方がとても楽しく、様々な側面で大きな充実感を感じています。

なので、「会社組織として拡大していくつもりなのか?」「別の形で、つながりを拡げていくのか?」は別として

自分自身が作りたいと思っているものの方向性としては、

「仲間に会いたいから会社にいきたい!」という感情が湧くような場所

さらに突っ込むと、、

性別や家族の在り方(1人暮らし・DINKS・子供アリ・家族の国籍・介護している等々)が様々、かつ、リモートワークやパラレルワークなど働き方の選択肢も増えてくる。

そういった、色々な事情や背景があっても、集まりたいと思える場所

であり、その結果として

所属する人たちが「ここが自分の居場所」と強烈に感じられるような会社

を創りたいと思っています。

曲りなりにもスタートアップを4年間経験したこともあり、当然のことながらキレイごとだけじゃないことは、身をもって、痛いくらいに理解しているつもりです(笑)

その上で、「どうしたら、そんな会社や場所ができるんだよ!」っていう具体策は、また別の機会に突き詰めていこうと思います。

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