エッセンシャル思考

エッセンシャル思考  グレッグ・マキューン

エッセンシャル思考とは、今、自分は正しいことに力を注いでいるかを問い続ける考え方です。

この思考は、より多くのことをやりとげるための考え方ではなく、正しいことに時間とエネルギーを効率的に分配して最大の成果をあげることが目的です。

特に、毎日いろんな仕事に追われて忙しい方、仕事が片付かないなと思う方に読んでほしい本です。

エッセンシャル思考を身につけるには、
やらなくては→やると決める
どれも大事→大事なものはめったにない
全部できる→何でもできるが全部はやらない
と変換する必要があります。

人間の時間は1日24時間と限られてるので、何かを得たいのであれば、何かを捨てないと時間が足りません。自分で優先順位を決めないと、他人に振り回される人生になってしまいます。
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死を迎える患者たちが最後に後悔していることは、「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」だそうです。これは単にわがままに生きるのではなく、不要なことを排除していくことです。やることを減らして、本当に重要なことにだけ集中することが大切です。
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自分の今は、過去の選択によってできています。自分を変えたければ、これからの選択を変える必要があります。
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「もしたったひとつのことしかできないとしたら、自分は今、なにをやるのか」
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この問いを考えた時に、今やっていることや仕事が含まれているのかをチェックしてみてください。思考は行動するためのもので、選択とは行動です。行動が伴わなければ選択ではありません。そして、何かを選べば、必然的に何かを捨てることになります。
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経済学者ヴィルフレンド・パレートが提唱した80対20の法則(パレートの法則)があります。成果の80%は20%の努力に起因するという説です。そしてこの法則は、他の事象にも当てはまるそうです。つまり、努力の量と成果が比例するわけではなく、少数のチャンスや努力が成果に起因するため、2割のことに集中しないといけません。なので、大切なことにYESと言うために、その他全てにノーと言う勇気が必要になってきます。
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仕事においても、時間が限られているので全てをこなすことはできません。しかし、多くの人がどうすれば全部できるかを考えます。しかし、エッセンシャル思考では、どの問題を引き受けるかと考えます。この時、「何を諦めなければならないか」を考えるかわりに、「何に全力を注ぐか」を考える癖を付けると良いそうです。
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●厳しい基準で決める
中途半端なYESをやめて、「絶対にやりたい！」か「やらない」の2択にするくらい、基準を厳しくするとよいそうです。
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あらゆる決断において、どうでもいいことを捨てられずにいると、本当に重要なことをする余裕がなくなってしまいます。
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「90点ルール」という考え方があります。最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価します。90点以上は合格、90点未満は全て不合格にします。すると、60〜70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずに済みます。
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これを実践すると、「仕方なく選ぶ」から「選びたいから選ぶ」に変わるそうです。もちろん、90点未満を切り捨てるので、90点以上の選択肢が現れるまでに時間がかかるかもしれません。しかし、妥協すると自分が損をするので、いつか現れると信じていれば問題ありません。
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「絶対にYESだと言い切れないなら、それはすなわちNOである。」
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●モチベーション
心理学の研究によると、人間のモチベーションに対して最も効果的なのは「前に進んでいる」という感覚です。
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小さくてもよいので、前に進んでいる手応えがあればよいそうです。これは仕事でも趣味でも応用できると思います。昨日の自分をちょっとだけ超える、その積み重ねで成長できるのだと思います。この時のコツは、小さく始めることです。僕も経験があるのですが、一気にやろうとすると間違いなく続きません。逆に、今でも続いている習慣は、小さく始めていました。習慣を作りたい場合は、まずは1つ決めて取り組んでみると良いと思います。
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●「いま何が重要か」を考える
過去の失敗について、くよくよ悩んでしまうことは誰にでもあります。あるいは、将来について心配したり不安に思ったりすることもあると思います。しかし、過去や未来の事を考えるたびに、目の前の大事なことがおろそかになるのもまた事実です。
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古代ギリシャには、時間を表す言葉が2種類ありました。「クロノス」と「カイロス」です。クロノスは、僕たちが普段使う時間の意味そのままです。カイロスは、今だと感じるタイミングのようなものです。クロノスが量の問題であるのに対して、カイロスは質の問題です。カイロスを感じることができるのは、今この瞬間を生きている時だけです。
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そもそも人間には今しかありません。未来や過去は想像の中だけで、決して触れられません。堀江貴文さんもよく言っていますが、今を生きる事を忘れてはいけません。現在に集中して、今を楽しむことが大切です。
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個人的に大好きな本なので、一度手にとってもらえると嬉しいです。