見出し画像

類似企業比較分析(1) 知っておきたいExcelスキル3選

今回は、上場企業の株式価値=時価総額を計算するときの手法の1つである「類似企業比較分析(Comps)」について。

類似企業比較分析とは

ざっくりいうと、自社とに似ている会社(類似企業)の利益と時価総額を見比べて、自社の時価総額を想定しようというものです。

たとえば、類似企業A社が利益10億円、時価総額300億円であれば、利益20億円でているB社の時価総額は600億円だろう、というものです(この場合、時価総額300億円÷利益10億円=30倍、をPER(マルチプル)と呼ぶ)

まず株式価値は、大きく(1) 純利益 × (2)PERで計算されます。純利益については、将来1-2年の見込みを使用し、PER=利益に対する倍率について、類似企業の時価総額と利益を使って計算します。

類似企業比較分析のExcel表(例)

このようになります。類似企業は1社だけではなく、数社をピックアップしてPERを計算し、その平均値または中央値を使うことが多いです。

ここから先は

822字 / 8画像

¥ 198

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?