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【Bussarakum Clinic】タイ伝統医学診療所で診察とマッサージを受けてみた

BTS・ピンクラインが開通したおかげで、サティラダンマタサンに行きやすくなったので、ワットプラシーマハタートへのお礼参りに合わせて再訪しました。

せっかく来たので周辺に面白そうなところがないかしら、と探してみると
Bussarakum Clinic
(Thai Traditional Medicine)

という場所を発見。

病院って書いてあるけど、タイ伝統医学って気になるやん?
facebook見たらエステ的なのもやってるっぽい。
断られて元々。ちょっと覗いてみるか!

質問攻めに合う日本人

ちょっとこぎれいな住宅が並ぶ路地の突き当たりにその病院はあります。

お家の一階が病院です

病院の前でタオルをいっぱい干している男性に
タイ伝統医学に興味があるのですが診察を受けることはできますか?
と聞くと、すごく驚いた顔をして
どうやってここを知ったの?誰かからの紹介?
と興味深々。

グーグルマップで見つけたと返事をすると
実は数ヶ月前にも日本人男性が来たんだ。
その人から聞いたのかと思ったよ。
とのこと。

私、きっとその人と仲良くなれると思う。
このnote、読んでくれたりしないかな。

タオルを干していたのはジョー先生。
こちらの医院の先生でした。
ともかく、本当は予約しないと受診できないのだけど、特別に診て頂けることに。

思ってたよりガチやった

中に入り診察室の椅子に座ると、ここは医療マッサージを行うところなので、と問診票を渡されました。

名前や生年月日だけでなく、既往症やアレルギー、一日の食事や睡眠、運動の量や時間、生理や妊娠の有無を問診票に書きます。

面白いなと思ったのが週のセックスの回数の記入や性別に関して細かく分類されていたこと。

問診票に基づき診察をします。
本当に病院みたい。

その後は問診票に基づき、今抱えている問題や症状などを詳しく聞かれます。

私はもう年齢的に長らく生理が来ていないのですが、おそらく更年期からくるめまいやのぼせがあったり手足のむくみが酷いのが辛いことを伝えました。

ひと通りお話しした後、先生は脈を取りうんうんと頷いたあと、更年期を改善するためのマッサージをすることになりました。

目を瞑りながら脈を取ってる
なんか緊張する!

サロンのマッサージとは全く違う

まずはトイレでマッサージ用の服に着替えます。

タイってトイレで着替えるパターン多い

施術台に寝転ぶように言われると、その後先生はタイ医学の始祖と言われるシヴァカ先生の絵に向かってしばらくお祈りをします。
ワットポーマッサージスクールでもそんなの見たことない!

その後、足を中心に施術をするのですが、印象としては足の付け根や膝のうらなどリンパ節をグッとしばらく押さえてジワっと離してから流す手技が多かったです。
水の出るホースを指で押さえて離すような。

所々痛いときもあるのですが、アクロバティックな動きはしません。かといってリラックスするモードでもありません。
強弱の要求はできませんが、随時先生から痛い原因の説明があります。

おへその周りを手刀でぐうーっと内臓まで押す手技の時は痛くてさすがに声をあげてしまいました。

みっちり2時間ほどかけて全身のバランスを整えます。

細かく分類されるエレメント

施術後、先生から体調や体質改善のお茶を出されて飲んでみると、苦くてスースーする変な味で、苦い!と言うと、心臓の動きがあまり良くなく、それは風が多いせいだから苦いものを食べなければならない、とのこと。

苦いんだけど後味がスースーするお茶

【風】とは何だ?と聞くと詳しく教えてくれました。

人体を構成する要素「タート」

タイ伝統医学では体を構成する土・水・風・火の4つの要素「タート」がバランスよくあることが、健康な状態だそうです。

しかしその人それぞれに生まれ持つ性質がありそれを「ジャオルアン」と言います。
私の今の状態は風が強く水が弱いため、表皮の温度が高く乾燥肌、血液の流れが良くなく心臓に負担がかかっているとのこと。

年齢にまつわる要素「アユソムッターン」

4つのエレメントは年齢によっても変化します。
これを「アユソムッターン」と言い、私の年齢では風が主な病気の原因となるそうです。

この要素が相まって更年期の症状が強く出てしまっているので、頭への血流が悪くめまいも起こしやすいとのこと。

食生活や習慣のアドバイスも

風の要素を抑えるためのアドバイスももらいました。
・苦いもの、ミントやパクチーなどのハーブを積極的に取る
・一日にコップ6〜8杯常温の水を飲む
・ココナッツミルクでできた食べ物は避ける
・疲れやすいので十分な睡眠を取る
・毎日瞑想をする

後は先ほど出されたお茶をおすすめされました。
(こちらは診療代に含まれません)

診療代はお薬無しだと1,000バーツ(約4,000円・2023/12/16時点)です。

タイに住んでいるなら一週間後にまた来て欲しいと言われましたが、残念ながら短期滞在だったのでお薬だけ買って帰ることにしました。

すごく体が軽くなったし、嘘みたいな話ですけど帰国後生理がきてしまいました。
まだ頑張れたっぽい笑

優しい夫婦が運営する医院

こちらの医院はご夫婦で運営してらっしゃり、美容関係は奥様がメインで施術しています。

ミュー先生とジョー先生

美の維持も体質から改善することに意味があるからだそうで、とても効果がありミュー先生の予約はなかなか取れません。

棚には美容関係のお薬や
軟膏もあります

私の診療が終わったあと、夕方に予定があるようでその日はもう閉店でした。

赤ちゃんと奥様がいらっしゃって、ひと通りお話しした後、失礼しようとしたら車で駅まで送ってくださいました。

帰りの車の中で赤ちゃん(ニックネームはチャマちゃん)と遊んでいたら、
次にタイに来た時も必ず状態を見せに来て
と名刺を渡してくれました。

もう高級スパには行かない

施術後の顔色と手のしっとり具合を実感して、やっぱり体が資本やなと思いました。

1万円出して高級スパのご褒美をするより、本気で体質改善する方がよっぽど良いな。

次回バンコクに行くときには、初日にお礼参りと合わせて施術を受けて、帰国前に再診してもらうスケジュールにしようと固く心に決めました。


健康が気になる、タイ伝統医学が気になるという方はぜひ一度体験してみて欲しいですが、施術中に質問されたり、説明があるのでタイ語を理解できる方、多少英語が分かる方におすすめです。
最寄り駅はBTS・ピンクラインのヴァチャラポン駅です。

今回はたまたま空いていたので診てもらえましたが、最寄り駅からは結構離れているため事前予約された方が良いです。

※こちらは非常に行きにくい所にあります。
街中でも同じようなクリニックがありますので、そちらを利用されても良いと思います。
グーグルマップで【Thai traditional clinic】もしくは【Thai traditional medicine】と調べると表示されます。

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