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【ワットヤーン】白い牛と不思議な子供の像がいるバンコクローカル寺院

バンコク・オンヌット周辺にはおもしろ不気味な寺院が多くて入る時にどきどきします。

しかも全く観光客がいない下町の寺院ばかり。

ハーブサウナのある寺院・ワットカチョンシリで現地在住の女性にお会いした(これはこれでレア体験)以外、マジで日本人に出会っていない。
なんなら今タイで圧倒的に多い観光客・韓国人も見かけなかったです。

有名な女性の幽霊【メーナーク】が祀られているバンコク・オンヌットにあるワットマハーブットからソンテウにのって、すぐ近くの【ワットヤーン】にも寄ってきました。


川から流れてきた仏像多い説

ワットヤーンは200年以上前のラタナコーシン時代に建てられた寺院だそうです。

元々は違う名前でしたが、川からどんぶらこと仏像が流れてきて、このお寺に辿り着き安置されたことから名前が変わったみたいです。

下の写真の真ん中に鎮座されている仏像がそれです。

タイの寺院は【川から流れてきた仏像を安置してる】って話がとても多いです。
仏像がそのお寺を選んで流れてきたから栄誉あることみたい。

タイはチャオプラヤー川やメークローン川など大きな川が国中を走っているので、大雨で氾濫したら銅で出来ていても石で出来ていても流れてくるのかもしれません。

カンボジアやラオス、もちろん日本でも川からどんぶらこ系仏像の伝承はたくさんあります。
もしかしたら他の国でもマリア様の像が流れてきた、とかあるのかな?と考えたら調べてみたくなりました。

結界石はどこに?

だいたいタイ寺院の本堂周りには結界石が置いてあります。

例えば、ワットタンマモンコンだと、この写真が結界石の祠です。

このような形は一般的に見られる、標準的な結界石です。

一般的な結界石と祠
(ワットタンマモンコン)

ところがワットヤーンは結界石っぽいプリントをしたプレートの上に遊行仏がいました。

ワットヤーンでは
石が見当たりません

この正面の地面には結界石をプリントをしたプレートが埋め込んであります。

地面に埋め込まれた
結界石型のプレート

もしかしたらこの下に結界石が埋められてるのかな、と思うとちょっと怖くてここからすぐ離れました。

周辺をぐるりと回ってみたのですが、一般的な結界石はありませんでした。

うーん。謎は深まるばかり。

どうやらタオウェースワンも人気

外にはタオウェースワン(毘沙門)がしっかり守りを固めていらっしゃいます。

私がここを訪れたのがお昼ごろだったので、あまり参拝中の方はいらっしゃいませんでしたが、花輪の多さから朝早くには多くの方々お見えになるのでしょう。

ちなみにタオウェースワンには赤いものをお供えします。

さて、本堂に入ってみます。

とても美しい菩薩観音像

入ってみると、金箔にまみれた仏像がたくさん!
金箔の量は人気の証

美しい観音菩薩像が
本尊の横にいました。

朝早い時間には、きっとたくさんの方がお参りにいらっしゃっているのでしょうね。

通常、観音菩薩は水瓶を持っていますが、これは水瓶の中の水を流しているのでしょうか。

左手から出ている
ムチのような形のものは
水瓶から溢れる水を
表していると思われます。

観音菩薩像があるのはなかなか珍しいと思います。
布のドレープの表現や、ふっくらした優しげな顔付きに技術の高さがうかがえます。

おばさん?こども?あなた誰?

いやいや、よいものを見せていただきました、とそのお向かいを見ると不思議な像が。

おばさんのように深いほうれい線なのにツインテールで子供のような体つき。
大変失礼ですが...少し不気味。

タイ版座敷童子の
アイカイさん

本堂を出ると、柵にこの像の説明がありました。
この方はアイカイという10歳の子どもの精霊だそうです。
金運上昇や商売繁盛のご利益がある精霊で、日本でいうところの座敷童子

アイカイはタイ南部・ナコンシータマラート県で昔から崇められいて、ワットチェディがアイカイの寺院として有名なようです。

南部だけでなく、バンコクにもいらっしゃるということは、ご利益抜群なのでしょうね。

不思議な黒い壺

本堂の近くには大きな瓶?壺?がありました。

何に使われているのか分からない
装飾が美しい黒い壺

これに関してはどこにも説明が無い割に、結構立派な祠の中心に置いてありました。

黒い壺は立派な祠に
守られています。

ワットヤーンについて書かれた、タイのブログなども見てみたのですが有力な情報は得られず、モヤッとしながら祠を後にしました。

白い牛さんにエサやり

色々謎のことが多く、モヤモヤしながら境内を歩いていると、真っ白な水牛がいました。

動物に餌をあげるのはタンブン(徳を積む行為)のひとつです。
川の近くだと亀や魚に餌をやるところが多いです。

個人的には牛やら孔雀やらが境内にいるのは田舎のお寺のイメージだったんですが、オンヌットにもいたとは!

タイではアルビノ(アルピニズム)の動物達は信仰の対象になっていることが多いです。
ラーマキエン(ラーマーヤナ)のハヌマーンもアルビニズムなので、寺院の壁画にラーマキエンが描いてあるのを見かけたら、ぜひ白いお猿さんを探してみてください。

不思議な雰囲気の寺院

とても清潔で僧房や鐘撞堂なども美しい。
でも、何となく異空間のような不思議な寺院です。

寺院内を散策していると、だいたい僧侶を見かけるのですが、こちらではひとりもお会いしませんでした。

とても清潔で美しい寺院です。
華美な装飾や変な置物も無い
端正な寺院です。

Googleマップの評価や口コミが多いので、私が訪問する時間が悪かっただけかもしれません。

ゆっくり見ることができてよかったですが、朝夕の涼しい時間帯ならもっと賑わっているとおもいます。

ご本尊やアイカイをお参りして、白い牛さんにエサやりして、たくさん金運上昇のお願いをして帰ってみて下さい。

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