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【MRTイエローラインの旅・ワットシーイァム】思わずため息が出る燦然と輝く白亜の寺院

2023年6月のタイ旅行滞在中にラプラオ駅とサムロン駅を結ぶ新しい路線・MRTイエローライン(バンコクモノレールイエローライン)が2023年6月3日よりテスト運行を始めました。
テスト運行中は無料で乗れるので、どうしても行ってみたかったお寺へ行って来ました。

真っ白で美しい寺院は、今からバンコクに旅行へ行かれる予定の方にぜひおすすめしたい観光地のひとつです。

駅から直結!真っ白な寺院

MRTイエローラインのシーイァム駅に着くと、ホームからも良く見える真っ白な寺院【ワットシーイァム

バンコクのモノレールMRTイエローライン・シーイァム駅のホームからも真っ白な寺院がよく見えます。
MRTイエローライン
シーイァム駅のホームからも
見えます。

改札を出てから寺院までは、スカイウォークで直結しています。

スカイウォークからの全景がまたいい!

バンコクのMRTイエローライン・シーイァム駅から白い寺院のワットシーイァムまでは直通の歩道橋で行くことができます。
白く凛とした雰囲気の寺院です。

階段を降りてすぐに門が見えます。

バンコクの寺院・ワットシーイァムの大きく真っ白な門の前にはたくさんの電線があります。何本もの電線が束で張り巡らされているのはバンコクの特徴です。
立派な門ですねー!
タイでは電線の束と寺院の門は
セットです笑

今まではタクシーでないと行けないし、周りに他のお寺も無いしで、何となく後回しになっていた寺院に行くことができて感激!

まずは礼拝堂前でお参り

礼拝堂の下にお参りする場所があります。
ラーフがここまでどーんと真ん中にいるのは初めて見るかも。
だいたい単体でいる印象があります。

バンコクにある寺院・ワットシーイァムの礼拝堂の下には月を大きな口で食べている上半身だけのラーフという名前の神様が祀られています。その周りには5人の有名な僧侶の像があります。
上半身しかないラーフ

通常、お参りセットは黄色いろうそく・線香・マーライか蓮なのですが、ラーフへは黒いろうそく・黒い線香・白と黄色の菊でした。

ちょっとうっかりさんなラーフさん

余談になりますが、ラーフさんのお話をしようと思います。

乳海攪拌(にゅうかいかくはん)の大きなモニュメントがスワンナプーム空港にあるのですが、それに関係しているお話しです。

スワンナプーム空港にある
乳海攪拌のモニュメント

乳海攪拌の時に出来た不死身になるお薬を、ラーフがこっそり盗み飲んでるところを太陽と月に見られてしまいます。
彼らはそれをヴィシュヌ神にチクって、怒ったヴィシュヌ神はラーフの体をチャクラで真っ二つに切っちゃいます。

ラーフは少しだけ不死身になる薬を飲んでいたので上半身だけは生きていて、チクった太陽と月を逆恨みして食べちゃうんだけど下半身が無いからすぐ出て来ちゃう。

っていうちょっと鈍臭いラーフのお話しですが、昔は日食・月食に関係していると信じられていたり、タイでは悪いものを食べてくれる厄除けの神様として色んな寺院に祀られています。

ラーフには黒いものをお供えすると良いと言われているので、線香もろうそくも黒いのですね。
白と黄の菊は月と太陽なのかも。

色とりどりの蓮のろうそくがゆらゆら

さて、ラーフにお参りした後は、自分の生まれた曜日の色のろうそくに火を灯してブッダに捧げます。

私は土曜日生まれなので、紫のろうそくを流しました。

バンコクにある寺院・ワットシーイァムの礼拝堂の下には自分が生まれた曜日の色の蓮のろうそくに火を付けて、水の上に浮かべるところがあります。赤や青やオレンジや紫などのろうそくが浮かんでいてとても美しいです。
蓮の形をしたろうそくを
お供えします。

タイの寺院でのお参りの際は、自分の生まれた日の仏像と色を調べておくといいです。

水曜は午前・午後と誕生曜日の仏像が分かれているのも、ラーフさんが関わっているんですよ。
気になる方はぜひ調べてみて下さいね。

鏡を貼った壁面が輝く礼拝堂

階段を上がると、太陽の光を受けてキラキラと輝く礼拝堂があります。

バンコクにある寺院・ワットシーイァムの礼拝堂は柱や基礎部分は白く、壁面は金色の装飾があり、その隙間に小さくくだいた鏡を貼り付けているので天気の良い日には太陽の光を反射してキラキラと輝きます。
細かく埋め込まれた鏡が
青空をうつして
とても美しいです。

真っ白な基礎部分に金色の装飾、その隙間を埋め込むように小さな鏡が敷き詰められています。

緑や黄色、赤で鮮やかに装飾された寺院はたくさんあり、それはそれで美しいのですが、ワットシーイァムのような凛とした装飾の寺院は、本当に青空に映えますね。

礼拝堂内部の壁面に息を呑む

礼拝堂内部に足を踏み込むと、寺院の外観とは対照的な、色の洪水に圧倒されます。

バンコクにある寺院・ワットシーイァムの礼拝堂の中は美しい壁面が描かれています。
天井のシャンデリアも
美しいです。
まるで天界への扉のようですね。

仏像の後ろには降魔成道図、その正面には三道宝海降下、両サイドにはブッダの一生のフルセットが鮮やかな色彩で描かれています。

壁画の説明については過去記事にありますので、合わせてご覧下さい⬇️

あまりの美しさに思わず
ここに呼んで下さりありがとうございます
と仏像にお礼を言ってしまいました。

タイに行く度に実感するのですが、予定してても行けなかったり、逆に予定してないのに行かなければならなかったり。
この寺院もたまたまイエローラインの試験運転が始まったから行くことが出来たので、きっと旅の神様が呼んで下さったんでしょうね。
タイで訪れる場所、出会う人々は旅の神様が結び付けてくれたと思っていつも感謝しています。

礼拝堂内全景を独り占めするのがもったいないので動画を撮ってみました。
嬉しくて動画撮ってたら、うっかり大好きなメートラニーちゃんを撮影するのを忘れちゃいました。
どなたか行かれたらぜひ記事にして、私に教えて下さい!(切実)

お坊さんが超フレンドリー

ウボソットでのお参りをすませたあと、階段を降りて左手に進むと、僧侶に祈祷してもらえる場所があります。

プラクルアン(お守り)もその場所で購入することができます。(本当は買うとは言わず、借りると言います)

子供を2人連れた家族の隣で、一緒にご祈祷を受けていると、どうやら子どものうちひとりがお誕生日だった様子。

ハッピーバースデー!
と言いながら子どもたちだけ、特別に聖水を思いっきりかけてもらっていました。

びしょ濡れになるくらい
聖水をかけてもらう子供達

その後、私にも一生懸命話しかけてくれたのですが、タイ語が分からないため
コトナカー(すみません)
チャンペンコンイープンカー(私は日本人です)
マージャーッコーベカー(神戸から来ました)
と言うと
ジャパン!ジャパン!コーベビーフ!
と言いながらカッカッカと笑って聖水をかけてくれました。

なんかもう笑いが堪えられなくなって、私も大笑いしてしまいました。

タイの寺院で、現地の人と一緒にお参りしていると、こういう面白いことが結構な割合で起こるのでやめられない。

お参りの仕方が分からない時には
ワイプラーヤンガイカー?(どうやってお参りすれば良いですか)
と聞けば、みんな手取り足取り教えてくれますので、ぜひお参りしてみて下さいね。

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