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【ワットスタット・前編】中華風装飾と圧巻の壁画を心ゆくまで堪能する美しいタイ第一級王室寺院
タイの寺院のうち、最高位の第一級王室寺院は6つしかありません。
第一級王室寺院とは、王族自らが建てた寺院のことで、4寺はバンコクにあり、残りの2寺はナコンパトム県とサラブリー県にあります。
その中でも個人的にイチオシなのが【ワットスタット】
ここは、ツアーでサラッと見るのが本当にもったいない素晴らしい寺院。
隅から隅までじっくりと見て頂きたい!
ワットスタット境内は、他の第一級王室寺院より分かりやすい配置になっているので、タイ寺院の施設についても合わせて書いてみようと思います。
第一級王室寺院・ワットスタットとは?
ワットスタットの正式名称は【ワット スタット テープワラーラーム (วัดสุทัศนเทพวรารามราชวรมหาวิหาร)】と言います。
寺院前の大きな鳥居のような、ジャイアントスイングが有名です。
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そら落ちて死ぬわ…な写真
昔はこのブランコに人が乗ってバラモン教の儀式が行われていましたが、落下して死亡する事故が多かったため取り止められました。
ワットスタットは1807年、ラタナコーシン王朝初代の王・ラーマ一世によって建立され、ラーマ三世の時代に完成しました。
また、この寺院には真相不明の事故で崩御されたラーマ八世の遺骨が納めされています。
シンプルで分かりやすいワットスタットの境内図
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もうちょっとええ画像無かったんか
ってくらいふにゃふにゃでごめんなさい
ジャイアントスイング側が正面入口になります。
入口から、一般の信者が礼拝する場所である仏堂【ヴィハーン】
その奥に、僧侶が比丘としての戒律を授かる本堂【ウボソット】
そしてその奥には、僧侶が暮らす【僧房】があります。
他には説法堂【サーラーカーンプリアン】鐘撞堂【ホーラカン】など色々ありますが、一旦置いておきます。
ヴィハーンとウボソットは見た目そっくりですし、大きな寺院だと色々建物ありすぎて分からん!てなりますが、ウボソットだけは明確な違いがあります。
建物の周りにぐるりと結界石【セーマ】が置いてあるところが本堂・ウボソットです。
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祠の中に収めされています。
寺院によって色んな形の結界石があるので、そこに注目しながらお寺巡りをするのも面白いですよ。
では早速、ヴィハーンから見ていきましょう!
ワットスタット・仏堂【ヴィハーン】
栄華を極めた時代の中華風装飾
ジャンク船による中国との交易が盛んに行われ、その貿易によって莫大な利益を得ていたころ。
ワットスタットも中国美術の影響を受けています。
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あちこちに見られる石像は、タイから中国へは重い荷物を運んだ帰りには、軽い荷物が多かったためバラスとして使われたものだそう。
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あちこちに石像があるので、お気に入りの一体を見つけてみてください。
私は本堂前の象さんの石像が好きです。
回廊に並んだ156体の仏像
仏堂を囲むように156体の仏像が並んだ回廊があります。
これらは全て坐禅を組み両手をおへその下あたりで組んだ禅定印の瞑想中の仏像です。
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回廊の壁画はだいぶ痛みが激しいですが、花や鳥が描かれてていて、描かれた当時は鮮やかで美しかったのだろうなぁと想像を掻き立てられます。
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ラーマ一世が運ばせた美しい大仏が鎮座する仏堂
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仏堂に足を踏み入れると、まず堂内一面に描かれた壁画に圧倒されるでしょう。
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中央には【プラシーサーカヤムニー】という仏像が祀られています。
ラーマ一世がスコータイから筏にのせて川を下りワットスタットまで運びました。
いざ、安置しようとしたら大きすぎて入口を通ることができず、一旦入口を壊して入れたという逸話が何ともタイらしいな、と思います。
本当は正面からしっかり見て頂きたい立派なイケメン仏像です。
仏教祭日だったので正面からだと、どうやっても人の顔が写り込んでしまったので斜めからでごめんなさい。
タイ寺院でよく見られる降魔印の仏像ですが、親指以外が全て同じ長さなのはスコータイ王朝後期の特徴です。
仏像の背面にも注目!
仏堂は仕切りが無い限り、仏像の背面に周っても大丈夫です。
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立派な台座を見ながら背面に行くと、大きな石板が貼り付けられています。
ドヴァーラヴァティ期に作られた作品で、破損のない完全な状態で残った貴重な石板には上段は【母への説法図】、下段は【舎衛城(しゃえじょう)の神変】という仏陀の起こした神通力について浮き彫りで描かれています。
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タイ仏教美術の傑作のひとつ、圧巻の壁画
柱や壁に隙間なく描かれた壁画は圧巻です。
上の方まで見られないのが悔やまれるほど。
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テーマは【トライプームプラルアーン(三界経)】で、宇宙を構成する三界の中に住む人間の因果応報による輪廻転生が描かれています。
昔は読み書きができない人達も多く、寺院内の壁画で仏の教えを学んだので、これらを見ると畏敬の念を持たざるを得なかったでしょうね。
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後編へ続く
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