マダムK 、80代。何がオモロい

東京生まれ、名古屋育ち。商社の社内報作成経験8年を経て、コピーライター歴30年余。今は…

マダムK 、80代。何がオモロい

東京生まれ、名古屋育ち。商社の社内報作成経験8年を経て、コピーライター歴30年余。今は、仕事は娘に任せ、映画•演劇•スポーツ鑑賞三昧の日々。酒を飲みながらの酔狂句会も30年以上。現代思想に大いなる興味を持つ。甘いものは苦手。日々の出来事、思ったことなどを発信していきたい。

最近の記事

・七月の日本でミュンヘンの十月祭 姫

ビール好きの夫を誘って、「名古屋オクトーバーフェスト」へ。 数年振りだが、激しい梅雨にも関わらず、大変賑わっていた。 涼風のせいで、雨が気にならず、生ビールが美味しい。 デポジット制が基本だが、使い捨て容器の店もあり、以前とは様子が違う。 グラス1杯1600円。 飲み比べ4種、小グラスで2400円。 どれも最高! つまみはやっぱりソーセージの盛り合わせとアイスバイン(豚肉の煮込み)。 ザワークラウトやポテトもたっぷりついてくる。 ソーセージに目のない私は堪能したが、購

    • ・わが街の太古はみずうみ雲の峰 姫

      今住んでいる街は、600万年〜100万年前、 琵琶湖の6倍もある巨大湖だった…。 近所のじじばばの会、年2回の学習&会食会で聴いた話。 今回は地元の歴史を公民館で、会食を送迎バス付きの木曽路で。 講師は、生まれも育ちもチャキチャキの地元っ子の元校長。 仲間と、わが街の歴史を長年研究しており、レヂュメも30枚に及ぶ力作だ。 考古学はもちろん地層、歴史、美術史、民俗、芸能、産業と多岐に渡り、わが街の数百万年の物語を紐解いている。 スライドと印刷資料を駆使して1時間ほど。

      • ・結びの地意外と都会水まんじゅう 姫

        2か月に1度の酒呑み句会。 今回も4名で。 岐阜の句友が大垣吟行を設定してくれた。 父方の祖父がこの地出身なのに、数えるほどしか訪れていない。 大垣駅に着くと、その足で夏の名物水まんじゅう屋へ。 夕方には売り切れてしまうので、粋な計らいだ。 さすが岐阜の連衆。 老舗のつちやさんの店内コーナーで、こしあんを透明な皮で包んだ、冷たい水まんじゅうを頂く。 甘味が苦手でも、スルッと喉を通る。 井戸水で冷やすのは、水都ならではの楽しい趣向だ。 英気を養った後は、大垣城へ。 ビル

        • ・友は画家娘の追悼展に薔薇贈る 姫

          梅雨最中。展覧会の梯子をした。 長年の友の画展と、日本初のコスチュームジュエリー展。 友は50歳を過ぎてから水彩画を始め、見る見る頭角を現し、10年後には画壇に登場。 20年後には教室を開き、今では3か所に及ぶ。 今回は、夭折した次女の追悼展であり、弟子たちも初出展する画歴30周年記念展だ。 前日、中日新聞に大きく掲載されたため、悪天候にも関わらず、来客はひっきりなし。 ゆっくり歓談するつもりだったが、彼はランチもお茶もさっと切り上げた。 素朴な風景を好んで描いた。

        ・七月の日本でミュンヘンの十月祭 姫

          ・短夜や二十時に眠る宇都宮 姫

          (東京・宇都宮・日光4泊5日の旅 その2) 茨城県は夫の故郷だ。未知の同県を攻略しようと昨年、夫の親友たちにお願いして、北部の五浦、日立、水戸を回った。 今年は彼らの都合が悪く、自力で、と計画したが、同県は東西南北の距離が長く、交通不便。さらにガイドブックも自動車中心なので、 とりあえず諦めた。 ならば、隣の栃木県はどうか? 那須と東照宮には行ったことがあるが、ゆっくり行くのも悪くないね。 という訳で、比較的交通便利な同県へ。 東京〜宇都宮〜日光〜奥日光〜宇都宮〜東京

          ・短夜や二十時に眠る宇都宮 姫

          ・家持も食みし鰻を記念日に 姫

          6月13日は結婚記念日だ。 前日、長女が鰻をご馳走してくれる、というので、近場の有名店「まるや本店」を予約した。 実は、この店を覗いたことはない。 うな豊やあつた蓬莱軒、4代目菊川が好みだからだ。 以前はいば昇も。 だが、数年前に行って懲りた。 注文してから炊く熱々ご飯と焼きたての蒲焼は、幻と化していた。 さて、予約制のない店はきついので、上記の近所の店を試してみた。 18:30、駐車場はかなり混んでいた。 予約なしはお断りのようだ。 本店限定の鰻会席もあるが、鰻が食

          ・家持も食みし鰻を記念日に 姫

          ・花いばら「関心領域」に無関心 姫

          映画評「関心領域」⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 2023年、アメリカ、イギリス、ポーランド、 ジョナサン・グレイザー監督 ※2024年度アカデミー賞&カンヌ映画祭で受賞した、ユダヤ人監督による反ナチ作品。 (ネタバレ注意) 何だ?この映画は? 冒頭から数分間、何も見えない。 黒い画面から、うめき声や轟音らしきものが、かすかに聴こえるだけだ。 明るくなって、この家の大黒柱らしき人が目隠しされて登場する。 彼はサプライズパーティーの主役なのだ。 見えないことに徹底的に拘っている

          ・花いばら「関心領域」に無関心 姫

          ・きょうだいに会ふ靖国の五月祭 姫

          5月20日は1944年、フィリピン・レイテ島沖で戦死した夫の兄の命日だ。 長年、同日に開かれる永代神楽祭に 参列したことがなかったが昨年、関東圏に住む2人の義妹に誘われてデビューした。 彼女たちと会うのも11年ぶりだった。 荘厳な儀式を観たいと、義妹の友人たちも参列した。 確かに儀式も佇まいも、一見の価値はある。 要人たちの参拝は義理のようで、賛成できないが、離れている家族が一堂に会する機会と思えばいいのかも? 少しだが、弔慰金も頂いている身だ。 回廊を進み、本殿へ。

          ・きょうだいに会ふ靖国の五月祭 姫

          ・山荘へ露路まっすぐに今年竹  姫

          2か月に一度の酒呑み句会。 40年近く続いているが、天国に行った人が半数を超える。 先日の大府句会は、元コピーライターの新人歓迎会ということで、5人参加した。 しかし、吟行の途中とあって、アルコールを口にしたのは2人だけ。 ネーミングを返上しなくては。 大府市在住の連衆がセッテイイングしてくれた、盛りだくさんのプログラム。 まずはあいち健康の森薬草園へ。 広い芝生広場に、150種以上の薬用植物が点在する。 管理者は愛知県薬剤師会だ。 亡弟が名古屋市内で薬局を営んでいたが

          ・山荘へ露路まっすぐに今年竹  姫

          ・じじばばもすなるBBQ若葉風 姫

          「うわー、肉がでかい!」 歓声が挙がった。 近所のじじばば30数名。 新装なった名古屋市農業センターのBBQ場。 材料込み3500円で利用できる。 期待していなかったが、さすがお役所。 良心的な対応に、妙に感心する。 同センターは元来、農産物や家畜の研究機関だった。 最近はテーマパーク化して、遊びのスポットとして親しまれている。 BBQ場は、子どもたちの好きな小川を潰して、 大人のためのコーナーとして登場した。 小高い丘の上のグリーンが眩しい。 カラフルなテントやタ

          ・じじばばもすなるBBQ若葉風 姫

          失せ物の日々増へしかな薄暑光

          今月に入ってから、二度も大切なものを失くした。 最初は、友人が遊びに来てくれたとき。 机本の読みかけの本や、書きかけの書類を別室に移動した。 その日は、子供会の資源回収日だった。 彼が帰った後、夫が不用品だと思って 処分したらしい。 ファイルや本も入っていたのに、点検せず、慌てて紐で括ったようだ。 こんなことは初めてだ。 相手の持ち物を片付けるときは、必ず尋ねることにしていた。 収集トラックが行った数時間後に気がついたので、それこそ後の祭りだ。 俳句関係のものもか

          失せ物の日々増へしかな薄暑光

          ・わが街に美味店ありや五月闇

          あまり外出しない夫、散歩嫌いの夫婦。 このままでは共倒れになるやも知れず。 いやがる夫を連れ出すには、飲みに誘うしかない。 という訳で近頃、昼夜を問わず、外食をよくする。 昼でもビール1杯くらいは飲みたい。 夜はさらに、焼酎かウィスキーのロックを。 しかし、徒歩圏内にはこれ、という店がない。 昔からの店が少なくなり、新しい店を開拓しているが、気に入った店は1店のみ。 高級牛肉のみ扱う焼肉店だが、満席が多い。 その日の気分で訪れるので、予約が要る店にはまず行かない。 さら

          ・わが街に美味店ありや五月闇

          ・卒寿フジコキャンセル重ね春尽くる

          ピアニストのフジコヘミングが、先月逝去していた。 彼女のドキュメンタリー映画を観てファンになったが、演奏会は、ま、いいか。 2000年代初頭のこと。 友人が形相を変えて、チケット入手するのを見て、ミーハーぽいな、と思ったのだ。 プラチナチケットだし、老人が超老人を観るのも辛いところがある。 しかし、シニアでのデビュー、数奇な人生、魂の籠った演奏に惹かれて、いつかは、と思っていた。 これが最後かも?と思って、今年の公演を楽しみにしていた。 ところが、体調が思わしくない

          ・卒寿フジコキャンセル重ね春尽くる

          ・円空旅に夏井ライブや春尽くる

          春はいろいろと行事が多い。 記事にはできなかったが、俳句を残している。 備忘録風に綴ってみた。 ※ガンダーラの会より、大阪円空仏展〜飛鳥へ 長年、仏教美術を学んでいる仲間と、円空学会会長の小島悌次先生のご案内で、関西方面に日帰りの旅をした。 あべのハルカス美術館の円空仏展は大賑わいだった。 洗練された展示に感心する。 観やすく、いつまでも観ていたい感じだ。 ランチは同ビルの和食どころで。 薄味のうろ(ど)んが美味しかった。 午後は飛鳥の石舞台へ。 花見のはずが、全く

          ・円空旅に夏井ライブや春尽くる

          ・一片の筍に酔ふ老ひの宴 

          近所のじじばば会の総会があった。 今年の行事予定の発表では、バーベキュー、七宝焼体験、ランチコンサートなどがある。 さらに、オプションで料亭食事会、長良川一泊鵜飼見物も。 元気なシニアばかりだ。 私もほとんどに参加するつもり。 同じ区内の高年大学同窓生なので、気心が知れている。 月1位でイベントがあり、大いに楽しんでいる。 私は一番先輩になるらしく、乾杯の挨拶をよく頼まれるが、今回はすっかり忘れていた。 開会時になり、気がついたが、後の祭り! 毎回、facebookに

          ・一片の筍に酔ふ老ひの宴 

          ・春蹴球滅多に出さないトヨタバス

          母の日のプレゼント、ということで、サッカーのセレッソ(1位)対グランパス(5位)のチケットを貰った。 昨年の代表戦以来。1年ぶりだ。 長女が長年追っかけをしている、セレッソの香川真司選手を観るのが目的である。 雨予報が出ているが、メインスタンドのど真ん中、前から13列目の良席なので、濡れる心配はない。 トヨタスタジアムへは、我が家から1時間ほど。名鉄豊田市駅からバスに乗るが、シャトルバスが出ることは少ない。 いつも行きは路線バス、帰りは30分弱歩く。 幸いこの日はシャ

          ・春蹴球滅多に出さないトヨタバス