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失せ物の日々増へしかな薄暑光


今月に入ってから、二度も大切なものを失くした。

最初は、友人が遊びに来てくれたとき。
机本の読みかけの本や、書きかけの書類を別室に移動した。

その日は、子供会の資源回収日だった。
彼が帰った後、夫が不用品だと思って
処分したらしい。

ファイルや本も入っていたのに、点検せず、慌てて紐で括ったようだ。

こんなことは初めてだ。
相手の持ち物を片付けるときは、必ず尋ねることにしていた。

収集トラックが行った数時間後に気がついたので、それこそ後の祭りだ。

俳句関係のものもかなりあった。
頂いた句集、合同句集やノート、メモなど、毎日3句以上の作句を目指すのに必要な一式。

パソコンに入れてなかった私の過去の句が見事に消えしまった。
今より勢いがあった作品。
噛み締めては新しい句に挑んでいた。

ま、いいかっ。
断捨離の始まりかも知れない。

そういえば、本棚にあった内外の旅行書が少しずつ消えている。
古いが、必要な時に参考にしていた。
インターネットでは頼りない時の、点より面だ。

夫の整理癖を有難いと思わなくては。
しかし、点検が必要、とやっと気がついた。


そして5月3日、気鋭の哲学者、経済思想家の斎藤幸平の講演を聴きに行こうと、バッグを確かめた。

1週間前に、コンビニでチケットを入手したとき、小さなファイルに挟んで、バッグに入れたつもりだった。

まさかのまさか。
ない!
時間は迫っているし。

諦めた。
また機会はあるだろう。

それにしても、だんだん置き忘れが増えてきた。
日々、断捨離気分を味わうことになるかも?

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