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・友は画家娘の追悼展に薔薇贈る 姫
梅雨最中。展覧会の梯子をした。
長年の友の画展と、日本初のコスチュームジュエリー展。
友は50歳を過ぎてから水彩画を始め、見る見る頭角を現し、10年後には画壇に登場。
20年後には教室を開き、今では3か所に及ぶ。
今回は、夭折した次女の追悼展であり、弟子たちも初出展する画歴30周年記念展だ。
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前日、中日新聞に大きく掲載されたため、悪天候にも関わらず、来客はひっきりなし。
ゆっくり歓談するつもりだったが、彼はランチもお茶もさっと切り上げた。
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素朴な風景を好んで描いた。
廃船、物置小屋、棚田、宿場…。
私もよくお供した。
尾瀬、能登、千枚田、馬籠、妻籠、板取、白馬、黒部、安曇野、大鹿村、伊勢志摩…。
枚挙に暇がない。
それらの風景がありありと蘇る。
彼は自営業なので、バリバリの現役だ。運転免許証は必須なので、返納する気はないという。
そういえば、ランチに参加した男性は全員同様だ。
市内でも交通不便な地域に住んでいるためか?
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ランチは7人で。
半世紀を超える付き合いだ。
海鮮を頂きながら、尽きぬ話を。
さらに二次会へ。
さて、皆と別れてから、近くの県美で開かれている「コスチュームジュエリー展」へ。
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日本初のコレクション展で、20世紀初頭から現代に至る、宝石や貴金属を用いないファッションジュエリーが、展示されている。
シャネルやデイオールが率先して取り入れ、戦後は米国で活況を呈した。
ダイアナ妃、ジャクリーヌ・オナシス、ヘップバーン…。
彼女らは、本物は仕舞っておいて、そっくりのジュエリーを作らせ、常用した。
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美しいけれど、どこか哀しみが伴う。
退廃美と言っていいのかも。
我が家にも亡妹のコレクションがある。
改めて広げてみよう。
男性の鑑賞者は少々。
こんなに素敵な展覧会が、日本初とは!
追悼展地方紙に載り梅雨の客
断捨離に始まる自慢梅雨の宴
日本初フェイクジュエリー展薄暑
ダイアナも着けし蜻蛉の偽ジュエリー
後発の米国ジュエリーシュールな夏