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#05 一番好きで、一番最低だった

-初めて-


彼との初デート、お店は初めて1年だけで打ち上げをしたお店でした。
先についた私は先にお店の中に入って待つことに。

案内された席はなんと、あの時と全く同じカウンターの席でした。
なんだか良いことがある気がする!と思いながら私は彼を待ちました。

彼がお店に入ってきて、お疲れーと挨拶をしてから、
料理と飲み物を頼み終えると
私は早速彼女とその後どうなったかを聞きました。
すると彼はこう答えました。

彼「たぶん、別れたと思う。」

私「ん???」

なんだそのあいまいな回答は!?
期待していた答えとは少し違ったけれど、
曖昧な答えの理由を聞くと納得しました。

詳しい経緯を説明すると、
あの後彼は直接彼女に会って話がしたいと言ったそうです。
彼女は分かったと言いつつも、
いつ空いてるかと聞いても返事は曖昧で、
彼はもう会う気が無いのだと判断し、それなら別れようと伝えましたが、
数日たった今でもそれに対する返事が来ていないとのこと。
なので、彼からしたら別れたと思う、としか答えられなかったのです。

私はその話を聞いて、女への怒りはMAXです。
いつまで彼を困らせれば気が済むのでしょうか。
そして、その彼女は何がしたいのでしょうか。
その女の言動は今になってと理解できません。

彼も不完全燃焼といった感じで、
気持ち的にすっきりしていないようでした。
私もまったくすっきりしていません!
ですが、彼の口からもう彼女に対しての気持ちはないという言葉を
はっきりと聞いた私は気持ちを切り替えて楽しむことにしました。

そして、私はもう一つ気になっていたことを彼に聞きました。

私「ていうか、なんで今日誘ってくれたの?」

彼「それは、色々相談に乗ってもらってたから直接このことを伝えたくて。
  それと、○○と話すの楽しいし!」

と言ってくれた彼の顔は少し赤くなっていました。
これは期待してもいいやつだよね!と私の心の中は超絶お祭りモードでした。

そして、話題はback numberの話へ…
あの曲が一番好き!とか、あの曲のこの歌詞最高!とか、
back number好きな人に悪い人絶対いないよねーとか、
だいぶ熱く語りました。
そして、彼最近CDやLIVEのDVDを買ったというのです。

(゚∀゚)キタコレ!!

次のデートに繋げる絶好のチャンスです!!

私「それは見たい!」

彼「実は俺もまだ見てないから、見たら貸してあげる!」

え!そこは一緒に見ようじゃないの??まさかのそっち!
こいつは想像以上になかなか手強い相手のようです。
当時の私にはこの場面で「え、一緒に見たい!」なんて言えず、「貸してくれるの!ありがとう」しか返す言葉は持ち合わせてあませんでした。

一緒にDVD鑑賞をするというチャンスを逃したのは痛手だが、
まあDVDを貸してもらえるという約束が出来たことは大きい。
脈ありなのもほぼ確実。今日の収穫は十分だ!
と自分を称え、彼との初デートは終了しました。

#06 一番好きで、一番最低だったへ続く...


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