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#14 一番好きで、一番最低だった

-なんで-


B君と別れてから数日後、気付くと私はまた彼の家にいました。
あー、また戻ってきてしまった。
結局私は彼から離れることができないんだ。
なんで離れることができないんだろう。
なんで彼じゃなきゃだめなんだろう。
なんでこんな悲しくてつらい恋愛を自ら選ぶのだろう。

そんなことを考えながら、また夏休み前のような生活に戻っていきました。
B君と付き合ったことなんて無かったかのように。

ー--

夏休みが明け、部活では4年生が引退し私たちの代になりました。
次の代の部長は4年生が決めるという決まがあったのですが、
私たちの代は絶対Aちゃんが部長だろうと誰もが思っていました。
しかし、なぜか私が部長に選ばれたのです。
びっくりしましたが内心嬉しかったです。
今までリーダー的なポジションになったことがなかったので、
一度は経験したい気持ちがありました。
私に務まるのか不安もありましたが、
部活に対する熱意は誰にも負けない自信があったので、
精一杯頑張ろうと思いました。
そしてもう一つ嬉しい理由がありました。
それは、男子の部長には彼が選ばれてたからです。
何かと部長同士で連携をとならければいけない部分があり、
彼と接することができる機会が増えることが嬉しかったのです。
(↑だいぶきもい)

ー--

そして私たちの代になってから初めての大会が秋にあるため、
その大会に向けて練習が始まりました。
春と秋に大きな大会があったのですが、大会の運営は出場する大学の中から男女各5校が選ばれ、その選ばれた大学のチームから1名が代表となり、
その代表者たちで運営を行っていました。
私の大学は男女とも今まで代表に選ばれたことがなかったのですが、
男子が初めて選ばれ、運営チームに参加することになりました。
そして、彼が代表として参加することになったのです。
彼曰く月1.2くらいで集まって試合の進め方やパンフレットの作成、
審判の手配、会場の手配などを決めているとのことでした。
その集まりがあった日は、深夜に彼から今終わったわー!
という連絡が来ることが度々ありました。
そんなに大変なものなのかと思っていると、人手が足りないから手伝って欲しいと言われ、私もその運営チームに参加しなくてはいけなくなりました。

初めて集まりに参加する日、集合場所に彼と向かいました。
知り合いもおらず、途中参加ということでだいぶ緊張していました。
案の定始めから参加していた彼は皆と仲良くなっていて、
私は馴染むことができず何となく嫌だなーと思っていました。

早く終わらないかなーと思っていると、私はあることに気づきました。
彼が頻繁に携帯をいじっていたのでその様子を見ていたところ、
何やら同じ空間にいる運営メンバーの女と目くばせをしながら
携帯をいじっていたのです。
そこで私はその女と彼がLINEをしていることを察しました。
それと同時にこの二人は何かあるなと直感で分かりました。
まあ普通に考えてこの距離でLINEするなんて変ですよね。
同性同士なら誰かの悪口とか言ってるのかなーで終わるけど、
男女でそれをやるのは怪しいと誰しもが思うだろう。
彼は私がそれに気づいているとも知らずに、
楽しそうにLINEをしていました。
私の心には何やらふつふつと怒りのような感情が生まれつつありました。

この集まりに参加してしまったばっかりに、
このことに気づいてしまたばっかりに、
私の彼への思いはさらに狂っていくのです…

#15 一番好きで、一番最低だったへ続く…





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