「才能よ、雪に埋もれるな。」YMF2024ノミネート作品、配信開始!
こんにちは!映画部・齊藤です。
コロナ禍真っ只中の2020年よりU-NEXTは全国の映画祭と連携を始め、いつでもどこでも映画祭を楽しめるような環境をお届けしてまいりました。
長編から短編、実写からアニメーションまで全国津々浦々の映画祭作品を配信しており、現在では50以上の映画祭と連携しております。
そのような中、11月8日より3日間開催された山形国際ムービーフェスティバルへと足を運んでまいりました。
昨年から連携がスタートし、U-NEXTが参画するのは今年で2回目ですが、映画祭自体は今年で第20回という記念すべきタイミングを迎えられていました。
2005年に「才能よ、雪に埋もれるな。」のスローガンと共に山形市七日町にて発足し、そこから映画業界の監督、制作陣、俳優たちの為の商業映画祭としての役割を果たしてきただけでなく、映画祭の枠を超え、数々の新たな才能を輩出し、業界支援を行ってこられた歴史に心から敬意を表します。
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の定める世界映画都市の1つである山形市。
そこに所在する映画館・MOVIE ONやまがたを舞台に、毎年お客様だけでなく、監督、クリエイター、俳優陣が数多く集結する景色は圧巻です。
招待作品とコンペティション部門からなる映画祭で、コンペ部門における今年の応募総数は短編作品170本、20周年記念として設けられた長編作品部門は127本の合計297本。
この中から短編7本、長編5本の合計12本が最終ノミネート作品として選ばれ、当日劇場公開されました。
グランプリに選ばれた監督には、映画祭が新たな映画製作を支援すべく、最大1億円の資金支援やプロデュース面でバックアップする「スカラシップ制度」が設けられています。
その他、脚本賞や観客賞などの部門もある中で「U-NEXT賞」も昨年から新設。
劇場でもU-NEXTでも楽しめるような、自由な表現や未来への可能性、鋭いセンスを持った作品に我々が「U-NEXT賞」を授与させていただきました。
またこの映画祭最大の特徴といっても過言ではない「レセプションパーティー」ではMOVIE ONやまがたのロビーを貸し切って、招待作品の名監督、クリエイター、有名俳優たちと直接交流ができるのです。
もちろん、チケットを購入された一般のお客様も数多く参加されています。毎年常連の方も数多くいらっしゃるそうです。自分の憧れの方々と映画談義をする皆様の姿は、とても幸せな光景でした。
スクリーンでの舞台挨拶に参加された村川透監督や成島出監督、行定勲監督、前田哲監督、清水崇監督、風間太樹監督、ゲストのディーン・フジオカ氏らも楽しそうにレセプションパーティーにお見えになりました。
今回、U-NEXTでは2024年コンペ部門ノミネート作品の中から6作品を配信しております。(順次追加予定)
過去ノミネート作品も含む特集はこちらからご覧ください!
U-NEXTで配信中のYMF2024ノミネート作品
『Lelaina』(長棟航平監督/24分)
『EXHIBIT』(岡本多緒監督/10分)
『麻雀と指輪』(野村次郎監督/30分)
『stein』(SUBARU監督/8分)
『The Pageant』(髙木聡監督/39分)
『四角の中の人たち』(渡邉裕也監督/75分)
以上、本年度ノミネート作品6本のご紹介でした。
最初の一本を選ぶなら、個人的には『EXHIBIT』からのご視聴がオススメです。わずか10分間の尺で描かれる短編なのですが、作りこまれた世界観と色彩で序盤から引き込まれます。
ただごとではないことが画面内では起きるのですが、いったいどう収まるんだと様々な想像をしていると、衝撃的なラストで幕を閉じる。
限られた時間の中、端的なカットで無駄をそぎ落とし、強烈なメッセージを残していく監督の手腕には圧倒されました。
短編から長編まで他にも魅力的な作品ばかりです。ぜひご覧ください。
これからもU-NEXTは全国の映画祭を皆様にお届けし、新たな才能の発掘の場である映画祭を日本中の映画ファンが視聴できるよう、応援していきます。