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新しいエンタメの楽しみかた、広めかた。(New Counter Films、ハヤカワ文庫映画原作フェア、ゲキ×シネ meets U-NEXTの話)

ずっとわちゃわちゃと準備してきたことがいくつか世に放たれまして(情報解禁されまして)、少しホッとしております。映画部の宮嶋です。

「忙しくて目がまわりそうだ!」と思っていたら先週本当に目がまわったんですけれど、内耳のなかにあるべき耳石がわちゃわちゃ移動して三半規管に入り込んだらしいです。耳石までわちゃわちゃしなくていいのに。落ち着いて、私の耳石。

そんなわけで、私の耳石もソワソワしちゃう新しい取組みを今日は3つ、裏話ふくめてご紹介させてください。



■New Counter Films第一弾『若武者』、世界同時公開&配信決定!■

作家性と収益性を両立した良質な映画製作をめざすレーベル「New Counter Films」の第1弾作品として『若武者』が発表されました!

若武者』2024.5.25 世界同時公開&配信

ものすごく力のある映画です。血がドバドバ出るわけでもないし、激しいアクションがあるわけでもないし、テンションの高いシーンが続くわけでもないのに、ハラの底にどすんと喰らいます。覚悟して、でも楽しみにして、ぜひご覧ください。

監督は二ノ宮隆太郎さん。2018年に『枝葉のこと』で注目され、昨年『逃げきれた夢』がカンヌ国際映画祭ACID部門に出品された大注目の監督です。俳優としても活躍されているので、ステージの上やスクリーンの中で出会っているかたも多いかも。

そしてトリプル主演として坂東龍汰さん、髙橋里恩さん、清水尚弥さん。この3人の奇妙なバランスの関係がまた、ねぇ…。あまり多くを語ることはしませんが、3人の絶妙な距離感のお芝居にクラクラします。

この作品、コギトワークスさんが独自のパイプラインで全国のミニシアターと世界17都市のアートハウスへも直接配給、世界同時公開を実現。そしてU-NEXTでも同時に配信させていただきます。

この新しい挑戦への思いや意義については、またどこかで改めて。

とにかく『若武者』。ものすんごい映画なので早くたくさんのかたに観ていただきたいなぁ!


■早川書房さんとのコラボ!全国の書店で「映画原作フェア」実施!■

なんと!映画の原作となった名作小説を多数擁する早川書房さんとご一緒しています。

映画原作の小説(文庫版)に、映画のビジュアルの全面帯をかけ、「名作は、名作から生まれる。」をキャッチコピーとして冠したフェアを開催。映画作品10作品(文庫は上下巻のものもあるので12冊分)、名作中の名作を「これは…さすがに名作揃いすぎる!」と言いながら早川書房さんと一緒にセレクトしました。

なんとなく家に帰りたくなかった中学時代(内向きな反抗期でした…)。毎回喫茶店で待ち合わせするほどにはお金がなかった大学時代。慣れない仕事のあと、家に帰る前に1ステップ置きたかった新米社会人時代。そして今は、映画のスタート時間までちょっと時間があるなぁ、なんて時に。ふらりと足を向けるのは、いつも本屋さんなのです。

われわれU-NEXTには電子書籍ジャンルもあって、それはもちろん当たり前に便利に使っているわけなのですが、リアルで本屋さんをぶらぶらして、季節のフェア棚をチェックしたり、平積みになっている本をジャケ買いならぬ「装丁買い」するのは、シンプルに“読書する”のとはまた別の私の娯楽であり、リセット方法。そういえば鼻息荒めの本屋愛をnoteに書いたこともありました。

そんな私が、映画の世界をおもな活動分野にしたままで、まさか本屋さんとつながる仕事が出来ようとは…!!(感涙)

実はU-NEXTは電子書籍だけでなくオリジナル書籍の出版も行っています。noteアカウントもあって、試し読みや書評などかなり読み応えあります(こちら)!

今回はそのセクションを経由して早川書房さんをご紹介いただいた次第です。あー、「観るのも読むのも、これひとつ。」を掲げるU-NEXTで良かった…!

そして、U-NEXTへの動線となる表現づくりや、各作品の権利者様へのご案内、広報宣伝など、社内各部署の協力あってこその実現となりました。部署間の風通しがよくて良かった…!

こちらのフェア、今週から順次全国の書店様で展開してくださいます。ぜひ本屋さんで、名作小説&名作映画と出会ってください!

フェアと同時にキャンペーンも実施中。名作10作品のラインナップとともに、ぜひ早川書房さんのnote「Hayakawa Books & Magazines」でチェックしてみてください。よろしくお願いします!

また本屋さんに足しげく通ってしまいそうです…ウフウフ。


■ゲキ×シネ meets U-NEXT!劇団☆新感線「ゲキ×シネ」20周年プロジェクトとして15週連続ライブ配信■

思い返せば演劇好きの友だちに誘われて初めてゲキ×シネを観たのは2007年、『朧の森に棲む鬼』でした。

「ゲキ×シネ」。演劇ファンの皆さまにはもうおなじみかと!

壮大なストーリーに笑いと涙、歌と踊り。本格アクションとスピード感あふれる殺陣。コンサートばりの照明・音響。エンターテインメント色満載のド派手な舞台で大人気の劇団☆新感線が、演劇というジャンルを超えてより多くの方にその世界を楽しんでほしいという想いでスタートさせたのが、“演劇×シネマ”としての映像作品群「ゲキ×シネ」です。

https://www.video.unext.jp/live_pack_2/shinkansen

初めて映画館でゲキ×シネを観てからというもの、いくつかの演目を映画館で、いくつかを舞台で拝見し、「めちゃくちゃカッコイイイィィィ!」と思っていた劇団☆新感線さん。『五右衛門ロック』を観た年には、石川五右衛門の面影をもとめて京都・南禅寺に旅したものです。

そんな劇団☆新感線の「ゲキ×シネ」。いつか配信出来たらいいなぁ、と思ってはおりました。

しかし、まさか20周年イヤーをともにお祝いすることができるとは!

現在26作品もの傑作がラインナップされている「ゲキ×シネ」。

ーーーどんな形でお届けするのが一番“祝祭感”があるのだろうか。
ーーーどんな順番でお届けすれば、初めてゲキ×シネに触れる方々もこの世界に入りやすいだろうか。
ーーーどんな伝え方をすれば、劇団☆新感線のファンの方々にも喜んでいただけるだろうか。

考えに考え、練りに練りまくった編成で、まずは3月23日(明日!!)から、15作品連続ライブ配信で盛り上げていきます!!

というか、まずは3作品、『五右衛門ロック』『メタルマクベス』『蛮幽鬼』が、まさかの見放題ライブ配信なのです!これは劇団☆新感線さんの太っ腹。ぜひ、まずは3作品、劇団☆新感線の世界を体験してみていただきたいです。毎週土曜日、皆さまのお手元のデバイスで、20:00開演です。

直近のライブ配信作品のチェック&ちょっと先の分まで買えるチケット購入画面はこちらから

そしてそして、ゲキ×シネの新作『天號星』の劇場公開ももうすぐです。4月5日から、こちらは全国の映画館で劇場公開とのこと。私も観に行きたいと思ってます。楽しみ!


そんなこんなで、私の直近のお仕事報告のようになってしまいましたが、どれもこれも情報解禁したばかり、これから皆さまのお手元に届く作品たちです。そしてどれも、たぶんわれわれ動画配信の業界としては初めてのタイプの「エンタメ作品の楽しみかた」の提案になってるんじゃないかな…と僭越ながら思っています。

いずれもたくさんのクリエイターやキャスト、スタッフの皆さん、宣伝や営業、配給などに携わるかたたち…お手元に届くまでに多くのひとの思いがつまった大切な作品たち。

どうかその思いがたくさんのエンタメを楽しむ方がたのもとに届きますように!新しい「エンタメ作品の楽しみかた」のひとつとして、広がっていきますように!





※アイキャッチ画像はnote「Hayakawa Books & Magazines」よりお借りいたしました。https://www.hayakawabooks.com/n/nc27bde2c60c2