見出し画像

ボーダーライン

この一年くらい、”インクルージョン””インクルージョン”と掲げながら、なんとなくひっかかっていたことがあった。
それは、「一体、どこがボーダーなのか」ということである。

「インクルージョン教育」とは、基本的に、障がいがあるとかないとかを「分けない」教育方針である。
国外では、重度の障がいをもつ子も教師がついて、通常学級で教育を受けていたり、障害種別や障害の有無で分けていなかったりする。
でも、それは、日本では想像しにくいなぁと(自分の経験がないことにもよるけど)思っていた。

私は、趣味でお菓子作りをしていて、「みんなで楽しめるお菓子」をコンセプトとして、いろんな条件(ダイエット中とか、病気とか、アレルギーとか、マクロビとか)の人も気にせずに食べられるお菓子(ここではシフォンケーキ)を提案したいと考えていた。
だけど、実際は、アレルギーで卵がだめな人には、シフォンケーキは無理だと思う。
どこまでの人を包括するかどうかは、限度があるなと思った。

そういう結論に達したときに、このお菓子の提供範囲のように、教育の場でも、通常学級でできる支援とできない支援があると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?