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筋トレと英語はほぼ同じものではと思った話

「ナルシストほど英語の上達が早いんですよ」

昔予備校でガチムチの講師が言っていたのを覚えている。

確かにその東大卒の先生は50過ぎであろうにアスリートのような体つきをしていて、ジョブズさながらの黒いタートルネックに身を包んでいたのを覚えている。

思い返せば僕が教わってきた歴代の講師は、皆筋肉ムキムキにスキンヘッド(ここ大事)だった。

いつかは絶対にそこにたどり着く法則でもあるのかとずっと思っていた。

そんな時に「ナルシストである」という言葉を聞いて腑に落ちたのを覚えている。

①自分をリフレクトさせるということ

筋トレに励んでいる人の多くは、中級者になり本格的にハマりだすと鏡で自分の肉体の出来上がり具合を確認するようになる。これはトレーニングのモチベーション維持にとってとても重要なことだ。

また英語学習においても音読をしている自分の声を録音をしたり、ビデオに撮って後で見直すということは絶大な効果を発揮する。視覚のみでなく五感を使って学習を進めていく方が効率的であるのは自明だ。

ただこの両者は程度の差こそあれ、ある程度の恥じらいが伴ってくる。最初の頃は誰しも他人の前で鏡に写った自分を見つめるのは抵抗があるだろうし、一度はやってみたことがある人は経験済みであろうが録音した自分の声を聞くというのは普段自分の体内を通して聞いている声とは別物であるように感じられ、なんともこそばゆい思いをする。

ただこの時に自分自身の向上のためにそのことをやってのける人は向上のスピードも早いだろう。

②寝かせるということ

筋トレと英語学習この両者に共通していること、それはどちらも一度寝かせることを必要としていることだろう。

筋トレは毎日、ただ数をこなせばその分だけ筋肉がつくものではないということは他の先人たちの言う通りである。酷使した筋肉をある一定期間休ませる超回復によってさらなる成長へと繋がる。

英語もただ闇雲に学び続ければ良いと言うものではない。その日にその日に学習した知識を睡眠によって記憶に定着させなければ短期記憶となってしまいその知識を後で頭から取り出すのは難しいだろう。知識を”発酵”させることが重要なのである。

③目に見える変化

最後は少々即物的であるがどちらも自分から、また他人からも目に見える変化があるという点であろう。そうは言ってもこれが一番重要であるという人もいるだろう。筋肉がつけば肉体が変わり自分の自信も高まり、また他人からの信頼及び評価が上がることは他の人々の言う通りである。

また英語は他のどの学問よりも他人からの評価が高いであろう。数学を極めればその領域の天才たちからはもてはやされるだろうが、僕のような浅識な人間にとっては其の功績を理解するのは難しいであろう。その意味では他人からの評価が上がると共にかの英米人の言う”コンフィデンス”なるものに繋がるのではないか。

このように考えてみるとナルシスなるものはそう怪訝に扱われるものではないのでなかろうか。もしくはそんな悪意のこもった言葉を気にせずに褒め言葉と受け取るような良い意味で顔の皮の厚い人間こそがグングンと成長していくのかもしれない。



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