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【夢日記#20】出張シェフサービス


近所で質の良い出張シェフサービスがあるとの噂を聞き、さっそく今夜20時から実家にシェフを呼ぶことにした。
ひとりじゃつまらないので暇そうなオードリー若林を誘った。

20時になった。
しかしシェフがこない。遅れるなどの連絡もない。
私は不安になって若林にその旨をLINEした。すると、このサービスはオンライン説明会に参加してからでないと予約確定にならないよと教えてくれた。
私はそんなの聞いてない!と、慌てて説明会に参加した。
)と言ってもめんどくさいので、iPhoneをスピーカーにして聞き流しているだけだが。)
画面にはシェフ希望の若者何名かが映っていた。妙に画質とカメラワークがいい。
彼らは円状に配置された椅子に座っている。討論番組のようだ。シェフとしてのプロ意識を試されるような鋭い質問をインタビュアーが次々と投げかける。
顧客はこのインタビューを見て指名するシェフを決めるらしい。彼らにとっては顧客獲得に直結するもの凄く大切な場面だ。
シェフによっては緊張のあまり手が震え答えられずにパスされてしまうこともあった。
私は横目でそれを観つつ、早く終わらないかなーと時間が過ぎるのを待っていた。
ふと、シェフが料理しやすいようにキッチンとダイニングを片付けないと!という衝動に駆られた。
私は慌てて片付けをはじめた。
とりあえずいらないものは見えないところに全部隠した。それでもやはり汚い。
あーやばい、説明会が終わる前に綺麗にしておかないと!とあたふたしていると、「あれ?今日帰ってこないんじゃなかったの?!」と驚いた様子で母が帰宅した。
そうだ、実家に帰ってくることを言っていなかった。
「今日はもう疲れちゃったので、このまま化粧落とさないで寝ますね。」と母はそのまま寝室に直行していった。
「出張シェフがあとでくるから!」と母の背中に向かって報告しておいた。
iPhoneからは未だにインタビューの音声が流れている。時計をみると20時は過ぎていた。若林も夜の公園でその動画を見ているようだ。
インタビューが終わったのは0時30分だった。
やっと予約資格を取得した私は、シェフサービスの予約画面をすぐに開いた。
しかし、もう予約可能な時間帯は終了していた。
ずれにせよ、今日の出張シェフサービスは自動的にキャンセルになったみたいだ。
こんなに準備したのに!と悔しく思ったが、それと同時にものすごく安堵した。もう片付けしなくてよいのだ。
実は途中からめんどくさくなっていたことに気が付いた。私は平和な気持ちで寝室に向かって横になった。


2022/7/17

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