バルセロナでイスタンブールが本店のトルコ料理店、Ali Ocakbaşıへ
去年の秋に街を歩いていてオープニングのことを知ったAli Ocakbaşı。トルコのイスタンブールに何店か店を構えるモダンな雰囲気のグリル専門店。バルセロナは海外店ではアムステルダムに続いて二軒目だそう。
バルセロナはトルコのケバブ屋はたくさんあるものの、本格的なトルコ料理のお店がほとんどなく残念に思っていたところのオープニング。
数ヶ月くらい前から行きたいと思っていましたが、レビューをある程度読んでからと思い最近行ってきました。
モダンな雰囲気で、ライトにかかった白い布がどこかオリエンタル。トルコの舞踊、ワーリング・ダーヴィッシュを思い起こさせます。
不思議なことにスタッフはスペイン語より英語が得意な人が多いようで、スタッフ同士でも英語で話していました。
ワインはトルコワインが飲みたかったのですが切れてしまったらしく、カタルーニャ州が誇るプリオラート。スペインのワインのセレクションが多いです。
冷たいスターターは、全てが並んだプレートを持ってきて、一つ一つ説明してくれます。これは嬉しいです。
どれも惹かれますが、2品をピック。
まずは、タラトル(Ali Tarator)。発酵したガーリックにヨーグルト、ラブネチーズ、キャラメル状のオニオン、人参を混ぜたペースト。クリスピーに揚げたビーツが乗っています。
ガーリックの味は意外とマイルドで、クリーミーでとても美味しかったです。
そして、チー・キョフテ(Çiğ Köfte)。生肉をブルグル、玉ねぎ、唐辛子、パセリ、トマトソースなどを混ぜて肉団子のようにしたもの。
好みの問題なのか、イスタンブールで食べたものも、こちらのもイマイチ好きになれませんでした。
温かいスターターはパストラミ・フムス(Pastirmali Humus)。
期待していただけに、もそっとしていて少し残念。
パンのラバッシュ ( Lavash)は膨れ上がっていて熱々の焼き立て。シンプルですがとても美味しかったです。
メインはラムチョップのグリル、ピルゾラ(Pirzola)。ブルグルなどがサイドに付いてきます。
ラム肉のグリル、クズ・シシ(Kuzu Sis)。
これら2品は普通に美味しかったです。ただ、肉がもうちょっと柔らかく、スパイスがもう少し効いていれば良かったです。
ゲブレック(Gevrek)というラムのひき肉をラバッシュで巻いた一品。ローストしたナスのピューレとガーリック、ヨーグルトを混ぜたソースとトマトソースが添えてあります。
29.50ユーロ(日本円にすると驚愕の4,780円!)と高いですが、これは絶品!お肉はジューシーで、スパイスもちょうど良いです。
デザートは迷わず、キュネフェ。揚げた細いパスタのようなものの下にとろけるチーズ。シロップがかかっていて温かいです。
イスタンブールのキュネフェ専門店で食べたものより甘さ控えめで美味しかったです。
そしてドンドルマ。
普通に美味しいです。トルコで食べたものもそうでしたが、普通のアイスクリームよりも粘り気が多いです。
最後はアニスベースのラキで〆てお腹いっぱい。
スターターはほぼお持ち帰りになりました。
メインディッシュはどれも20ユーロを超えるので、値段と味を考えるとコスパはあまり良くないです。高級トルコ料理は恐らくバルセロナで他にないのでいい経験でしたが、本格的なトルコ料理だったら、トルコの方が安い上に、バルセロナからトルコは比較的近いので、やはりトルコで食べた方が良さそうです。
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