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がっかり世界遺産?トルコのパムッカレ〜後半〜

このところがっかり世界遺産と言われるらしいトルコのパムッカレ。前半はその背景やインフレの入場料について書きました。

後半の今回は果たして本当にがっかりか、実際にパムッカレを歩いてみます。


歩行者専用入口からの感動の景色

パムッカレの町からすぐの歩行者用入口から入場しました。すぐ真っ白い石灰のみちになるので、受付で言われた通り靴と靴下を脱いで丘を登っていきます。地図上の赤線がそのルート。

唯一人が入ることのできる石灰棚があるのがこのルートです。

少し行くと温泉が流れている石灰棚が現れました。緑がかった乳白色の温泉。

ところどころ温泉に入らないと通過できないところがあり、足を突っ込んで登っていきます。

水着に着替えて入る人もいるらしいですが、深さはせいぜい20cm程なので、「温泉に浸かる」という感じではありません。

辺りは真っ白で人もまだ少なく神秘的です。

温泉水はぬるま湯程度の温度。まだ早いので下の方の石灰棚は独り占め。

段々になっています。

自然のプールのようでいい雰囲気です。最初の3分の2は感動の嵐でした。

上の方に行くと結構石灰の地面が荒くて足の裏が痛く苦痛でした。

そして心無い落書きが。こういうことをする人は本当に捕まって欲しいです。

一番上から来た道を振り返ります。ここで水の張っていて人の歩いているなだらかなところが唯一石灰棚の温泉に入ることのできるエリア。上の方はツルツルとびっくりするくらい滑ります。

天辺からはパムッカレの町と公園の池が見えます。

同じトルコのカッパドキアもそうですが、観光用の気球がたくさん飛んでいました。

そして天使の羽が生えた男性が!こんなのわざわざ持ってきて写真撮っているのかとびっくりしたのですが、すぐ上で羽のレンタルをしていました。

やはりがっかり感のあるパムッカレ

白い石灰の表面は温泉の成分である炭酸カルシウムが沈殿した結果だということです。ということは、白い石灰で覆われているところは温泉が流れていたということ。

奥の方に行ってみると温泉水の入っていない無惨な石灰棚が辺り一帯に広がります。

こちらも。

そしてこちらも。

こんなSNSで見るような一面温泉の景色はありません。

こんなのもないです!

グーグルマップでみると良くわかりますが、恐らくかつては山の上から全体的に青の矢印のように温泉が流れていたと想像できます。ところが今回温泉水があったのは赤で記したかなり限定したエリアのみでした。

チョロチョロと温泉を流し始めていた棚。先程登ってきた道の石灰棚以外はすべて立入禁止です。

違う場所では流れは止まっているようでしたがいくつかの棚に温泉水が。

いくつかだけなので精一杯カメラをズームにして写真を撮りました。

カラカラの石灰棚のエリアがびっくりするほど広くて、やはりがっかり感は歪めませんでした。

見応えありのヒエラポリス遺跡

紀元前2世紀に造られたというヒエラポリスの町は石灰棚のあるエリアのすぐ隣に広がります。

クレオパトラも保養に来たとされるクレオパトラ・プール。かなり緑で遺跡の破片が底に沈んでます。開館したばかりでまだ空いていましたが、ホテルにプールもあり、別料金なので入るのは辞めました。

もう少し山の方に歩いていくとローマ時代の劇場が見えてきました。

今回の旅行でイタリアのタオルミーナなどでもローマやギリシャの劇場を見ましたが、この劇場の保存状態が素晴らしいです。

こんなキュートな小道を通ってヒエラポリスの町のゲートを目指します。

見事なゲートです。

ゲートをくぐってすぐ左には公衆トイレがあったそう。図があって個室はなくベンチのように並んでいたようです。

ゲートの外には死者を葬ったネクロポリスが。

立派なお墓が並んでいます。

古代の棺桶でしょうか。

2013年に発見されたというヒエラポリスの神殿。この下では動物の生贄の儀式が行われていたそうで地獄の門と言われる門があります。

結構暑かったので主なものだけで全部は見ませんでしたが、小さい博物館もあってヒエラポリスの古代遺跡もそこそこ見どころがあります。しかもこちらは人が少なくてゆっくり楽しめました。

パムッカレの町へ

パムッカレとヒエラポリス遺跡をゆっくり見学して4時間位でした。帰りは来たときと同じ歩行者用入口を利用した方が近いのですが、ツルツル滑る上に足の裏が痛くなるのが難。しかもこの頃には人が結構沢山いて(↓)ちょっと避けたいなと思い、駐車場のある南口から帰ることにしました。

軽く35分はある道のりです。ところが、駐車場を過ぎて山を降り始めた時、1台の空っぽの観光バスが止まって、運転手が「パムッカレの町なら乗っていきなよ!」。

乗せてもらって話を聞くと、イギリス人のツアー客を乗せてトルコ中を周っている最中とのこと。ツアー客はパムッカレを観光中で、自分は町の駐車場で待機するそう。ツアー客用のキンキンに冷えたボトルの水までくれて、とっても親切でした!35分かかるところ5分で到着。

パムッカレはがっかり?

パムッカレの歩行者用入口からの入場は感動的で、ヒエラポリス遺跡も見応えあったので、行って良かったとは思いました。ただやはり温泉のないカラカラの石灰棚が殆んどなのでがっかりしたのは否めません。入場料も高めなので、満足度は下がるかなと思います。

パムッカレは特に中国人に人気の観光地だそうで、町にはレストランは20軒ないくらいですが、6〜7軒もの中華料理店がありました。中国人観光客は殆ど見かけなかったので、まだ空いている方だったのだと思います。中国からの観光客が戻ってきて、混んでくるとまた違った経験になるかもしれません。

またこのときの最高気温は30度いかないくらいでしたが、この辺りは7〜8月は40度超えは当たり前のようなので、その時期の観光は辛そうです。

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