爽快なウォーキングと洞窟が楽しいソリアの僧院へ
前回はマドリードからそう遠くないカスティーリャ・イ・レオン州にあるソリア旧市街の町歩きでした。
今回は旧市街から少し足を延ばして、ドゥエロ川沿いを歩きSan Saturio僧院を目指します。
ポルトガルへと注ぐドゥエロ川
ドゥエロ川と言って思い浮かぶのがリベラ・デル・デュエロ(Rivera del Duero)というワイン生産地域。ソリアのすぐ西にあります。ドゥエロ川はソリアのあるソリア県を水源とし、途中リベラ・デル・デュエロや白ワイン生産で有名なルエダを通り、ポルトワインで有名なポルトガルのポルトから大西洋に注ぐ川。ポルトガルではドウロ川と呼ばれている川です。
ドゥエロ川沿いの木々に囲まれた美しい景色
川沿いは両側に遊歩道があり、木々に囲まれて気持ちが良いです。
旧市街方面の丘には城壁が残っています。
San Juan de Duero修道院というロマネスク様式の修道院がありましたが、入口から見えた上に見えた回廊の柱が見どころなのでパス。
内部はこのような感じだそう。
なぜか川の中にエビが。歴史のある橋が背景に見えます。
僧院に向けてひたすら歩いていきます。川のせせらぎが気持ち良いです。
San Saturio僧院
少し行くと僧院が見えてきました。スペインでいう僧院(Ermita)は大抵山の上など人里はなれた場所にあり、僧侶が一人隠ってお祈りを捧げる場所。
だんだん上り坂になってきます。
天辺の青いのはドームだと思ったら工事の足場のネットでした。町中の歴史的な建物と同様、こちらもロマネスク様式の建物です。
川の反対側から眺めるとこの通り。崖にへばりついているように建てられています。
入口は建物の下の洞窟部分。
階段があり登っていきます。
洞窟という雰囲気です。
洞窟を抜けて建物部分まで登ってきました。
昔の僧侶の住まいの再現がありました。誰もいない静かなところにいきなり等身大の「人」が机に向かって座っているとびっくりします。
一番天辺にある教会部分は修復中で閉まっていましたが、ドアの隙間からイエス・キリストが見えました。見れないのは残念ですがこれはこれで神秘的。
周りは自然が広がります。
天辺からは歩いてきた道が見えます。来た道を戻らずに外階段を下りて戻ってきました。
とても町の中心から徒歩圏内とは思えない自然が広がっていてとっても気持ちの良いウォーキングでした。帰りは川の反対側を歩いて町の中心へ。
次回はソリアの名物料理、トレスノを紹介します。