バスク地方のビトリアでピンチョス巡り
全開はバルセロナからバスク地方ビトリアまでの鉄道の旅でした。
バスク地方といえば、ピンチョスにミシュラングルメなどの「美食」。ワイナリーやサイダーハウスなども魅力ですが、今回は「ピンチョス巡り」に徹しました。
最初に訪れた州都のビトリアで早速ピンチョス巡りです。バルセロナはハシゴをするほどピンチョス・バルはないので1箇所限定になってしまいますが、やっぱりバスクではハシゴ!
ピンチョスのオーダーとお会計方法
バスクのピンチョスのオーダーやお会計方法はバルセロナなど他の地域とも違っていました。
オーダの仕方
バルセロナのピンチョス・バルは、自分で手づかみ或いはトングでお皿にのせるシステム。他方でバスクはどこもガラスケースに入っていて、店員側からしか取り出せないようになっていました。過去の写真を見るとケースなしにズラリと並んでいたところも多いようなので、コロナ禍の対策で変わったのでしょう。
ピンチョスには温かいものと冷たいものがあり、冷たいものは全てケースに並んでいます。中にはケースから冷たいものを出して電子レンジで温めるものもあります。
バルセロナでは温かいピンチョスはでき次第大皿に盛って店内を一巡しますが、バスクで行ったお店はこの方式はどこも採用していませんでした。この方式だと自分の好きなのがなかなか出てこなかったり、空いているとなかなか作らなかったり、自分の前でなくなってしまったりするのがマイナス。
バスクでは基本温かいピンチョス、「pintxos calientes」は個別オーダーでその都度作ってくれるところが多く、別途お店内の黒板や紙のメニューに書いてあります。休みなしに開いているバルでもランチ、ディナー以外は温かいピンチョスを提供しないところがあるので注意です。
人気メニューで次々オーダーが入る品はまとめて作って大皿で持ってくるお店もありますが、バルを一周しないので、個別に頼む必要があります。
バルセロナでもそうですが、温かいのが美味しいお店なのに、それを待たずに(或いは個別オーダーせずに)目の前の冷たいのだけ食べて帰っていく日本人旅行者がちらほらいるので、やっぱり事前知識は重要です。何を頼んだらいいか分からなかったらオーダーする前に周りを見渡してみんな何を食べているかチェックするといいです。
お会計方法
どこかの日本語サイトで、バスクでのピンチョスのオーダーの仕方に「自分でお皿にとて、お皿に残った爪楊枝の数を数えてお会計」と書いてありました。バルセロナでは大体そのスタイルですが、今回のビトリア、サンセバスチャン、オンダリビアではどこも爪楊枝は刺さっておらず、すぐその場でお会計か、普通のタパス・バルのように店が記録して食べ終わってから払うシステム、最後に自己申告して払うシステムのいづれかでした。
また、価格が一律のバルセロナと違って、ものによって値段がまちまちです。バスクではフォアグラなどちょっと高い食材を使っていることも多いのでそうなるのでしょう。
ビトリアのピンチョス・バル巡り
さて前置きが長くなってしまいましたが、待望のビトリアのピンチョス・バル♪月曜日で閉まっているところもちらほらでしたが、行きたいところはどうにか回れました。
El Toloño taberna
まず訪れたのはEl Toloño taberna。風情のある旧市街の端にあり、お店の前にテラス席がたくさん並んでいて良い雰囲気です。内装も新しく気持ちいい♪
まだ19時位と早かったですが、ピンチョスをつまんでいるローカルもちらほらいたので入ってみました。
どれも美味しそう♪
温かいピンチョスはあまり惹かれなかったので、冷たいものを。飲み物はチャコリ(微炭酸のバスクの白ワイン)にしました。
この奥のエビと卵のピンチョスがシンプルな組み合わせなのにすごい美味しかったです!手前はスモーク鱈でしょうか。こちらも美味しかったです。
Sagartoki Erretegia
新市街にあるこのお店は、グリルなどもありピンチョスの品数は少なめです。
内装はお洒落なスポーツバー的な雰囲気。
特にケースに冷たいピンチョスはないようで、メニューからオーダーしました。
まずはリオハワイン♪リオハでもバスク側のD Luis Rというワイナリー。リオハ州やバスク州はワインが安いのが嬉しいです。ここは3ユーロで一番高かったですが、バルセロナでは3ユーロでも飲めないです。
鱈のコロッケとじゃがいも&トリュフ入りの
Pintxo de huevo frito(卵のフライ)というこのお店の名物を。
コロッケはごく普通でした。Huevo fritoは一見ミニ春巻き。「一口で一気に食べて」ということで食べると、だしの効いたほぼ液体の卵の黄身がじゅわっ。新しい感覚で面白かったです。
PerretxiCo
そして夜の最後にこちらの新市街のお店へ。
雰囲気も良く、お洒落な割には年配の人も結構いました。
ピンチョスも見た目がお洒落なものが多いです。
フォアグラ・ムースのトゥロン(€3.25)とパプリカ&カタクチイワシのピンチョス(€2.50)をリオハワイン(€2.25)と共に。フォアグラのムースがスムースで美味。もう一つもまあまあ美味しかったです。ちょっと土台のフォカッチャがカリカリで固めなのが個人的に好きではなかったです。
Cafe Hungaria
そして翌朝、開いているバルで朝食をと思い旧市街と新市街の間をふらっとしていると、トルティーヤ(スペイン風オムレツ)やボカディージョを置いているこのピンチョスバルがあったので入ってみました。
チキンのフライが挟んであるボカディージョ。これがパンもチキンも美味しい♪ボカディージョはパンが固くて口の中が荒れるときがあるのですが、ここはパンがしっとり。
眼の前が州政府の機関が入る歴史的建造物で、テラス席でその景色を眺めながらまったり。
まとめ
ビトリアでは観光客が少なくてほとんど見かけませんでした。そのためどこのバルも地元の人が中心でした。その点、周りの人たちが頼んでいるものをオーダーすればあんまり間違いはなさそう。
また朝開いているバルが意外とあったのが嬉しいです。
どこのお店も美味しい品がありましたが、個人的には一番最初に訪れたEl Toloño Tabernaが美味しかったです。
出だしはまずまず好調。次回はビトリアの町並みを紹介します。
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