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良いレンズ、良いカメラ、良い機材とは何だろう?

こんにちは。
今日のテーマは最近買ったレンズと、それにまつわる機材選びのお話です。

一眼カメラの楽しみ方、それはレンズ道楽。
レンズ交換が出来ないコンデジと違い、一つのカメラにいくつものレンズを付け替えて、写りの違いを楽しむことこそ一眼カメラの醍醐味です。一眼を買ってしまったが最後、究極のレンズ、最高の銘玉、神レンズを探し求めてズブズブとハマっていく深い深い沼が始まります。

さて、一般的に良いレンズは高いです。
蛍石がどうとか、赤ハチマキ(古い?)がどうとか、Sラインがどうとか、アポズミクロンがどうとか、上を目指すとキリがありません。中でもお高くて知られるおLeica様のレンズは100万とかするんですってね。もはや貴金属の類ですよ。そんなに高級なレンズもカメラも使ったことないですが、きっと素晴らしいんでしょう。

ところで、ここで面白いのは、いわゆる銘玉や神レンズと呼ばれるような高級機材が、必ずしも自分にとって良い機材とは限らないことです。
(使ったことないくせに何言ってんだという気もしますが)

何をもって「良い」というのか定義づけが難しいところですが、「良い」というより「自分に合っている」と言った方がもいいかもしれません。

極端な話、いま私の目の前にカメラの神様が現れて、「貴様にLeica M11とアポズミクロンを授けよう」と言って渡されても、まあ嬉しいけどだいぶ持て余すと思います。

私の日常は仕事と子育てで埋まっておりまして、写真を撮るのは主に子ども同伴です。育ち盛りの2歳と5歳を連れて公園で滑り台やら砂遊びやら虫取りやらをして、ベンチでパンやおにぎりを食べて、トイレでおむつを交換して、砂だらけになってびしょ濡れになって走って転んで、そんなことをしながら写真を撮っています。

そんな荒っぽい日常に、何百万のカメラを放り込む胆力は私にはありません。カメラを気にして子どもに向けるべき注意が逸れそうです。そうなると、結局持ち出すことにいちいち逡巡して、「大事な時だけ持ち出そう」と言いつつ防湿庫の住人になり、日常を切り撮るカメラの目的が果たせなくなります。防湿庫の中の高級機材にシャッターチャンスは写りません。

とはいえ、どんなにお高い機材でも日常でガンガン使える人ももちろんいます。書きながら思い出しましたが、以前公園でやんちゃそうなお子さんを連れながら首からLeica(たぶんM型だった気がします)をぶら下げたかっちょいいお父さんを見かけたことがあります。色んな意味で凄いなと思いました。真似できん。

例えが極端ですが、結局カメラもレンズも道具であり手段な訳で、身の丈にあった分相応というものがあるよね、という当たり前の話です。

なんでこんな話をしたかというと、私は一度売ったレンズを買い戻す、ということをよくやります。ボディに付いてくるキットレンズは2度ほど買い戻しています。より良い(高い)レンズを買ったので「もう使わないだろうな」と思って売るんですが、キットレンズならではの軽さだったり気軽さだったり、楽に使える感じが欲しくなるんですよね。

最近買い直したのがこちら、RF24-105mmF4-7.1です。

だいたい、こうやってSNSに「My new gear…」とか言いながら揚々と投稿するのはそれこそLeica等の高級機材とか出たばっかりの新機種がお約束なんでしょうけど、何年も前に出たキットレンズでしかも買い戻しです。

もともとEOS R6のキットレンズとして手に入れましたが、すぐにRF24-105F4Lを買い足したので売却しました。上位互換があるから要らないだろうなと思ったんです。

売ってから2年以上経ちましたが、軽くて雑に扱えるズームレンズが欲しくなってきたので、マップカメラの夜市で安い中古を見つけて買い戻しました。

ちなみにマップの夜市、良いですよね。迂闊に覗くと危険です。ぼんやり欲しかったカメラやレンズが思いの外安くなっていて、うわー悩むな、ヨシ買おう!と思ってる間に売り切れて、喪失感だけを味わうことになります。あれは買う気がないなら覗いてはいけないパンドラです。

話を戻して、そんな経過で買い戻した無印24−105。さっそく先週次男の入園式に使ってみました。やはり軽いのは正義です。しかもお安いレンズなので、雑に扱ってもストレスが少ないというのが良いですね。

周辺の解像が甘いと言われるレンズですが、日の丸構図の子供撮りが殆どなので周辺画質はそれほど問題にならず、中心部の解像感も好天など条件が良ければ十分な印象です。防塵防滴もありませんが、メインにつけるRP自体が防塵防滴ではないのでその点も問題なし。

売った時は、Lレンズと比較して描写が良い方を使いたいと思いましたが、子ども達が大きくなってきたことで、手軽さの方が優先順位が高くなったんです。一度は必要ないと思ったけれど、今の自分には合っているなと感じます。

結局、良いレンズ、良いカメラ、良い機材というのは、その時の自分の環境だったり精神状態によって移り変わるものだということですね。道具は使ってナンボなわけです。ライフスタイルやメンタリティの変化を感じとりながら、いま一番自分に合う機材を探していく過程も、カメラ趣味の醍醐味の一つかなと思います。良くも悪くもレビューや口コミが溢れかえる昨今ですが、値段や評判に左右されない、これこそ自分のマスターピースだと思える道具に巡り合えると幸せでしょうね。

とかなんとかこんな話をしながら高級機材に全く興味がないわけではなく、いつかLeica Qシリーズも使ってみたいなと思っています。Q3がいよいよみたいですね。楽しみです。

https://digicame-info.com/2023/04/q3-3.html

たまには背伸びしつつも、身の丈に合ったカメラライフを送りたいものです。

さて、本日もお読みいただきありがとうございました。
それではまた。

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