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【コメント募集】太陽を盗んだ男 ラスト「あの爆発音は?」

ピカレスク邦画「太陽を盗んだ男」(1979)

ラストシーンは、タイマーじかけの核兵器が入ったボストンバッグをぶら下げ、風船ガムをかみながら雑踏をさまよう主人公の姿が徐々にスローになり、秒針音が重なります。
最後は、ストップモーションと巨大な爆発音で終わるのです。

あの爆発音はいったい何を意味するのでしょう?
ネットでは様々な意見がでていますが…
映画を観た方、観なかった方も、コメントをお待ちしております。

①核爆発した

主人公の意図する通り、プルトニウムは核分裂反応を起こし、核爆発。
都心は壊滅的な打撃を受け、日本の中枢機能が失われる。
主人公はもちろん蒸発。
悪の本懐を遂げたってところでしょうか。

②汚い爆弾となった

プルトニウムが核分裂を起こすには、高温高圧状況を生む爆縮レンズ効果が必須です。爆縮火薬の量や点火のタイミングが最適に設定されていなければ、爆縮レンズとはならず、核分裂は起きないのです。
ですので、素人づくりの爆弾ではシミュレーションもできず、核兵器としては失敗に終わった可能性が残ります。
それでも、爆散したプルトニウム自体が大量に拡散するため、いわゆる「汚い爆弾」として機能したかもしれません。
都心は長期にわたる放射能汚染に苦しむことになります。

③心の中で爆発した

主人公としては、ある意味やり切ってしまった。
心の中は空っぽ。
かんでいる風船ガムが弾けた音が、
彼の心の中で大音響としてひびき、
「もう、どうなってもいい」
神のごとき破壊力も、日本という国も、自分自身も、
無意味な存在として、急速に心が冷めていったメタファーとしての音。
核兵器を作動させなかったとしても、
核物質に冒された彼の命は長くありそうもないですけど。

④その他

①~③以外。
突然、時空の歪みが発生し、
主人公もろとも異空間へ吸い出された時の音。
核兵器製造の専門家として見込まれ、
密かにつけられていた某国の工作員に拉致される時の閃光手榴弾の音。
などなど。

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