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#81 ファッション界で知っておくと良い人って誰なの? 〜Kanye West編 その2〜

こんにちは、GENです。

気がつくともう81回目のNoteなんですね。
これは年内100回行きそう…。

ということで1つの区切りとして目指して行きます。
是非、温かい目で見てくださいませ。

本日は前回の続きです。
まだの方はこちらから。

それではファッション編、紐解いていきましょう。

1.ヴァージル・アブローとの出会いと節目の2009年

2002~2003年頃、カニエの人生を大きく左右する運命の人物との出会いを果たすことになります。

皆さんも御存知でしょう。ヴァージル・アブロー(享年41)です。
お二人共、実は共にシカゴ出身なんです。

当時、ヴァージルが働いていたシカゴの某ショップにカニエのマネージャーだったドン・C(Don C)が訪れたことで2人は知り合い、物語は加速していきます。

カニエはヴァージルの抜きん出た才能を察知し、
自身のツアーのマーチャンダイズを数年にわたってディレクションしていました。
その後、協業を重ね、2007年に正式にクリエイティブディレクターとしてヴァージルを自身のチームに招待しています。

2018年ぐらいの写真?だったと思います。

そして2009年、カニエが本格的にファッションシーンへ参画した年でもあります。

当時私は中学校1年生。13歳です。

この年に取り上げられるビックトピックスは4つ

  • 「LOUIS VUITTON」とのコラボによるスニーカーコレクションの発売。

  • ヴァージルと参加した「FENDI」での1ヶ月間のインターン。

  • 「NIKE」とのスニーカーシリーズ「AIR YEEZY」のスタート。

  • ファッションブランド「パステル(Pastelle)」の立ち上げ。

特に2つ目のインターンに関してはファッションをゼロから学ぶため、
Raf Simonsに直接インターンの申し入れをしたところ断られたのが理由です。
ラフシモンズは結構前向きに断ったそうです。

4つ目の「パステル」とは、カニエ初のブランドです。
驚くべきなのは参加していたメンバーで、
・キム・ジョーンズ(Kim Jones)がブランドコンサル。
・「コモン スウェーデン(CMMN SWDN)」の
エマ・ヘドルンド(Emma Hedlund)とセイフ・バキール(Saif Baker)がデザイン。
・カウズ(KAWS)がロゴデザイン。
・今やセレブ御用達ジュエラーのベン・ボーラー(Ben Baller)がアクセサリー部門。
を担当する予定でした。

このメンバーでローンチできていたら、世界屈指の人気ブランドになっていたことは間違いないと言えます。

2.「ナイキ」から「アディダス」への鞍替え

2009年にスタートした「NIKE」とのコラボスニーカーシリーズ「AIR YEEZY」は、発売の数日前から取扱店に行列ができるなど、最高のスタートを切りましたが、長くは続きませんでした。

今ではこの価格です。。。

なぜ続かなかったのかと言うと、NIKE側がカニエにロイヤリティーを払わなかったことが原因です。
理由は「アーティスト」であり、「アスリート」ではないからです。

ちなみに、ロイヤリティーとは特許権使用料のことです。

分かりやすくめちゃくちゃ簡単に言えば
「仕事したのにお金を払わなかった」ということです。

加えて、デザイン面でも厳しい制約が設けられていたそうで、カニエが耐えきれず、2014年に突如として終了しています。

そして、皆さんお馴染みの「YEEZY」ができるわけです。
ライバルブランドへの鞍替えという形で翌年「adidas」とのコラボがスタートしました。

2015-16年秋冬コレクション

「adidas」はカニエにデザインの全権を任せることで、スニーカーだけでなくアパレルや小物も含めたフルコレクションを製作し、結果として彼の長年の夢だった自身のブランド「YEEZY」が誕生しました。

そして2015年から継続していたYEEZYですが、
2022年10月。遂に契約が切られました。

理由はカニエがインスタグラムやメディアを通して
ここ数カ月、自身のパートナーである「adidas」や「GAP」に対する批判発信してきたことや反ユダヤ主義をはじめとするヘイトスピーチが原因です。

一番最近の記事ですが、元YEEZYチームのスタッフが
語っているインタビューを見つけたのでこちらもどうぞ。

とは言え、最近では「YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA」というトリプルコラボを手掛けていたりしました。

BALENCIAGAのデザイナー:デムナも彼との関係を解消しています。

その他には大統領選に出馬したりなど、数々の歴史に爪痕を残しております。果たしてこれは計画的なのかが気になる所…。

"元祖お騒がせラッパー"ことカニエ・ウェスト(Kanye West)のファッション界を沸かせる動向を今後もチェックしていきたいですね。

〜おまけ〜

カニエがフックアップしたアーティストはヴァージルだけでないのです。

例に上げると
・「Fear of God」のジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)
・「1017 ALYX 9SM」の創業者で「GIVENCHY」のクリエイティブ・ディレクターを務めるマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M Williams)
・「HERON PRESTON」を手掛けるヘロン・プレストン

などなど、様々なデザイナーやアーティストを発掘している。
表向きの活躍のその裏側では、最前線で活躍する未来の人材を育て上げ、
現代のファッションシーンに多大なる影響を与えているのです。

というわけで簡単に説明させていただきましたが
カニエ・ウェストについて紐解いていきました。

これを機に海外のアーティストやデザイナーにもお客さんが
興味を持っていただけるとかなり嬉しいです。
デザイナーを知るということはその服を知るということですから。

では本日はここまで。








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