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最新中国コスメトレンド!「成分党」と呼ばれる成分オタクな消費者が急増

00:はじめに

はじめまして。unbotマガジン編集部です!
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これから読者の皆様に、中国コスメの最新情報をはじめ、さまざまなトレンドをお届けしていきます!

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本日のテーマは、最近中国で急増している「成分党」という消費者層について。

中国の若者女子の間では今「成分」研究熱がアツイそう!その実態や人気の成分トレンドをまとめました!

01:「成分党って?」

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皆さんは化粧品を選ぶ際に、「配合成分」を気にしたことはありますか?

パッケージやブランド、肌悩み、香り、機能など化粧品を選ぶ基準は人それぞれですが、最近中国の若者の間では「成分」の機能を研究して、それを基準に化粧品を選ぶ
”成分ファースト”な消費者層が急増しているんです。

彼女・彼らは「成分党」と呼ばれ、サイトや各化粧品ブランドのビューティーアドバイザーからの情報、口コミに加え様々な専門家の知見など一次情報含め広く研究をしています。

(ちなみに中国では「〜党」は、「○○を特に意識する人たち」「○○にハマっている人たち」、という意味合いだそうです!)

驚くべきは、これが一部のいわゆる”美容オタク”に限定された動きではないということ。成分の解析や解説をコンテンツとする動画の配信者も多く存在するほど一般的なトレンドになりつつあるんです。

中国で1,000万ユーザーが使っていて、”化粧品のWiki"と称されることもある人気アプリ「美麗修行」では、ユーザーが成分知識を細かに把握できる設計になっています。

・成分の安全性、有効性
・肌荒れを起こす可能性

の表示に加え、NMPA(中国国家薬品監督管理局)の化粧品成分データを統合しているなど、ビッグデータの保有を強みとするアプリです。

ユーザーは化粧品を成分名で検索することができ、気になった商品はそのままTMALLを経由して購入することが可能なので、「成分党」と呼ばれる人たちの購買行動の中心に存在しています。

背景には「成分表を隠さず完全公開して欲しい」、「国内外問わず全ての化粧品に安心安全を求める」という潜在心理があるようです。

02:「成分党」トレンドに対する中国化粧品ブランドの動き

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中国では大企業をバックにもたない「独立ブランド」と呼ばれる新規ブランドが多数生まれており、その成長の戦略にも「成分党」の存在が色濃く反映されています。

日本で化粧品のプロモーションといえば、効果効能の訴求を前面にだすことがまだ主流ですが、実は中国の独立ブランドの多くが「成分」に焦点を当てたPRを軸に展開しているんです。

たとえばここ数年での成長が目覚ましい「HFP」は、使用成分がダイレクトに認識できるような商品名称にしています。

・ニコチンアミドエッセンス
・オリゴペプチドエッセンス
・アスタキサンチンエッセンス

など・・・商品のパッケージを隅々まで見なくても、なにがメイン成分として配合されているか、一目瞭然ですね。

03:「成分党」に人気の成分は?

トレンドや季節に応じて様々な化粧品成分を気にかける「成分党」ですが、なかでも人気が高い成分は上記にもある「ニコチンアミド」です。

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出典:メジャーコマース/メジャーチャイナ

中国の多くのユーザーが化粧品への効果として美白&保湿効果を期待しているため、その両方の機能を兼ね備える「ニコチンアミド」は、根強い人気を誇っています。

「ニコチンアミド」は、水溶性ビタミンでビタミンB3のひとつです。
ナイアシンアミド、ニコチン酸アミドとも呼ばれてます。

水に溶けやすいため化粧品や美容液に高配合が可能で、バリア機能のサポートや皮膚の血行促進、美白の有効成分としても知られる有能な成分です。

一時期日本でも、「The Ordinary」のナイアシンアミドが非常に人気を集め、各美容メディアやインフルエンサー中心に取り上げられていましたね!

ナイアシンアミド自体は昔から化粧品に使われている原料ですが、近年新しい効果効能として「シワ改善」が認められたこともあり、美容業界でも改めて再注目を集めています。

実は日本の大手メーカーからも、たくさんの「ニコチンアミド=ナイアシンアミド」配合化粧品が発売されているんです♪

次回の記事ではそれぞれの化粧品の解説をしていきますね!

04:「成分党」拡大の影響と今後

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これまでのコスメ業界は、いかに消費者にわかりやすく、「肌がどうなる」を伝えることが化粧品会社のミッションでしたが、既に消費者はメーカー側が考えているよりもずっと“賢い”です。

「成分党」は中国のトレンドである、とここまでお話をしてきましたが、欧米でも、肌や環境に優しい成分を使用しサステナビリティに配慮しているブランドを選択する「クリーンビューティ」トレンドが若年層をはじめ高まっています。

化粧品は、成分や製造の背景ストーリーに注目が集まる時代。

ユーザーは、企業が与える「美しさの正解」ではなく
自分の頭で理解して考えて、納得した上で物を選ぶ選択眼を持っている

そのことを念頭において「消費者を馬鹿にしない」「ユーザーを信じる」マーケティングが、令和のビューティを先導する企業に必要不可欠な重要要素であると私たちは考えています。

つづき:中国コスメ界の「成分党」に人気NO.1「ニコチンアミド」を配合している日本の化粧品アイテム5選

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