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アスパラと北海道

スーパーに北海道産のアスパラガスが並ぶ、いい季節になった。
焼いてマヨネーズをかけて食うことぐらいしか思いつかない私でも、つい心を躍らせて手を伸ばしてしまう。

こういうのでいいんだよ、こういうので!



4月に仕事で北海道を訪れたとき、一緒に出張に行った方から、
「北海道のアスパラは5月が美味いんですよ」
ということを教えてもらった。
北海道に限らず、アスパラの旬は5月ごろのようで、6月中旬までは十分美味しい盛りを楽しむことができる。

そういえば北海道での散歩中、岩内町で「日本のアスパラガス発祥の地」という記念碑を見かけた。
恥ずかしながらこれまで「アスパラはおいしいね♪」くらいの認識で、そもそも北海道が日本一のアスパラ生産地なんてことすら知らなかったのだが、なんと、発祥の地でもあるらしい。
岩内町ホームページ曰く、

 皆様が、日頃食べているアスパラガス。実は、岩内が発祥の地であるということを知っていましたか。

 岩内の地で日本ではじめてアスパラガスの栽培に成功したのは、下田喜久三(しもだ くぞう)博士です。当時の東京薬学校(後の東京薬科大学)を卒業したばかりの下田氏は、岩内町で家事に従事していましたが、1913年の冷害で大きな被害を受けた北海道の状況を悲しみ、冷害対策作物の試作研究を始めました。
 研究の結果、アスパラガスが極寒の地、北海道で立派に栽培できる作物だという事が判明し、欧米からアスパラガスの種子を取り寄せ、新品種「瑞洋」を開発しました。
 1921年には、アメリカ製品に全く遜色のないアスパラガスの缶詰試験製造に成功しました。翌1922年には、アスパラガスを植付けた後、本格的な生産体制を築くため当時の北海道庁長官に建言したことをきっかけに欧米諸国を視察。帰国後、岩内町に日本アスパラガス(株)の前身となる会社を創立しました。
 当時、世界最大の生産国は、アメリカでしたが、国内での洋食化が進んだことや、アメリカ産のアスパラガスの品質低下により、国産のアスパラガスの需要は高まりました。

岩内町役場 建設経済部 観光経済課

とのこと。色々調べてみたが、あくまでも「北海道でも育つよ!」というだけであり、別に寒冷地でなければ育たない植物でもないらしい。確かに、まだ寒い時期に買ったアスパラガスはメキシコ産だった気がする。農畜産業振興機構のふるいサイト曰く、「国内の主な産地は、北海道や長野、秋田などの寒冷地と、佐賀、長崎、熊本などの暖地に分布」とのことで、なかなか都合のいい子のようである。ふーん。

日本のアスパラガス発祥の地記念碑。唐突に町内に現れる。

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