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【うなぎBOOKSコンセプト】本と人をつなぐ仕事

2021年9月17日、うなぎBOOKSはオープンしました。実質3ヶ月ほどの準備期間でしたがまずはオープンできてホッとしています。コンセプトを一度しっかりまとめたいと思いこのnoteを書いてます。

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何故ものづくりの店をやってるうなぎの寝床が本を扱い始めたのか?そういう場所がなぜ必要だと思っているか?謎だとも思います。少しうなぎの寝床の理念も確認しながら、振り返りたいと思います。

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うなぎの寝床は「地域文化商社」という形態をとりながら会社を運営しています。理念は「もの」と「ひと」を介した本質的な地域文化の継承と収束、その在り方を考え行動し続ける生態系をつくる。です。わかりにくいですかね。うん、少しわかりにくいですが、うなぎの寝床はものづくりを扱う会社ではなく、あくまでも本質的な地域文化とは何か?それを継承した方がいいのか、収束させた方がいいのか?考えながら、いろんな方と対話していく会社だと考えています。代表である私(白水)のみが考えるのではなく、社員であっても、お客さんであっても、生活者であっても、みんなが地域文化ってなんだろう?自分たちが住んでる土地のルーツとか誇りとかアイデンティティってなんだろう?と考えたり、選択できる社会になればいいなと思っています。

なので、まずはこの福岡県南部の筑後地域はものづくりが盛んで、それが一つのアイデンティティになってると考えたので、ものを扱うお店という形態からスタートし、仕組みとしてのMONPEをリリースしたり、地域文化に触れるためのツーリズムや、まちに滞在できる仕組みとして宿 Craft Inn 手【té】をオープンさせます。

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さて、では、この本を扱う店をやる意味はなんなの?ということになります。それは、いくつかの方向性があると思っています。

当初は、うなぎの寝床の「ものづくり」の延長線上としての本屋を考えていました。例えば焼物(器)があったとして、それから得られる情報というのは少ないですが、その背景や歴史、そして料理とどう合わせたらいいか?などは、本でそれを補うことができます。そういう「もの」を「情報」で補うための本という役割。最初はそういう本屋のあり方を考えていました。

しかし、本屋のマネージャーを募集したところ、本間悠さんという文学大好き女性が来てくれました。僕が読んでる機能的な本と、本間さんが読んでいる本はほぼ違ったのです。本に求めていることも多様だなと。そこで、この2ヶ月ほど議論を繰り返しながら、うなぎBOOKSの大枠のコンセプト、そして役割を考えていきました。

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○コンセプト
本と人をつなぐ仕事
本が担える役割を考える場


こう定義しました。

本屋というのは、変わり目にあると思います。実際運営をはじめてみると、取次と言われる問屋さんと、本をきちんと納めて選べ、買えるようにする書店、そして、本をつくる出版社さんと、強固な関係性と商習慣が見えます。とても面白いですし、長年かけて積み上げられてきた仕組みでもあります。その中で、僕らがどういう役割を担えるのか?を考える必要があります。その役割も大きくは2つに分けてみました。

1つ目は、地域社会の中での本の役割を考えること。地域社会に住む人たちが知識や知恵を深めたり、小説や絵本を読むことでゾッとしたりワクワクしたり、世界観を広げていくということが地域文化の豊かさに繋がると考えます。

2つ目は、インターネットやビジネスも含めた現代社会の中で、本がどういう役割を果たしていくか思考し実践してみること。

地域の中での町本屋というのは、アマゾンや大手の書店さんと、僕は役割が違うと考えています。ただ、本を置いておくだけでなく、ちゃんとキュレーター・ソムリエとしての役割を持ちながら情報と本と機会を提供し続けなければならないと考えます。それと同時に、インターネットやビジネスの場面においての本の役割を考えて、きっちり商いとして転化していくことが大事です。例えば、オフィス、マンションなどの中にライブラリをつくったり、病院やホテルの中に雑誌や本を読めるスペースをつくったり。本屋というリアルの場、器だけでは、小規模だと商いとして成立しにくいというのは、リサーチ段階からわかっていました。

本と人をリアルでもインターネットでもつないでいくことで、ちゃんと仕事として成立させることを前提として、まず拠点としての場所(お店)をつくったというのが、僕らうなぎBOOKSの第一歩だと思います。

今から試行錯誤していきますので、どうぞよろしくお願いします。

うなぎBOOKS 公式ツイッター:https://twitter.com/unagi_books
うなぎBOOKS 公式インスタグラム:https://www.instagram.com/unaginonedoko_books/

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うなぎBOOKS 旧塚本邸
店休日:火・水 (祝日営業)
営業時間:12:00〜18:00
住所:834-0031 福岡県八女市本町120番地1
電話:0943-24-6811
駐車場:5台



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