見出し画像

にじさんじの二次創作ゲームを作った話【にじさんじの不思議なダンジョン】

にじさんじライバーで不思議のダンジョンのゲームを作ったらめちゃめちゃ面白そう、そんな妄想を始めたのが2021年5月頃、それから2~3年後・・・
2024年2月末に本当に作り始めてしまった!

「にじさんじの不思議なダンジョン」

6月現在、ついに遊べるくらいになったので色々と振り返ったり、紹介してみようという記事です!


にじさんじの不思議なダンジョンとは

Vtuber/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」と
ダンジョン探索型ローグライクの名作「風来のシレン」を合わせたろ!
をコンセプトにRPGツクールMVで完全趣味で作られたゲーム!!です

ファンゲームとして普通のRPGと違うのが、味方パーティにキャラが加わるのではなく「全員敵キャラとして登場する」のが特徴的かもしれません
にじさんじは100人超のライバーがいて、その多様性が魅力なので
その個性っぷりを「敵の能力」という形で表現したら、めちゃめちゃ印象的なのではないかという発想のもと……無個性キャラなどいない、100名超えの能力をシレン等を参考にしながら全部考え実装してみました!!
にじさんじライバー全員が襲いかかってくる!そこにプレイヤーは挑んでいくようなゲームになっております
(プレイヤーをライバーの見た目にしてロールプレイも可能)

簡単なゲームルール

落ちてるアイテムをゲットして、装備したり使ってみたりしながら
HP0にならないようにピンチを乗り越え、階段をできるだけ進んでいこう!!という感じです
自分が動いたら相手も動くターン制システムになっており、アクションが苦手な人でもじっくり考えて遊ぶことができます
HPの他に「満腹度」というステータスがあり、ターン経過で減っていくので食料にも気をつけながら進んでいく必要があります

キーボード&マウス操作でのプレイ想定で、アイテムはインベントリにカーソルを持っていくと説明が表示され、クリックするとそのまま使えます
(PC向けゲームですがスマホ環境でも遊べるらしい?)

アイテムもにじさんじネタが盛りだくさん!
シレンネタも満載だったりで、両方分かるとニヤリとするネタがありますが
どっちも知らなくても楽しめるゲームになってたら良いなという思いです

~アイテムの種類紹介~
・武器:攻撃力を上げれる装備
・衣服:防御力を上げれる装備
・帽子:頭につけれる装備、これも防御力UP
・装飾:3枠自由につけれるアクセサリー、特殊効果がある装備
・射撃:遠距離攻撃できるアイテム、弾を消費したりする
・投擲:投げれるアイテム、攻撃力が高いけど壊れることがある
・食料:満腹度を回復できるアイテム、様々な効果がついてることも
・飲み物:HPを回復しながら持続する効果を得られる
・草:HPを回復したり、状態異常を起こすものなどがある
・巻物:読むと周りや広範囲に効果が起きたり、アイテム強化できたりする
・杖:何回か使えるアイテム、振ると魔法を飛ばして色々な効果を起こせる
・道具:何回か使えるアイテム、フラスコで実験できたりする
・マスコッツ:装備扱いで呼び出せる味方、ゲージを溜めてスキルが撃てる
……などなど

わりと難易度は高くうっかりするとやられてしまうことがしばしば
最初はやられまくってしまうかもしれないけれど、コツを掴んでくると楽しくなってくるスルメタイプかもです
知識と経験を積み重ねてプレイヤーが強くなっていくゲーム
1000万垓回遊べると評判の不思議なダンジョンなんですねぇ~!

ゲームの遊び方などブログで書いてくださった方がいたのでこちらも紹介!

作り出したきっかけや制作背景

作者来歴
自分(ぷらむ)は、元々RPGツクールVXで「バケット・モンタージュ」というRPGゲームを10年近く作り続けていた……
https://www.freem.ne.jp/win/game/28389

ずっと作り続けていたというよりは、最初の1年でほとんどの構想はできていたもののバグ修正に悩みすぎたり、体調や精神面を崩したりで完成させられなかった、に近いのだけれど……かなーり大作ゲームを作っていて、それが完成したことで燃え尽きてしまった(2022年6月頃)

もうゲーム制作をすることはないだろうと思った
あまりに長いことこのゲームの完成に囚われていたせいで、降ろせなかった十字架の荷物をやっと降ろせた
……ぐらいの勢いだったのである

ゲーム制作が迷走していた期間、ツイッターの制作アカウントに浮上することもなく他のフリーゲームを手に取ることも少なかった、ゲーム完成してからやりたいことをやろうみたいな謎ストイックを発揮していた
なので浦島太郎がごとく10年来にゲーム制作界隈を眺めることになっていた

ゲーム制作系コンテスト

目に留まったのが第14回ウディタコンテスト、通称ウディコンだった
https://silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/

フリーゲームの大手投稿サイト「ふりーむ!」ではもうコンテストという形式は終わっており、自分の投稿したゲームもついぞそういった場で評価されることは叶わなかったなぁ、なんて惜しみつつも
そんな中でまだ続いている馴染みのあるコンテストのウディコンに
「すげえ!まだ続いてるんだ!」という嬉しさもあってか、ウディコンのフリーゲームを数年ぶりに遊んでいた

第14回のゲームでハマったのが「星空ダイヤグラム」「脳筋魔法使いは進学したい」「メトロノームファイト」「カードカプラーアリス」……などなど
コンテスト結果順位の上の方にあるゲーム、という感じではあるのだが
ランダム要素のあるローグライクだったりカードゲームがやっぱり好きなんだな~と最新の個人制作ゲームを新鮮に楽しんでいた
(メトファイはローグライクじゃないけど抜群のオリジナリティとゲーム性に感動してた)

ツクールMVとの出会い

ツクール製のゲームでもドはまりしていたのが「レシアの救済」、同作者の「アルファ・キューブ」そして「ローグライクVida」だった

当時はまだニコニコのアツマールがかろうじて生きていた頃だった
ローグライク×カードゲームにずぶずぶに沼りながら
Vidaの作者さんとは縁もあって仲良くなり、スクリプト協力Vidaお手伝い民と称しツクールMVを触るようになっていた

今まで愛用していたツクールVXは2007年製のもので、ツクールMVは2015年製……この歳月は大きく、時代は進みかなーり使い勝手も変わっていた!
最も変わっていたのは、プログラム言語がRGSSというツクール用の開発に特化したRuby言語からjavascriptになっていたこと

が、このことは10年近くの使い慣れたRuby言語という、自分の庭であり知識を活かせる場所……マイフィールドは無に帰したのだった
とはいえツクールVXも解像度が640*480が限界であることと、ブラウザなどで遊べないこと……それ以外に不満はあまりなかったのだけど
そのあたりに限界を感じてしまっていたのも事実だった
そうして慣れないながらも、Javascriptを覚えなおす苦労しつつツクールMVも少しずつ操れるようになっていった
(いまだプログラム言語的にはRubyの方が……と思っちゃったりするけど、住めば都かMVにも馴染んできた)

ウディコン第15回の開催

時はまた一年ほど経ち、早くもウディコン第15回の開催時期になっていた
14回のときは投票に参加できていなかったので、今回は投票なり感想なりで応援したいと思ってnoteでもいくつか感想記事を書いたりしてた

どれも思い出深い作品で、記事を書いたことで作者さんとちょっとした交流が生まれたりして嬉しかった
「不屈のスペラ」の作者さんからは次作のテストプレイをお願いしていただけてその次作というのがなんと、今を時めく「デュエホロ」だった!

デュエホロのテストプレイをがっつりやるにつれ、ホロライブにも興味を持ち始めてホロの配信もちらちらと見るようになってました
(みこちのムッとした表情からパ―って明るくなってわがった!!してるの好き、五目並べ敗北RTAとかおもろかった)

デュエホロとholo Indieの存在

デュエホロは今月発売の新作ゲームで
ゲームからイラストまで全て自身で作られているすんごいファンゲーム

人気Vtuber事務所ホロライブ、そこで近頃始まった二次創作ゲームブランド「holo Indie」
公式が二次創作のゲームクリエイターをサポートし、公認で販売することもできるという新しい枠組み
この当時はまだ「デュエホロ」がそこに加わる未来があると知る由もなかったのだけども、こういう試みが始まるんだ面白いなーくらいに思っていた

(半年前くらい頃)テイクさんがホロの二次創作ゲーム作っているし、ホロがインディーゲーム盛り上げてるのいいな~!
自分がよく見ているのはにじさんじだなぁ……自分もにじさんじのゲームを作ってみたいな、にじさんじのゲームもどうなんだー!
みたいな気持ちが突如湧いてきたのが後押しになっていたように思う
#にじさんじクリエイターズ のタグちょっと寂れてるのさみしい)

数奇な流れだけど、ホロインディーに触発されてにじさんじのファンゲームを作り出す…みたいなことも起きていた
いうて本作はそういった公式とは関係のない……趣味フリゲだけど
Vtuber(配信者)×ゲーム創作の盛り上がりって楽しくていいなと思う者

シレン6ブームとタクティカルダンジョン

もう一つ大きな要因、シレン6ブームがあった
色んな所でシレン6の話を聞いていたら、不思議のダンジョン遊びてーという気持ちがふつふつと…

自分のシレンの思い出は64の「風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!」
大事に鍛えぬいた風魔の盾を1ミスで失ったときの悲しみは子供の頃のトラウマ……ゲームであんな悲しい思いをしたのは後にも先にもこれしかないぐらいだが、それでもめちゃくちゃ面白くて大好きなゲームだった

シレンやりたい欲は高まれど、Switch持ってないどころか家庭用ハードからもうだいぶ遠のいていたので
どうにか発散できないものかとシレンライクゲームを探し出す
そこで出会ったのが「タクティカルダンジョン」という2012年製のフリゲだった

1マップ1画面に全ての情報が集約され、マウス操作かつ
シミュレーションRPG的な移動ターンが設けられていて全く別のゲーム性……なのに、すっごいシレンだった

このゲームに感銘を受けたと同時に思ったのが
「あれ、この方式なら自分でも作れるのではないか」
タクティカルダンジョンはすごくシンプルにまとまっているのに、ゲーム性がめちゃめちゃ面白い
実は本作は「シレンライク」でありながら「タクティカルダンジョンライク」だったりする

特にインベントリを直接マウス選択できる、あまり広くない1マップ式でゲームテンポを上げるだったり操作性をシンプルにすることや
印の合成要素だったりに影響を受けているのがこの作品!

たかほ式にじさんじドット

170人分ものライバーの歩行グラフィック素材を配布してくれている、たかほさんの存在は欠かせない
たかほさんは「にじさんじダンジョン」という好きなにじさんじライバーでパーティを組める夢のゲームを作った方でもあり、在りし日のまゆゆ……黛灰が配信でプレイしたこともある(まゆゆアーカイブ残ってるの助かる)

とてつもない熱量で描かれたこのドットは壮観だった……!
そもそも、このドットを見たことでにじさんじ×シレンの妄想を始めたのが全ての始まり

ツクールMVでたかほさんのドットを動かせたのが嬉しくて、制作進んでいってた(たかほさんにこのゲーム届けたいと思いつつ……まだ自信ないところもあります)

にじさんじとの出会い

そもそもにじさんじをどう見るようになったのかの話は
このnoteのにじさんじカテゴリで見返せるんだけども

きっかけは2020年頃、笹木とやしきずのアソビ大全あたりの配信
沼ったのは文野環とグウェルの水中マリカあたりから
グウェルさんの企画が好きで、たまちゃんのキャラが好きで、この二人(人?)が気になることが多かった
グウェル企画が手広いおかげで色んなライバーを知るきっかけになって
それからむぎちゃんはnoteの記事を取り上げてくれたことがあって、特別思い出深さもあったり
麻雀とかであまみゃを見てることも多かったな―とか
なんやかんや企画好きなので委員長の動画見てることも多かったり
マリカ杯、麻雀杯と楽しんで雀魂やAPEXを始めてみたりだとかしてた
最近はidios日常系でほんわかおもろいな~とか、わりと幅広く見て過ごしとります、にじGTA面白すぎる

自分は配信にコメントをしにいくわけでもなく、ツイッターに感想を書くとかもそう多いわけでもなく、推しというほど熱狂的に推せていたわけではない視聴者で
なんとなく無気力だった時期に、ながら見するくらいの感覚だったのだけど
いつの間にか見続けているうちに自分で思っていたよりも愛着あるものになっていたのかもしれない
このゲームはそんな自分が形にできた何かで、今までのコメント代わりなのかも

二次創作のゲームを作るのも初めてのことで、思いきった行動だったけれど
作ってみたい気持ちが大きく、好きなものじゃないとこうは作れなかった
にじさんじでなければ創作できなかった
そんな一度は諦めかけた創作の意欲を、補完してくれたのがにじさんじという存在でありました

もっと色んな人からそれぞれのライバーの解釈を聞いたりして作ってみたい想いもあるけどファン交流というのもほとんどなくて、あまり相談できんかった……その点コミュ力不足でした

まとめ

とまあそんな紆余曲折ありつつ作られたゲーム!!
「にじさんじの不思議なダンジョン」です

前作の経験からやる気あるときに全力で作ったれーーの気持ちで行った結果
制作期間三ヵ月くらいで遊べるくらいになり、自分でも驚きの集中力で作られました
登場ライバーは2024年末頃までに在籍していて、たかほ式ドットさんがある2022年5月デビュー(サロメ嬢)までの約100キャラちょいが登場!
ノーマルキャラはいない!全キャラ固有能力持ちでレベル3段階まで有り
今後も余力あれば出せてないキャラも出せるようにしたいなーという思いもアリマス!

アイテムは現在、武器61、衣服52、帽子23、装飾52、射撃8、投擲7
食料44、飲み物23、草16、巻物28、書物12、杖15、道具16、Etc3、マスコッツ16
計376種くらい!だいたい全部にじさんじの元ネタあり!

ツクールMV製でブラウザ対応…マルチプラットフォームで一応できるっぽいのが旧ツクールからすると感動~
ほぼツクールの基本的な機能でできることで不思議のダンジョンの再現を目指して加えてjavascriptのプログラムはほぼ全自作、10000~20000行くらいはたぶん書いとります
エクセルも20タブくらいぎっしり、自力で作ってみたいんだーの一心で車輪の再発明もしまくってました

キャッチコピーは…
にじさんじ好きへ、にじさんじネタで楽しめ!
風来のシレン好きへ、不思議のダンジョン風味で楽しめ!
どっちもわからん人は、ゲームの面白さでなんとかなれ!!
 ……です

両方好きな人には夢のゲームだと思うんですが、個人製作ゲームって本当に宣伝が難しく感想もなかなかもらえない、すごく貴重なものでまだあまり手ごたえがわからずにいます

にじさんじファンの方にも遊んでみてもらいたい……、ゲーム制作系で興味持ってくれた方にも制作背景とか伝われば親近感湧くかも?!などと思ったりしてこんなnote記事書いてみました

色々スクショ

▽改めてプレイはこちら

ちなみにプレイヤーキャラはデフォルトだとランダムな未実装キャラ
(たかほさんドットがある海外ライバーなどが中心)になってます
特定の名前を入れると好きな見た目に出来るかも、この辺の仕様も悩み中
好きなユニットの装備を集めてみたりとか、衣装を着せてみたりとかでちょっとしたなりきりプレイもできそうです

良かったら感想やご意見などお待ちしてます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?