見出し画像

うつと読書

 最近、読んだ本はなんですか?

 ちょっと答えに詰まる人は、あまり最近の調子がよくないのかもしれません。今回は「読書」(漫画ももちろん含む)についての雑記です。


読書できるときとできないとき

 読書って当たり前のようにできるって思われる方もいるかもしれません。 でも、症状がひどいときって本って読めないんですよね。

 活字が頭の中に入ってこなかったり、同じところをぐるぐる読み返してしまったり、少し前のエピソードを忘れてしまったり、本を開くことすら無理ってなってしまったり、集中力がないから1ページ読んで閉じてしまったり。

 読書ができるときって体調のいいときです。
 バロメーターと言っても過言ではありません。

 私の場合ですが、気分が好調すぎると体を動かしてしまうし、低調すぎると本を開く気力もなくなるので、読書しようかなって思えるときは気持ちの波がなだらかなときのような気がします。

 この「気持ちがなだらかなとき」っていうのが意外と少ないような気が。
 でも、この上がりすぎず下がりすぎずが非常によい状態なのは間違いありません。

「読書できる」は回復目安になる

 先日就労移行支援事業所を卒業された人が「大作を読み切れたことが自信につながっている」と言っていました。
 もとよりその方は読書好きだったので、本を読むことにも抵抗は少なかったのかと思われますが、それでも、うつ期には読書できなかったと伺っています。

 私も京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」を読み切ったときは「え、治ってきてる!?」と思いました。いえ、大変おもしろい小説だったのも大きいのですが調子が悪いときはもう、本を開くの辛くて(私電子書籍なのに。文庫で読まれる方は腕力を鍛えられます)

 もちろん、小説に限りません。啓蒙書とかビジネス書とか、いわゆるカウンセリングの本とか。
 こちらの体調や気持ちが整って準備できないと、頭に入ってこないんですよね。

 カウンセリングの先生に進められた認知療法の本をん十年積読していたのも私です。早くに読んでいたらなあ、と思うのですが、ん十年前には頭に入ってきませんでした。

 読みたい本、いっぱいあるのに読めないという方。
 積読しておきましょう。
 いつか受け入れられる自分になれます。

強制特訓という方法も

 ただ、フリーランス時代は「読めない」で済まされなかったので、強制的に毎日読書をしてました。今から思えば意地でした。

 オススメしない特訓の方法は、AmazonのプライムリーディングUnlimitedに加入すること。

 月々990円で色々な本が読み放題になるこのサービス。小説よりもビジネス書や研究書が多く、心理学の本や流行りの漫画などを読んでおりました。サービス自体は電子書籍が嫌いでなければよいサービスです。

 サブスクだったことと電子書籍を開くと「連続読書日数」が表示されること。これが私の意地に火を点けました。
 連続日数を途切れさせるものか、と365日連続で読んだことはよく覚えているのですが、それによってよかったことはあまりなく。

 やっぱりね、読書は好きな本を好きなときに好きなだけ読むのがいいですよ。
 体調管理の目安にはなりますが、本を読むというのは最高の娯楽のひとつです。
 できれば、何も考えず、作品に没入したいですよね。

 受け入れられる自分になって、読書を楽しめるようになりますように。

趣味で書いているので、サポートは不要です。お気持ちだけいただくことに致しますね。