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うつとお風呂

 うつ病の方でお風呂に入れないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実は私も現在進行系で悩んでおりますが、最近開いた悟りは「お風呂に入らなくても死にはしない」だったりします。
 今回はその悟り?に至った経緯や何故お風呂に入れないのか、その対策など書いてみたいと思います。


そもそもどうしてお風呂に入れない?

 私、本当にどうして入れないのかわからなくて、随分とネット検索しました。その結果、2つの理由が出てきた気がします。

  1. お風呂に入る手順が煩雑すぎる

  2. 疲れ切ってしまって入る体力がない

 まず1.ですが。お風呂に入るときって色々なことをしなければいけないじゃないですか。まずお風呂を洗う。これも洗剤をかけて、ブラシでこすって、それを流してといくつかの手順があります。さあ、お風呂だ、となってもシャンプーをするためにまず髪を濡らして、シャンプーを適量、え、待って適量ってどのくらい? このくらい? みたいな。
 とにかく考えることやることが多くて、パニックになってしまう、という理由です。

 次に2.ですが、これはシンプル。
 お風呂は基本的に夜入る方が多いと思うのですが、そこまで体力も気力も残っていない。もう夜になったら体力ゲージ0なのでお風呂に入る余裕もなくベッドにダイブ。結果として入れない、という理由です。
 こちらは、お忙しい普通の方もよく言われてますよね。つまりうつでなくても疲れてお風呂に入れない人は多いのです。

みんな疲れてお風呂に入れない

 私は疲れてお風呂に入れない派だったんですが、これはうつ病でない人も同じだと知ったとき、すごいほっとしたんですね。
 そこで気力で入れちゃうのが普通の人。でもうつ病の人は普通の人よりも疲れやすいんだもの、ある意味、お風呂に入るための体力を温存しなくちゃいけないのです。

 うつ病の方も毎日いっぱい頑張っていらっしゃいます。お風呂に入るための体力を温存するのってすごい難しい!

 体力の温存の話はまた別の日に書けたらいいなと思うのですが、つまり、お風呂に入れなくてもそんなに気に病まなくてもいいのかも? というのが今の私の考えです。

 ちょっと前のTV番組で好きなエッセイストの方が「お風呂に入りたくないときは尿意を待つ。トイレに入った勢いで、色々なことを済ませてしまう」とおっしゃっていて、なるほど! と感心したものです。

 勿論、どうしてもお風呂に入らなくちゃというときはお風呂のための体力や気力を残しておくのが大事だと思います。朝や昼に時間があるときは先にお風呂に入っちゃうのもありですよね。

 ちなみに私は「お風呂に入る気力があとちょっと足りない」というときはお風呂場に行って石鹸の匂いを嗅ぎます。不思議と「わー、お風呂入りたいー」と思えるので、自分にとって何かそういうおまじないを用意しておくのはオススメです。
 石鹸の匂い、お湯の温度、ふわふわのタオル。なんでもいいです。「あ、お風呂入りたいかも」は大事なおまじないになります。

お風呂に入れないときの対策

 お風呂に入れなくても死なないけど、でもやっぱり気になりますよね。そんなときはお助けアイテムがあります。

 たとえば、濡れタオル。タオルを濡らして体を拭くのが一番安上がりですが、汗を拭くための大判の使い捨てタオルのようなものも売ってますし、夏になると薬局で見かける汗ふきシートも使い勝手がいいです(冬は寒いので注意してくださいませ!)
 顔を拭くための使い捨てタオルもあります。洗顔したような気分になれるパックとかもありました。

 髪の毛はドライシャンプー。髪のべとべと感はどうしても拭えませんが(これは濡れタオルで拭くとだいぶ楽になります)、地肌がかゆいときはさっぱりします。いい香りがしたりもするのでオススメ。

 私はシャンプーができないときは帽子を被ります。髪が長い人は結んじゃうのも手ですね。意外とオシャレにまとまっちゃったりします。

 あと匂いが気になるときは制汗スプレーや香水。冬の間はあまり汗の匂いは気になりませんが、夏になると気になっちゃいますもんね。男性用のスプレーなんかも出ているので探してみるのもいいかもしれません。

本当は湯船は最強

 でも。
 本当はわかっているんです、湯船ってすごいんです。水道代のこと以外は問題ないと言ってもいいぐらい、心にも体にも効く万能の薬のようなものだってことは。

 体が洗えなくても、髪が洗えなくても。
 湯船に入るだけで、ストレスは和らぎ、体の緊張はとれ、よく眠れるようになるそうです。表面的な汚れも落ちると聞きます。

 だから、せめて。
 湯船が準備できるようなら、浸かるだけでも。頑張ってみませんか。
 勿論、お風呂に入れなくたって死にはしません。

 どうぞ、あなたとお風呂のよい距離感が見つかりますように。

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