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【質の低下が招く発症リスク】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、就寝までに過ごす温度管理についてお伝えしました!今回は、睡眠の質の低下によって引き起こされる病気の発症リスクついて考えていきます!

ホルモンバランスの乱れ

睡眠の質が低下することで身体に起こる問題の1つにホルモンバランスの乱れがあります。セロトニンやコルチゾール、レプチンやグレリン、オキシトシンやインスリン、甲状腺ホルモンなど様々なホルモンの分泌に影響を及ぼすことで、体の代謝機能にも乱れが生じ、身体は壊れていきます。

睡眠の質低下の要因が心理的要因・身体的要因・環境要因のどれに当てはまるのか、自身の状態を把握し、変えられることで対策していくことが健康に長生きしていくためにとても大切なことです。細胞の代謝は日々行われていきます。細胞が新たに作り変わる時に、いかに強い細胞に更新していけるかが健康の鍵となります。

病気の発症リスク

睡眠不足による病気の発症リスク向上について述べられた報告は多くあり、その一部をお伝えしていきます。

・脳卒中
昼寝を90分以上する人はそうでない人に比べて25%脳卒中の発症リスクが高くなる。また質問票で睡眠の質が低いと回答した人は、高い人に比べて脳卒中のリスクが29%高くなる。さらに、睡眠時間が9時間以上で睡眠の質が低いと回答した人では、82%も発症リスクが上昇すると報告されています。(Zhou L et al. Neurology 2020; 94(4): e345-e356.)

・がん
25000人を対象とした研究では、睡眠時間が6時間以下の人は7時間以上の人と比べて発症リスクが40%上昇すると報告されています。また、睡眠不足の女性においては乳がんの発症および再発リスクが高くなることも報告されています。

・糖尿病
睡眠時間が6時間未満または8時間以上の人では、7時間前後の人に比べてインスリン抵抗性が低くなることが報告されており、耐糖能障害や糖尿病のオッズ比が高くなる傾向にあります。

・循環器疾患
不眠症が循環器疾患や血圧に与える影響については様々な報告がありますが、2018年のNIH(National Institutes of Health )の報告によると、夜間の覚醒頻度が多いほど、心房細動のリスクが高まること、これがレム睡眠時間の減少と関連することが示されています。レム睡眠時間の減少により副交感神経活動が低下することで発症リスクが高まると考えられています。

・認知症
約8000人を25年間にわたって追跡調査した研究では、50歳または60歳の時点で睡眠時間が6時間以下の人は認知症の発症リスクが有意に高いことが報告されています。また、中高年の睡眠パターンが短い人では、そうでない人に比べて発症リスクが30%高ったと報告されています。

睡眠は日々の積み重ねであるという認識と持って毎日の質を高めることに努めましょう!

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