第5話 居場所がない私を救ってくれたのは「本」だった【高校生時代①】
ライトコピーライターの海島たくやです。
今回は、私の高校生自体に体験し、気がついたことをお伝えしてまいります。
勉強を頑張り、何とか、とある都内の有名高校に進学することになった私でしたが、ここでも、全然うまくいきませんでした。
というのも、「人間関係」がとても悲惨だったのです。
なぜか無視されたり、物を捨てられたりして、学校へいくことすら、嫌になりました。
家では、母親が「筋ジストロフィー」という、女性では珍しい難病のため、入院をすることになったりと、ばたばたしていました。
(以後、亡くなるまでの約15年間、母はずっと入院生活を余儀なくされます)
父は、自分の妻が大変な病になったこと、転職をしたこと、育ち盛りの子供を抱え、精神的に参っていました。
家では子供の私に、いつも八つ当たりで罵声を浴びせてきました。
少しお風呂に石鹸の泡が残っていると、それを指摘して激昂してくきたり、突然、大声で威嚇してくるなど、異常行動が見られました。
とにかく「家」にも「学校」にも居場所がなかったのです。
学校へ行くふりをして、近くの図書館に行ってみたり、ゲームセンター、ふらっと港にいってみたりしていました。
唯一、私の心を救ったのが「本」でした。
当時、特に読んでいたのは村上春樹さんの本、そしてジェームズ・アレンさんの「原因と結果の法則」という本です。
村上春樹さんの作品に出てくる主人公は、どのキャラクターも大体、周りと馴染めないイメージのキャラです。
自分の本性を隠して生きていたり、いわゆる「社会不適合者的」な感じです。
まるで、自分と重なる部分が多くあり、とても救われた感じでした。
もう一つ、ジェームズ・アレンさんの本です。
今でこそ、スピリチュアル界では有名な本ですが、高校生が積極的に読むような本ではありません。
「自分が思考する通りの人間、人格になる・心の畑を耕して、そこに幸せの種を植えていく・その種を育てるのには、言葉が大切」
このようなことを目の当たりにして、私の心に光が灯ったのです。
旧約聖書の言葉に「はじめに言葉ありき」と記されていますが、まさに、神様は言葉を通じて、その人を助け見守っていると思いました。
そんな、学校にも家にも、どこにもいないような「ふらふら」した生活をしていましたが、そんな生活はずっとは続きません。
当然、授業もろくに出ていないため、成績はますます落ちて、やる気もほぼゼロ。
両親にも言い訳のしようがなく、学校も勉強も、もう嫌だ!と逃げるようにカフェでのバイトを始め、やけになっていました。
その時に、バイト先の大学生の人と、不思議な出会いをするのです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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