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投資#235 投資&長期目線を持ちましょう


書籍の情報

タイトル:99%の国民が泣きを見る アベノミクスで貧乏くじを引かないたった一つの方法
著者:増田 悦佐
出版社:マガジンハウス
発行日:2014年1月31日

書籍の抜粋


逆に、インフレのときはふつうの勤労者の賃金は、インフレ率ほどに上がらないことのほうが多い。とくにインフレ率が高いときには、絶対と言っていいほど勤労者の賃金や給与は、インフレ率ほど上がらない。
ここで噛個々の世界経済史では、いったいどういうときにインフレが起こりやすかったのか、そしてインフレが高止まりしがちだったのかを振り返ってみよう。
過去の経済史を眺めわたすと、インフレを起こす最大の要因は戦争だった。戦争では物資が不足して、物価を上昇させる。それが戦時インフレだ。物資の不足が起きるのは、戦争がヒトとモノを破壊することに加え、人的・物的資源の多くが戦争遂行という目的に振り向けられるからだ。モノの値段が上がれば、それだけで企業の利益が上がるし、増産すればもっと儲かるという人たちが出てくる。
(中略)
それでは、平和時のインフレは、どういう仕組みで起きるのだろうか。たいていの場合、金融政策を受け持つ官僚や中央銀行の意図的な通貨供給量拡大政策によって起きる。だいたい現代社会では、政府と中央銀行が互いに独立性を保つ方が健全だということになっているので、実際には中央銀行が貨幣供給量を増やすことになる。
(中略)
もし、中央銀行がマネタリーベースを増やしたとき、社会全体がすなおにそれを受け入れて、だいたい同じ貨幣乗数でまた貸しを繰り返せば、通貨量の供給が増える。そして、実物経済の方でモノやサービスの生産量はあまり上がっていないのに通貨の供給量が増えれば、貨幣価値は下がり、インフレ傾向になる。
だが、中央銀行がマネタリーベースを増やしても、銀行からカネを借りようとする人があまりいなければ、マネーストックがほとんど拡大しないということもある。銀行同士でいくらカネを貸し借りしていても、それでは金融業界としては儲けも損もでない。やっぱり、金融機関以外の企業や個人がカネを借りようとしてくれなければ、マネーストックは増えないわけだ。
じゃあ、企業や個人はいったいどんなときにカネを借りようとするのか?
企業なら、カネを借りて事業を拡大すればもっと儲かると思ったときだ。個人なら、自分の所得は増えるから、いま借りた金を使ってもモノやサービスを買っても、将来の所得で返せると思ったときだ。そういうときには、中央銀行がマネタリーベースを増やせば、だいたいふつうどおりの貨幣乗数でマネーストック全体も伸びて、いわゆる「良い」インフレが起きる。
(中略)
それでは、インフレのときに、働く人の収入はどうだろうか。一部の人が大きく儲けることはあるが、一般庶民の収入が物価上昇率ほど上がることはない。
地上げや売り惜しみなど、投機的な思惑によって異常に物価が上昇する状態をバブルと呼ぶ。最近の日本では、1986年(昭和61)年12月から91(平成3)年2月までの51か月間、好景気が続いた。おくに大都市圏の土地などの不動産価格が急激に上昇したが、これが「不動産バブル」と呼ばれている。このときは急上昇したのは、不動産価格であり、株価だった。

インフレでは、働く人の収入は物価上昇率ほど上がらない

感想

抜粋した理由

インフレでは、働く人の収入は物価上昇率ほど上がらない

こんなことを書かれたら
「えっ!?」「それは困る」
と思うからです。

本文

―――1―――

逆に、インフレのときはふつうの勤労者の賃金は、インフレ率ほどに上がらないことのほうが多い。

インフレターゲットが2%
というのはここからきている
のでしょうか。

高すぎても低すぎても
いけない。

高すぎる場合は、2021~2022年
のアメリカのインフレ率をみていると
わかります。

最大で、8~9%のインフレ率があった
でしょうか。

賃金もうらやましいほどに
上がっていましたが、
どうやら賃金上昇率は追い付かず、

カードローン利用者が増えたとも
ニュースで見聞きした気がします。

―――2―――

また、この事実を踏まえてなので、
賃上げ要請が企業にでまわっていたり、
減税を餌に賃上げをしようとしたり、

1990年代のバブルのときと
違った対応をしていると
思われます。

これらはふつうでないことになる
のでしょうか?

勤労者の賃金は、インフレ率ほどに
上がらないことのほうが多い

を覆すことができたならば、
勤労者の賃金がインフレ率を超えて、
可処分所得が増えるのでしょうか。

放っておいても、
株価と不動産価格は、
インフレにより上がりました。

勤労者の賃金は?

といいますと、放っておいても
上がらないから、持続的に
賃上げ要請、減税をしなければ、
ならないと思います。

でも、効果は最初のうちだけで、
そのうち刺激になれて、賃金も
上がらなくなるんだろうなと
思ってしまいます。

―――3―――

となると、ピケティの
r>gでしたっけ?

労働所得に頼るのではなく
投資による収入に頼る
しかないようにも思います。

長期的に考えるのであれば、
インフレ、デフレは繰り返します。

インフレで賃金が多少上がった状態で、
デフレになると可処分所得が
増えます。

また、賃金には下方硬直性があるので、
物価が下がったからすぐに減給ねって
ことになりにくいです。

この時期まで待てれば、
少しは豊かになったと実感
できるのでしょうか?

ただ、デフレは30年続いたので、
インフレが30年続くとは思いませんが、

次のデフレが来るには、
時差がありますから、
その間になれてしまって、
少しは豊かになったとは
思わないのだろうなと思います。

上記を踏まえて、ちょっと小見出しを
修正してみると、こうなるのでしょうか?

インフレ最中は、実質賃金は上がらない

そして、投資、長期目線を持ちましょう
って感じですかね。

まとめ

投資&長期目線を持ちましょう

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