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投資#144 昔、ヨーロッパの人々が香辛料に熱狂した理由


書籍の情報


タイトル:世界史を大きく動かした植物
著者:稲垣栄洋
発行所:株式会社PHP研究所
製作日:2018年8月29日

書籍の一部要約

  • その昔、コショウは金と同じ価値を持っていたと言われている。教科書でそんな話を習ったときに、そんなに価値があるのかと思った覚えのある人も多いだろう。コショウは、今なら数百円で売っている手軽な調味料だ。

  • 古来、ヨーロッパでは家畜の肉が貴重な食糧であった。冷涼で乾燥した気候では、イネ科の草原が広がるので、草食動物に食べさせ、動物の肉を食糧とした。しかし、冬になると家畜に食べさせる餌がなくなってしまうので、冬になる前に家畜を殺して肉にした。しかし、肉は腐りやすいので、保存しておくことができない。それでも、冬の間は、その肉で食いつないでいくしかなかった。そこで、乾燥させたり、塩漬けにしたりする以外に、香辛料で肉を保存した。「いつでも美味しい肉を食べる」という贅沢な食生活を実現してくれる魔法の薬だった。

  • オランダは、スペインによる貿易制限を受け、頼みの綱のポルトガルがスペインに併合され、香辛料の入手が困難になった。そのため、東インド会社をつくった。コショウの価格が高かったのは、アジアからヨーロッパに運ぶのが大変だったからで、航海技術が進み、コショウが安定的にヨーロッパにもたらされるようになった。特に産業革命が起こり、蒸気船が作られると、大量のコショウがヨーロッパに運ばれると、コショウの価格は下落した。

  • コショウは肉を保存するために必要なものであった。しかし、贅沢な食生活をする貴族でれば、金さえ出せばいつでも新鮮な肉を食べることもできる。じつは、コショウは実用的な保存料というだけでなく、むしろステータスを表すシンボル的な存在だったのだ。

  • どうしてヨーロッパの人々に必要な香辛料がヨーロッパにはなく、遠く離れたインドに豊富にあったのだろうか。香辛料が持つ辛味成分は、もともとは植物が病原菌や害虫から身を守るために蓄えているものである。冷涼なヨーロッパでは害虫が少ない。一方、気温が高い熱帯地域や湿度が高いモンスーンアジアでは病原菌や害虫が多い。そのため、植物も辛味成分などを蓄えている。

感想

コショウは金と同じ価値を持っていた

これ覚えている!と思って
読み始めました(笑)

書いてある通り、
教科書で習った頃には、
家にもあるし、
特別高価には思えませんでした。

昔は、
「いつでも美味しい肉を食べる」
という価値を実現するために
欠かせなかったのですね。

金のように、地球の埋蔵量に
上限があるようなものでは
なかったですから、

金のように価格を維持できず、
価格が下落します。

そして、今では、冷凍技術が発達
していますから、
ほとんど味付けの役割ぐらい
しか残っていないのかなと
思います。

また、当時は、
貴重であったコショウは、
ステータスを示すためにも
使われていたのですね。

高価なものは、使い道が
いろいろとあるものだと
思いましたが、

時代が変われば、
ステータスを示すものも
変わっていきますね。

大航海時代は、コショウでしたし、
昭和は、自動車でしょうか。

現在は、一部の世代には、
自動車やブランド品はステータスを
示すものではない感じです。

どうして、ヨーロッパの人々が
香辛料に熱狂したのか?

気にもかけていませんでしたが
ようやくわかりました。

お腹の欲求には勝てないですね(笑)

また、どうして高かったのか?

希少価値が高かったからとしか
認識してませんでしたが、

理解が浅かったですね。

辛味成分をもつ植物が、
インド、アジア地域に生息し、
ヨーロッッパには生息していない。

そこでしたか。

まとめ

昔、ヨーロッパの人々が香辛料に熱狂した理由


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