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自転車日本一周WWOOFの旅(18軒目:兵庫県vol.2) 〜アグリクエスト/ファームファンタジー(仮)〜

毎日楽しいし、美味しいし、一期一会の貴重な学びが多く、投稿が数週間ぶりになっちゃいました。では滋賀県vol.2〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 日本全国の地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう & 全国の観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。

神戸のはっぴーの家を出て、岡山県にほど近い上郡町にある次のWWOOFホストさんのところへ向かう途中、友人が加古川にいるので寄っていきました。人生は色々あるものでちょっとしたことがきっかけで鬱病になり、処方された薬を素直に飲んでいたら薬もいつの間にか増え、離れられなくなってしまった友人ですが、少しずつ薬を変えたり量を減らしながら社会復帰をしています。

ニートだった彼はニートなことに対して引け目を感じていましたが、私は全くそうは思いません。自分がしたくてニートになったわけではない人も多いと思いますが、私とスタイルは違えどニートに変わりはありません。ニートは環境に優しい生き方だと自分がやってみて思いました。「何かしなくては、生産的に生きなくては」などの社会的な見えない呪縛、思いこみから解放されるのは今の社会にとってすごく大切なことだと思うのです。

そんなことも伝えたくて、この自転車旅をしています。


さて、今回のホストさんは外国人だというのは知っていましたが、どんな人かは着いてみないとわかりません。1週間の滞在中色々お話を伺ったらぶっ飛んだ人でした。人の半生ですからちょいと長くなりますがなるべくかいつまんで端的にまとめますので皆さん、follow me‼️(ついて来て〜)

まず彼はトーマという名前のフランス人。本名はちょっと違う言い方なのですが、日本人が呼びやすいようにトーマにしているそうです。4人兄弟の末っ子で、15歳の時に大道芸人になると家を飛び出し、世界中行きたかったそうですが、パスポートがまだ取れず最初はギター片手にフランス中を放浪。義務教育の年齢だった時には何度か警察に家に連れ戻されるもすぐに出てしまうという繰り返し。18歳になってようやくパスポートが取れたらそのままアフリカへ。アフリカ中をヒッチハイクして旅したそうです。まだ1980年代ですよ? 

しかも私が2016〜17年にシルクドゥソレイユ 「トーテム」で日本公演していた時に大阪で見てくれていて、パーカーも買ってくれていました! ここに来る前からもうすでに出会っていたんですね!

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大道芸人ですから日銭をストリートパフォーマンスで稼ぎます。この頃にはマジックなど色々なこともできたそう。裕福なアフリカ人は自分がお金を持っているというのを周りに見せるために多くのお金を入れてくれたそうで、結構稼げたそうです。しかもご飯どきにどこかの家の前を通ると「ご飯食べていきな」と招き入れてくれることが多く、ほとんどお金を使わなかったんだとか。

砂漠を渡る時にはラクダをヒッチハイクしようとしたらしいのですがさすがにできず、ラクダは買っちゃったそうです。ラクダを買っちゃうのもすごい! そして着いたら同じ値段で売ったそうw 挙げ句の果てにはヘリコプターをヒッチハイクもしちゃったと。

どゆこと⁉️

ですよね? 私も思わずそう言いました。この続きは次回!









なんてことはしませんよ。バーで仲良くなったフランス軍の兵士が次はどこへ向かうんだと聞いてきたらしく、そしたらなんとヘリに乗せてくれたそうです。もちろん本当はダメなことですが、軍のヘリに乗って次の街へ行ったそうです。スケールでかすぎ‼️

3年ほどアフリカを放浪し、ヨーロッパへ戻りストリートパフォーマンスを続けていました。そこである日本人の女性と出会い恋に落ちてしまったため、その女性に会いに15万円だけ持って10日間ほど滞在する予定で来日。それから25年日本にいるそうです。その15万円は最初の1週間で無くなってしまったんだとかw

大道芸をしながら語学の講師をしたりレストラン経営などをしていたそうで、埼玉、大阪と移り住みながらも大道芸人として日本中を回ったそう。そしてついに家を買って兵庫県に住んでいますが、人生の大半を移動ばかりして生きてきたので、同じ場所、同じ食器などの定住に慣れるのに3年くらいかかったそうです。

主に手回しオルガンの大道芸をしていますが、それは子供の頃フランスで見てからの夢だったそうで、それを日本に来てから始めちゃうんです! その手回しオルガンもフランスから取り寄せ、改造し、さらに今では作って欲しいと注文もあって手作りしちゃっています。古民家改装もそうですが、水道工事も発注すると高額だからと全部自分でやっちゃう人です。

大阪の道頓堀でパフォーマンスをした時にはあまりにも人が集まりすぎて道頓堀が通れないくらいになってしまい警察まで来る騒ぎになったと笑っていましたw

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「今まででどこが一番面白かった?」

これは私もいつも質問されるので答えるのが難しいのですが尋ねてみたところ、どこも楽しかったけど、昔のバルセロナは最高だったと言ってました。バルセロナの観光で有名なランブラス通りでは多くのストリートパフォーマーがいますが、スタチュー(銅像のように身動きせずじっとしている)というパフォーマンスは実は彼や他の数名がやり始めたらしく、当時はまだ珍しかったので面白いほどお金を入れてくれたそうです。もっとたくさん彼のプライベートも聞かせてもらったのですが、ここでは話せませんw もっと聞きたい人はぜひこちらへ遊びに行ってみてはいかがでしょう? 人生観変わるかも。

そんな彼がここで死ぬと決めた日本の古民家のリノベーションが主な手伝いでした。これからキッチンを大きくして週末にカフェなどもやりたいと。そして最終的には屋根をぶち抜いてUFOみたいな部屋を作り、そこから星空を眺めるスペースにしたいんだとか。やっぱりぶっ飛んでいますw もしかしたらそのUFOに乗ってそのままぶっ飛んでいくんじゃないかな。

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団子や餅など和菓子が苦手だった彼が大阪で出会った唯一美味しい思える大福屋さんが閉店するということでわざわざ大阪まで大福の作り方を習いに行って、その調理器具などを引き取りに行ったりもしました。その習った大福を食べさせてもらいましたが、和菓子苦手だった彼が作ったものとは思えないほど本格的で美味しかったです!

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大阪へ調理器具をもらいに行った時には大阪城をバックにUmi Room Fit‼️ 気持ちよかったですし、参加者も大喜びでした! 毎回変わるリアルな背景を見られるし、健康になれるしUmi Room Fit ”サイコー”(トーマがよく言う言葉)

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なんでも作ってしまうトーマは料理も上手。朝はヘルシーにフルーツとミューズリーに豆乳ヨーグルトと蜂蜜をかけて。Umiラテもここでは豆乳です。ランチやディナーも野菜中心。トーマ自身はベジタリアンではないのですが、もう何年もリウマチの影響で大好きな赤身の肉やチーズ、ワインは控えているのだとか。でもたまには食べていますw ただ次の日には身体中が痛くて、うぅーと唸っています。。

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超簡単にできちゃう焼き立てパン&もらった猪肉のトーマ手作りのパテは最高❣️

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和風の鍋や、

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アップルパイ、

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キッシュも❣️

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こちらは花見の時のテーブル

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トーマの口癖”サイコー!”と手回しオルガンの動画はこちら⬇️

海外の色んなところを見てきた彼との会話はとても楽しかったです。外から見るからこそ知る日本の唯一無二のすごく良いところや改善した方が良いところなど、外国人だからこその視線は聞いていてありがたいです。そこに耳を傾けるかどうかも私たち次第ですよね。


1週間の滞在もあっという間でした。一時発酵だけで美味しくて超簡単なパンの作り方も覚えたしもう最高‼️ またレベル上がりました。今回は全然農業じゃなかったけどw


トーマパンの作り方はこちら。本人出演の作り方動画のリンクも!

1 ぬるま湯125ccにイースト4g を入れ10分ほど待つ

2 その間に強力粉200g、砂糖7g、塩4gを測ってボールに入れる

3 1と2を混ぜ、一塊になったらボールに入れて濡れ布巾をかけて2時間寝かせる。(夜に作っておいて朝に焼いてもOKだけど気温にもよる)

4 2〜3倍に膨らむので手で伸ばしてなんとなく長方形にしながら空気を抜いたら、軽く強力粉をふった平なところで端から巻いてフランスパンの形状にして最後は指でつまんで閉じ、形を整える。

5 クッキングシートを敷いて240度のオーブンで20〜24分焼く(耐熱の小さな器に水を張って一緒に入れる)

6 美味しくいただく❣️


皆さまにも世界にはこんな自由な生き方もあるのだと知っていただけたら幸いですし、自由で豊かな生き方が増えたら良いなと思っていますので、記事のシェアやサポートお願いしますね〜!



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