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ベルリン舞台レポート vol.4 中止か?

役者・衣装さん・裏方さんの陽性でリハーサル初日からどうなるのかさっぱり読めない状況に。しかもその前日その役者も含め役者みんなで夕食をとっていたという。

ベルリンまで来て、役者全員感染⁉️

今回この役者が感染したのはオミクロン株らしく、昨日の時点での数値は他人に感染させないレベルなんだとか。かかり始めらしくこれから数値が上がっていくんだそう。すごいな、ドイツでは検査でそこまでわかるらしい。

最短でその役者が陰性になるのが昨日からカウントして6日後。今回は2年ぶりということもありリハーサル日が余分に設定されており、公演まで8日ある。そうするとまだ開催の可能性はあるらしく、とりあえずリハーサルは敢行されることに。

もし陰性になるのが遅れて全員揃ってのリハーサルが一度も出来なければ中止にすると。

しかもこれから公演までの間に別の誰かが陽性になったらその時点で中止が決定的になる。。なんてプレッシャーだ。。

これからどんだけピリピリするんだろう。。


と思いきや‼️ あの舞台の魔術師、天才とも言われる監督含め、カナダからの役者やステージマネージャー。何ら今までと変わらず。今まで通りマスクをするくらいw

みんなデリバリーとかで極力人と接触しないようにするのかと思いきや、ランチもディナーも普通にしてる。

いやぁ、いいわぁ、この気楽さ😆😆😆
でも日本人の自分と徹也さんは、本当に大丈夫なのかとちょっと心配にw


まだ来ていない女優さんもいるので、2人欠けた状態でのリハーサル。最初の2日は別スタジオ。前半は欠けた2人がいないとできないシーンばかりなので後半から。その間裏方さん達は本番用舞台のセット準備。

映画の仕事で来ていなかった女優さんもリハーサル2日目には合流し、また後半を中心にリハ。7時間の長編舞台のうち、私のメインのシーンは前半。そのシーンの主な相手役がホテルで隔離中。後半は脇役で出ることが多いので動きの確認ばかり。太鼓や効果音担当の徹也さんに至っては楽器もないのでほぼ出る幕なく1日中スタジオにいるというw 時差ぼけもまだあっただろうし眠気と戦うの大変だっただろうなw 最初の2日間はそれで終了。 

そして今回のPCRテストでは全員陰性。よかったぁ😅

陽性になった役者さんはテストの数値結果で言われた通り、数値の上がった3日目に発熱と喉の痛みがあったらしい。日本の主要メディアのコロナ情報よりも正確ですごいなと思った。ドイツの一般の認識の方が合理的で客観的だなと。


1日休みを挟んで、今度は実際のステージで裏方さん達と共に舞台転換も含めた通しリハーサル。まずは劇場支配人や国際芸術祭の代表、劇場スタッフとの顔合わせ。プロとはいえ7時間の舞台に関わる地元の劇場スタッフは大変だったろうなw 

一人一人自己紹介中。全部で40人くらい。


この舞台の見所は舞台転換の凄さにもある。7幕あってその中でもシーンがちょくちょく、時には大胆にあっという間に変わっていく。

監督が舞台上の魔術師とも言われる所以はそこにあるのだろうと。

ストーリーの緻密さだけでなく、最新技術やアイデアを使った舞台セットは役者から見てもすごい。なので裏方さんもステージデザイナーも彼の要求に応えるのが大変。

セットは作って終わりではなくて、瞬時に動かせるようにも作られている。しかも雨のシーンでは効果音だけではなく、ホントに水を使って雨を降らす。だからシーン切り替えごとに秒単位でチェンジしていかなくてはならないし、役者自身がステージ転換をすることも多く、手順や位置など正確に覚えておかなければならない。暗い舞台裏でセットや人がどのように動くか把握しておかないとぶつかったり壊したりしてしまう可能性も。

ステージセットでリハーサルするといいことしかない。
❶ 状況設定があるから役に入りやすい
❷ セリフも自然と出てくる
❸ リハだから色々試せる

うーん、いいことだらけ! ではないか🤔
それは待ち時間が長いこと。裏方さんの確認や調整、練習でもあるため、中断が長いことも。


とはいえまだ役者が一人欠けているのでその分を私ともう一人の役者で代役しながら進めていくシーンもあり、これが結構難しいw

他人のセリフ、しかもフランス語の部分なんて全部覚えてらんないw 取りあえず立ち位置と雰囲気だけは事前になんとか覚えて、他の役者がやりやすいように、そして邪魔しないように。でも真面目な中でもユーモアは必要なので、できるところは全力で! ここはできる!ってセリフは思い切って言う! そうするとリハーサル中で真剣な中でもクスッと笑いが起こる。 そうするとそのシーンが終わった後にみんなが喜んでくれるのが楽しい✨

ということで公演まで残り2日。次のPCRテストで公演ができるかできないかが決まります!

vol.5へ。

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