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「ふいに気づいたら泣いてること」に共感して、泣いた理由を考えてみた

国民的なアイドル、可愛いが凄くあふれている
あのグループの人気曲の、サビの歌詞。




初めて聞いた時、
社会人、2年目くらいでしょうか。
あ、私の声だって思いました。


「この部分、共感するよね」と話すと、
「そんな事ないよ」と、あの人は言ってたっけ。


今は、どこで何をしているのだろうか。

地元に帰ったのかどうかもわかりません。
あっという間に終わってしまった、当時の彼。

ほんのちょっぴり、苦い思い出です。



***




「何、もしかして涙目なんじゃないの?」


あ、また泣いちゃった。
我慢できなかったかー。


部長、もう1人の部長、副部長、そして私。

3人に、副部長が淡々と
提案事項の報告をしていました。
私が提案したけど、結局、聞いてるだけの私。

最終的に、私が堪えきれず
泣いてしまいました。

27歳の冬、社会人4年目。

またやってしまいました。
職場で泣くの、これで何回目だろうか。



報告が終わると、私を避けるように
みんな逃げるように帰って行きました。

触れもせず、声もかけず、見向きもせず
まるで、自分は関係ないような顔をして・・・




あれからもうすぐ一週間。
何事もなかったように時は過ぎていて
自分で説明するのも何だかな、と思い
結局、号泣事件はそのままです。


自分で、会社での自分の居場所を
なくしていること。
それは、分かっているんです。



自分自身が変わらなきゃ、今と何も変わらない。

良い方向に向くこともないでしょう。
泣いたって良くなるどころか悪化するだけ。


私はもう、大人。




大人になると、なんで泣いちゃいけないのかな。
私が変わってるのかな。


***


少しだけ時間が経過したので、
あの時、どうして自分が泣いてしまったのか、
気持ちを整理して考えてみることにしました。


「質問にすぐ答えられなかった、自分が悔しかった」



この提案をするにあたって、
法人税、会社の規定、これまでの社内的経緯
沢山調べたつもりでした。

(あ、私は会社の経理2年目です)

ただ、部長の質問はいつも、
規定には載っていない角度からが多いです。
自ら判断して答えなければいけないもの。




???




どう答えて良い???

自分で言い切ってはいけない
そんな内容が多いです。

他人任せなんて逃げ、と言われたらそれまでですが・・・


ただ今回は、沢山調べたつもりだったので
自分で自分の意見を

「私はこう思います」

そう答えたかったんです。


それが出来ず、悔しくなりました。


「自分の声が届かない」

それでも、1か月以上かけて
分からないなりに、一生懸命に調べました。


見慣れない何千ページの参考書
分かりにくいマニュアル
主観的意見が含まれた過去の資料

任されたからには、成し遂げなければ。
そういう意思で資料を作りました。


だからこそ、
聞かれたことには、自分の言葉で答えました。

でも、その言葉に、部長の返事は
全くありませんでした。


「そうじゃなくて」
「いや、そうなんだけど」


全くと言っていい程、
私の声には耳を傾けてはくれませんでした。

これまでの努力を無視されて
自分の言葉を受け取ることさえ拒否されて
虚しいだけが残りました。


私のやったことも、存在自体も
無意味なんじゃないだろうか。

そう、
自分で自分を否定するしかありませんでした。



「そもそも、自分達の管轄範囲ではなかった」


もう、完璧なノックアウトです。笑
「え?」の文字しか、頭に浮かびませんでした。


初め、この提案に向けて、
まず紙一枚でまとめたものを作りました。
上司である先輩からは、良く調べたね、と少しだけ褒めて貰えたんです。




修正を加え、今度はどうでしょうと部長に見せると
次は、
「見やすくパワポにして欲しい」と言われました。



作って沢山修正を重ねた結果、
結局最初に戻って

「見やすく紙一枚にまとめて欲しい」


提案の仕方に決まりはありません。
ただ、もう、無気力になってしまいました・・・。


会社って、こんなものなのでしょうかね。




***


泣いた事件から、約一ヶ月。

緊急事態宣言が続き、私の部署は、
相変わらず、週に2日程度の出勤です。


温かい気候も合間って、
在宅ワークもぼんやりと過ぎてしまうこともしばしば。


新しい課題を言い渡され、資料を作成しようと試みますが、
何をやってもムダ何じゃないかと
諦めからくる脱力感も否めません。



ただ、会社に行かないことで、涙を流すことも減りました。

帰りの電車内、帰宅後の家までの道、
ふとした瞬間に込み上げる苦しさから解放されたような気がします。


はたらくって、何でしょう。
大人になるって、何でしょう。


そんな問いをし続けながら、今日も私はnoteを書いています。



いつか、自分なりの答えが見つかるといいな。
それまでは、たまに自分の弱さを認めて、
涙を流してみようと思います。







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