2022/04/14 脆弱な日本の電力

元々は原発主体だったんです。

東日本大震災によって日本の電力は軸を失いました。

最近、電力供給のニュースが2つありました。
・東北電力が4月に再生エネルギーの出力抑制を行う
・23年1月~2月に電力ひっ迫予測

東北電力の出力抑制
既に4月10日に行われました。

再生エネルギーが環境に良いとの理由で、政府の補助金もあったりで、ちょっと都会から田舎に行けば、畑やゴルフ場だったところが太陽光発電所に変わってしまっています。
高速道路を走っていても先の方の山が太陽光パネルでピカピカ光ってたりしますよね。

こうした太陽光発電の殆どは、発電した場所の周辺でしか消費できない電力なんです。
従って、東北で発電しても東京には来ない電力です。
原発や火力発電所で発電した電力とは違う種類の物なんです。

電気に種類があるなんて、、、
ダムや発電所などの電気の説明では、電気は川の様に発電所から家庭に流れて来る絵で説明されます。
太陽光発電は家庭に近い場所で発電しているので上に上がれないので、東京には流れてきません。

春になって快晴の日が多くなると太陽光発電の発電量は増えます。
そうなると増えた発電量はその地域で使わなければなりません。
しかし、太陽光発電所の場所は都会からは離れた地域なので、使い道が無くなります。
だから、出力抑制をせざる負えないのです。

こうやって見れば誰でもわかるのですが、再生可能エネルギー発電所は電力を大量に使う地域に作らないと意味がないのです。

23年1月~2月に電力ひっ迫予測

今年の2月の地震で一部の火力発電所が故障していて、修理が来年に間に合わないそうです。

元来、電力発電の将来像は再生可能エネルギー発電と原発を基本に考えられていたので、火力発電所の新設は行っていませんし、既存の火力発電所は老朽化したら閉鎖する予定でした。

原発が使えないので老朽化した火力発電所を使い続けなくてはいけなくなっているのが現時点の状況です。
まあ、綱渡りの状態。
そこに地震が追い打ちをかけた。。。

結局なところ、日本は無駄な投資が多いんです。
・役に立たない太陽光発電所への補助金政策
・老朽化した火力発電所への延命事業投資


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