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kazu0427
短歌まとめ(2023年9月)
自選短歌5首
あの人は生きていますかそうですか死んだらどうかまた教えてね
金持ちの膝でくつろぐ長毛の猫になりたい(週3くらいで)
推しを推すとき現実は透明だのに朝焼けの色でおしまい
この世には君と僕しかいないって思った夜も電車に乗った
さぞ貴き星堕ちぬめり月曜のトレンドワードに見えし「推しの死」
そのほか9月に詠んだ短歌
踊り場で束の間ねこを想うとき(しぬ)と(じさつ)は息をひそめる
黒髪は勇気のあかし闇よりいでて闇に染まらぬ信念の色
好きなのはブルーライトでひさかたの朝の光が一番嫌い
人は声から忘れてくけど私あなたを声で推し始めたよ
歯並びが悪いとか背が低いのをかわいい推しとか言ったら終わり
「モテたい」と叫ぶ人ってそれ言える時点で絶対モテてる好きだ
だいすきの後になんにもなくなったなんにもないも愛せるのかな
更新が半年絶えても平気だよ前は7年失踪したし
ずぶ濡れのわたしの前に現れた明(あか)いたき火のようなあなただ
オオカミは見逃さないの朗らかなあなたが見せた陰のひとかけ
9月はいつもの日記のほかに、「推し」をテーマにした歌を多く詠みました。好きなものを歌うのは楽しいですね。
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