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「ネット情報の海に溺れないための学び方入門」

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世間やネット上の常識や通説も、一度立ち止まり、ひと手間かけて調べてみると、その真偽や新たな事実がわかります。筆者は、大学図書館の司書として、また別の大学では教員として「学ぶ技術」…
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#アウトプット

「ネット情報の海に溺れないための学び方入門」<最終回>第10回:「学ぶ」知識から「使う」教養へ(アウトプット)

本連載では、これまで図書館やオンライン情報源を使った学び方(インプット)が中心でしたが、今回は最終回なので視点を変え、自分の考えを発信すること(アウトプット)がテーマです。
どれほど多く知識を集めても、そこから自分ならではの知見を生み出し、言葉や文章にしてみなければ、未来には何も残せません。しかし、ほんの小さな思い付きのアイデアでも、発信さえすれば、どこかの誰かに活用される可能性が生まれます。その

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このたび、初めての本『ネット情報におぼれない学び方』を出す運びとなりました。

このたび、初めての本『ネット情報におぼれない学び方』を出す運びとなりました。

このたび、初めての本を出す運びとなりました。

『ネット情報におぼれない学び方』というタイトルで、岩波ジュニア新書から来月に刊行される予定です。

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b619889.html

この本の第一の目的は、「確かな情報源を探す方法」を学ぶことです。

それは「ネットだけでなんでもわかる」という思い込みを解き、本や図書館なども使った「王道

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「ネット情報におぼれない学び方」(岩波ジュニア新書)執筆の背景と狙いについて『教育学術新聞』にご掲載いただきました。※画像の使用許諾済み

「ネット情報におぼれない学び方」(岩波ジュニア新書)執筆の背景と狙いについて『教育学術新聞』にご掲載いただきました。※画像の使用許諾済み

この本は、大学図書館の司書としての経験を基に、初学者に向けた「調べ方」や「学び方」の入門書として書いたものである。本稿では、執筆の動機と狙いについてお伝えしたい。

この本の読者に学び取って欲しいのは、情報収集の知識・技術のみならず、「正答のない問い」に能動的に取り組み、社会に出てからも学び続けるための知的好奇心の大切さである。

主に中高生に向けた「岩波ジュニア新書」からの発刊だが、初めての課題

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