救いようのない私の話

これ以上淋しい思いをしたくないから

人々がイベントで騒ぐ前に永遠に消えたくなる

これ以上私は独りだと感じたくないから

まだみんなの中でほんのちょっとだけ私がいるうちに消えて

永遠になりたい

永遠になったら墓なんて建てなくていいから

海にでも
空にでも私を解き放って

一生漂っていよう

そして
そのイベントのたびにわたしのことを
1秒でも思い出せばいい
呪いみたいに
季語のように私のことを話してくれればいい

なんて
どんな迷惑な話だ
救いようがない私の話

あと5分で今年がおわる
私だけ取り残されている
幸せな明日が来ますように