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43.車いす生活から突然立ち上がって歩き出すと皆が驚く

翌日、車いす生活の人は病室で食事を取るのですが、歩行できる人はラウンジを兼ねた食堂に集まります。

昨日まで私は車いす生活をしていたことを入院患者の皆さんは知っているわけで、その私がスタスタと歩いて食堂に現れたことにドン引きされまして。

「あー、初めての入院じゃないことを知らない人が大半だった。」

この病院は、脳内出血等の脳障害を負った人が中心だから1日で車いす生活からの脱却は不可能なんですよね。

私も1度目の入院の時は、3か月かかって歩くことができ、食堂に1人で行くことができるようになっても最初は壁伝いだったから、今回のように車いすを外して即スタスタ歩きをしてしまうと周りはビックリするわけで。

まあ、皆さん説明をすれば納得していらした様子。

ギプスが外れたので、当然、リハのメニューはどんどん追加されることに。

踵から着地→土踏まず→指先

人間が意識せずともできる歩行訓練が先ずできない。

しかも指先は捻挫するように着地しようとするので、小指の調整が不可欠。

けれど、麻痺した指先に細かなコントロールができるはずがない。

私が経験したリハの中で一番難しいものでした。

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