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36.同期の卒業式

話が前後しますが、その年の3月に私の同期が卒業しました。

私の退院は5月なので、外泊許可をもらい一旦東北から戻りました。

我がままを聞いてもらって、同期と同じ卒業アルバムに掲載してもらいました。

やっぱり、途中で死ぬかもしれない病気になったことは、私にとっても同期たちにとっても強烈な印象を残しましたから。

他学科の友達らとは卒業してしまうとナカナカ会えるチャンスがなくなるので、卒業式への出席は切望しました。

大学側も病院側も快諾してもらえ、保護者席に座り、式を見学することに。

みんな華やかでした。

殆どの同期は、厳しかったとはいえ教員になり、出身地に戻った同期もいれば、大学のお膝元の教員になったり、少ないですが民間に就職していました。

私の卒業は何時になるのかは分からなかったですが、その内出ることになるでしょう。1人きりの卒業式になる可能性も残っていたので、ちょっぴり寂しかったです。

体調のこともあるので、さすがに謝恩会には顔は出せなかったのですが、会いたい人に会えたし、良かったです。

東北に入院してからは、手術やリハビリなどでバタバタしていただけに音信不通になったし、突然の訪問でもあったから顔を出したら出したで、ちょっとした騒ぎに。

でも、それはそれで今となっては良い思い出です。

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