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少女は本とぬいぐるみを抱えて


はじめまして。お久しぶりです。くま子です。

今回は本との記憶を思い出して書いていきたいと思います。


私の母親は良く絵本を読み聞かせてくれ、それを聞くのが私の楽しみでした。

母親からも“ 小さい頃、あなたは絵本かぬいぐるみのどちらかを抱えていた ”と今でも言われるほど。

正直、その頃は自分で絵本を読むのはあまり得意ではありませんでしたが、田舎で周囲に同年代がいなかった私は、誰かと遊ぶというより一人遊びが得意になり、絵本の世界やジブリの世界にどんどんはまっていきます。

家の軒下を覗いてトトロを探したり、ホウキにまたがって空を飛ぼうとしたりと、その世界感にものすごく憧れてました。

こうして、想像力のみたくましく、マイペースに育っていきました。


しかし、絵本や短い話を読むのが好きでも、それ以上の文字数の多い児童書を読むには苦手意識があり、他の子よりも児童書を読み始めるのは遅いほどでした。

読む前に苦手意識が邪魔をして、自分が読みやすい短い話の本ばかりを読んでいた気がします。

しかし、小学校高学年になり、タイトルは忘れましたが、海外の児童書を買ってもらって読み切ったことで、児童書の世界にこれまたドはまりしていきます。

小さい文字に苦手意識があり、細かい字で読みにくそうと挑戦できていなかった私は、読み切ったことで“自分出来るじゃん”自信に繋がり次々と児童書にも挑戦するようになりました。

そこからは、やはり田舎で暇を持て余していたので、学校帰りに図書館によって本を借りることが生活の一部になりました。また、母親もその地域の図書館で働いていたこともあり、自然と図書館は私の第二の居場所となりました。

その頃は、岩波文庫、青い鳥文庫、シャーロックホームズシリーズ、ムーミンシリーズ、ナルニア国物語シリーズ、こそあどの森シリーズ、ドリトル先生シリーズなど、海外作品も含め様々な本を片っ端から読んでいました。

冒険に出かけるドキドキや不思議の世界感の虜になっていました。

特に、はやみねかおる作品の夢水清志郎シリーズは大のお気に入りで、いつか教授のような人に出合いたいと本気で願っていました。今でも赤いの夢の住人になりたいと願うほどです。自分を作った一冊となっています。

また、この作品と同時期に名探偵コナンにもはまり、あっけなくミステリー沼にもはまっていました。


中学に入り、町の大きい図書館が近くなると、よりたくさんの本と出合うことが出来ました。

特に、この時期は本棚の作者の並びが“あ行”だったからという理由で赤川次郎作品を片っ端から読み始めます。(なぜかここでコレクター魂を発揮してしまうのです)

児童書とは違う本格ミステリーで、ちょっと大人の作品にドキドキしながら読んでいました。

また、重松清作品やあさのあつこ作品しっかりハマっていた記憶があります。

本屋に行くと知らず知らずに胸が高まるようになったのもこの頃でした。この頃は周りも同じように、本屋には立ち寄るもので胸が高まるものだと勝手に思っていました。


高校生あたりになると、姉が読んでいた宮部みゆき作品の“クロスファイア”を読み切り、その世界感に衝撃を受けました。

そして、この文字の小ささ、この分厚さも行けた!と感激したことも覚えています。

そこからは、伊坂幸太郎作品や東野圭吾作品など有名なミステリーにはまり、いつの間にか友達の数より読んだ本の方が多い状態になっていました。

また、自分が本を借りなくても、母親が職場から定期的に新刊を数冊借りて来てくれるので、それを適当に読む生活。(今考えるとなんと贅沢)

本の方から自分に寄って来る生活を送っていました。

そうこうしているうちに、友達がレンガ本として有名な京極作品の“姑獲鳥の夏”を読んでいるのを見て、あまりの本の分厚さに衝撃を受けました。

そうなると、自分もあの厚みに挑戦してみたいと挑戦し無事に読み切ることが出来ました。

レンガ本を読了したことで、ここまでくるともう怖いものはありません。ついに、読書無双モードが出現します。


こうして振り返ってみると、本と私の歴史には挑戦と成功体験、それを支えてくれる環境がしっかり整っていたんだなと思い、感謝しかありません。


しかし、別れは突然にやってきます。


社会人になり地方に引っ越し独り暮らしを始めると、図書館も遠くなり、まぁ読む機会が減りました。

まず、本屋に行っても他の出費もあり、本を買うまでに躊躇してしまう。

本屋に行くには行くが、買うことも少なく、たまにストレス発散で買う程度になっていました。

特に周りに本好きな友達や知り合いがいるわけでもなく、尚更本の世界と離れてしまいました。

このまま、本を読まなくなって今後も過ごしていくのかなと感じながらも、行動に移せないままでいました。


そんな中、再開も突然やってきます。

あるYouTubeを見ていると、ブログをやろうとブログ運営をおすすめしていたのです。

私にも出来るかなと考えているうちに、ブログをやるには何に特化して書いていくのかをすでに考え始めていました。

その時に思い出したのは、自分が本を好きだったということでした。

これだ!!と思い、読書ブログとTwitterで読書垢を始めることにしました。

そこで待っていたのは、読書垢から垂れ流される生きた本の情報、出版社垢の新作情報、作者さんとの繋がりなど、それまで私が知らなかった・知りえなかった世界が広がっていました。

好きを共有できるって本当にすごい事。そして、それを暖かく受け入れていくれる読書垢の皆様の暖かさよ。

そうして今も、適度な距離感と交流を楽しみながらTwitterやブログを運用しています。

仕事を始めて読書を辞めたままで、再開のタイミングを計れないでいたら絶対に後悔していた。

それだけははっきりと言えます。


私と本はやっぱり離れられない運命だったらしい。たぶん。


最近では、母親と自分が同じ本をお勧めしていることが分かったりと、自分と母親の関係の中にも本がしっかりとあることがわかり、なんだか嬉しくなりました。

そして、仕事を退職した母親にも、私みたいに本と離れてほしくないなとkindleをプレゼントをしたのはここだけの秘密です。


それでは、またどこかで!






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