たまたまを愛したい
海外に住んでみるとその場所の特徴や人たちの性格などがなんとなくわかるものです。
それが合う人もいれば合わない人もいるのは当たり前の話
よく海外の人は自己主張がはっきりしている、それに比べて日本人は・・・・
と海外経験がある人が居酒屋でベラベラ偉そうに話しているのを昔聞いたことがありますが、自己主張や感情的なのがいいとは限りません。
もちろん、できた方が良い場合もありますが、そんなことで劣等感を持つ必要はありません。
僕は改めて日本人として生まれて、育ってきてよかった思います。
ここ1週間でいろんな国の人たちと交流する機会がありました。
全員同世代で、今はアメリカ在住の人たち
彼ら、彼女らの故郷はバラバラ
イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、南アフリカ、ブラジル、コロンビア、タイ、中国など
本やテレビでしか観たことのない国ばかりでした。
彼らからすると日本はもっと未知な国ですが・・・
そんな彼らと約1週間生活を共にして、いろんな経験を共有してきました。
ちなみに、僕は日本人として生まれて嬉しく思っていますが、どの国の文化も非常に興味深いものでユーモア溢れる素敵な部分があることは間違いありません。
そんな彼らと時間を過ごしてみて、感じたことは
意見を主張する文化
思ったこと、感じたことを話してください
と先生に言われた時に日本人はなかなか手が上がらないのではないでしょうか。
これは恥ずかしいとか、誰かが意見をいうのを待ってから考えたいとか色々ありますが、彼らはそんなの関係ないです。
思ったことがあれば主張しようとします。
普段の会話でもディスカッションが始まります。
わからないことはわからないと言います。
正直、ストレートって感じです。
意見を言うことは悪いことではない。むしろ学びを深めるために必要なことです。
しかし、ただ主張すれば良いというわけではありません。
彼らと授業を受けていると色んな意見が飛び交います。
私の国では〜
さっきのあなたの〇〇ってどういう意味?
私の経験では〜
などです。
聞いていてめちゃくちゃ面白いです。
でも、みんなが意見を言おうとすれば当たり前のように時間が足りなくなります。
毎回、予定の終わりの時間より過ぎるのです。
日本では手を挙げていても時間がくれば打ち切られることがあります。
これに関しては
意見を主張する
決められた時間を守る
という2つの優先順位の違いかもしれません。
どっちも大切なことだと思います。
全員が主張すれば色んな意見が出るかもしれませんが、時間は有限であります。
誰しもが決められた時間の中で生きている中で自分が主張したいからといって、他人の時間を使ってまでも主張するべきなのかと考えさせられます。
日本人の多くは時間が過ぎても何かを主張するということはありません。
時間がきたら、意見があっても自分の中で区切りをつけます。
海外の人は意見を積極的に主張できるからすごい!
と思う人もいるかもしれないが、向こうからすれば
時間を正確に守ろうとする日本人もすごいのです。
これに関してはどっちが良いか悪いかなどありません。
ただ、優先順位の違いでどちらも尊敬しないといけない点です。
意見が言えないからといって劣等感は不要です。
多様性への理解
多様性という言葉を最近になって耳にする機会が増えてきました。
海外に住んでいる日本人として、色んな違いをアメリカでは感じています。
日本では経験できないことがたくさんあるからですね。
とはいえ、日本にいても多様性を感じることは難しいことではありません。
自分と同じ人間などいないから。
ただ海外だと言語や文化などが大きく異なってくるだけの話
彼らは歴史的な背景もあり、子どもの頃から多言語や他文化、他人種に触れる機会があります。
小学校のクラスメイトの中には白人もいれば黒人もいます。
ヨーロッパ系もいれば、アフリカ系、アジア系もいます。
そんな彼らは多様性に対して日本人よりも早い段階で触れる環境にいたと言うこともあり、多様性への理解に積極的です。
言語
文化
音楽
仕事
宗教など
日本の場合だと、以前よりは多様性を意識するかもしれないが未だに外国人をみると無意識に身構えることも少なくないありません。
現に僕のおじいちゃん、おばあちゃん世代はそれらを感じるかもしれません。
余談ですが、彼らに日本のウォシュレットの話をしたら、大いに盛り上がりました。
日本のトイレは綺麗で、お尻まで綺麗にしてくれるということに感動していました。
そこからは質問攻めにあいました。
水の強さは選べるのか?
なんで便器があったかいのか?
便器はずっとあったかいのか?
電気代がかかり過ぎないか?
など、そんなこと気になるのかとは思ったが、彼らは気になるらしいです。
それと同じくらい僕も彼らの文化には興味を持ちましたが、彼らは他文化や自分たちと違う部分にもっと興味津々なのです。
終わり
僕は日本人として生まれてきて嬉しく思っています。
国によっては自分の国が好きではないと言う人もいるかもしれません。
残念ながら生まれてくる国は選べません。
それは人によっては残酷な時もあります。
日本に住んでいる人がみんな日本が好きとは限らないですし、日本でも6人に1人は貧困という事実もあるぐらいですから、
親の年収の遺伝率は50%を超えるという科学的根拠もあります。
環境がもたらす影響というのはとても大きなものです。
どこで過ごして、誰と過ごすか
何をするか、どんな気持ちでいるか
など
環境という条件はとても我々の人生に影響を及ぼすことがわかります。
僕は日本人として生まれてよかったと思っています。
自分の名前も好きだし、日本の文化も好きです。
もちろん、アメリカに住んでみて、アメリカの文化も好きになったし、今の環境はこれからも自分が成長していくためには必要だと思っています。
色んな文化を好きになって、受け入れて、人生をより豊かにしていきたいと思いますね。
たまたま日本に生まれて
たまたまハワイに来て
たまたま色んな出会いがあって
たまたま新しい経験できて
そんな、たまたま出来た環境を大事にして尊敬していきたい。
そんな話でした。
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