スピリチュアル童話 【クビククリの森】
みじめな自分と向き合うのは懲り懲りだ。そう思って夕刻の森で首を吊る。
縄が喉へ急激に食い込む。もっと一瞬で全てが無になると思っていたのにそんなことは全然ない。痛い。クルシイ。いつまでかかるんだ早くしてくれ!
首に縄が食い込む苦しみの中、いつか酔いどれが放った言葉が何故か意識のど真ん中になだれこむ。
――人はこの世に生を受けただけで幸福なんだってさー! ははは! こんなのは不幸のどん底に叩き落とされたことのねぇ野郎のたわごとだ!!!
そして俺は、その酔いどれに絡まれ、